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《グレイ:私は王だった》
(剣げき音)
《最強の…》
(爆撃機の飛行音)
(爆発音)
《私は王として➨
多くの命を奪い 多くの罪を重ねていった。
そんな私が…》
♬~
(ジャスミン)次のクエストが決まったよ アーサー。
(アーサー)わかった。 行こうか ジャスミン。
《グレイ:二度目の人生を 与えられた》
(シルビー)キュー。
クエストの確認。
(ノート)ビースト放牧地近くの村から 連絡が途絶えた。
その原因の究明。
優先順位は? 生き残ること。
敵性ビーストがいた場合は?
討伐は含まれていないから 無理して倒す必要はない。
合格。
《ノート:シルビーはどうする?》 《シルビー:近くでシュギョーしてくる!》
《了解。 終わったら呼ぶよ》 《アーサーも頑張ってね》
♬~
ノート 気付いた?
(ノート)村へ向かう足跡はあるけど 村から出ていく足跡が少ない。
こういうときは? まずは情報収集だね。
正解。
(ノート)人の気配がない。
ビーストに襲われた?
争った痕跡もないのはおかしい…。
(ジャスミン)んっ?
ノート。 えっ? 何アレ。
確かめる。
(ノート)水晶…? なんでこんな所に…。
あっ!
ジャスミン…。 (物音)
あっ ああ…。
何があったか話せる? わかんない。
私 森に薬草を摘みに行ってて。
帰ってきたら… うっ…。
(泣き声)
ビーストの仕業? うん。
(ジャスミン)だけど…。
あっ? ハッ! あっ!
(引きずられる音)
えっ あっ いや いや…!
なんで!? (ジャスミン)ダメ。
ヒッ! いやぁ お母さん…!
くっ! 逃げるよ。
うっ…。
人間 エルフ ドワーフによる 三ヶ国同盟…。
我らにとっては 好ましくない状況だな。
物事には流れがある。
時にはその流れに乗ってみるのも 悪くはない。
ビースト放牧地か…。
この大陸の未来を 担うであろう者たちが集まり➨
腕を磨いている。
未来か…。
それはぜひとも 摘み取ってやらねばな。
退屈な役目だと思ったが それなりに楽しめそうだ…。
アレは? アラクネ。
戦いたくないビーストだと 五本の指に入る。
戦ったことは? 5回。
倒したのは1度だけ。
ツイン・ホーンズのフルメンバーだった。 あっ!
(ジャスミン)レイノルとアリス… あなたの両親も一緒だった。
特にアリスがいなければ 勝てなかった。
エミッターの力? そう。
アラクネの呪いを解けるのは エミッターだけ。
あとは アラクネ本体を倒す以外にない。
でもアラクネはレジスト能力が高く 魔術は効きにくい。
外殻は硬く剣もはじかれてしまう。
今の僕らじゃ戦力不足か。
(ジャスミン)うん。 でも アラクネは日の光を嫌う。
本来なら ダンジョンの奥にいるはずだけど…。
それよりも ノート… ううん アーサー。
あなたには冒険者として 教えられることは教えてきた。
剣や➨
魔法だけじゃない。
生き残るための力を➨
あなたには伝えた。
そのうえで聞く。 今 すべきことは何?
戻ろう。 ギルドに伝えて➨
万全の準備を整えてあの村を救う。
うん。
ググッ…。 (2人)ハッ!
アーサー!
ジャスミン! 離れて アーサー!
あなた だけでも…。
あっ…!
くっ…!
♬~
うっ!
ぐっ!
《グレイ:やってくれたな…》
くっ…。
うっ!
《グレイ:かつて私は… 王だった》
《最強と呼ばれる… 王だった》
《ただ1ふりの剣で…》
ぐっ!
(銃声)
《すべての戦いに勝利した…》
あっ…!
剣だけでは足りないか…。
《アーサー:では 剣と炎では?》
(うめき声)
これなら通るか…。
(うめき声)
やったか…。
くっ。 そうか…。
魔術は効きにくいと ジャスミンが言っていたな。
♬~
無駄だ。
♬~
内側から 魔術を食らったことはあるか?
♬~
ジャスミンを返せ…。
♬~
ジャスミン…。
《グレイ:往生際の悪いヤツだ。
一つだけ感謝することがある。
かつての自分の剣を 思い出すことができた》
ハァ ハァ ハァ…。
《グレイ:まだ負担が大きいか…。
かつての私の剣 それに➨
この世界の魔術を加えた新たな力。
理想はまだ遠いな…》
《アーサー:もっと鍛えないと…》
(シルビー)アーサ~。
うっ!
《シルビー:大丈夫? 何かあった?
なんか すごく怒ってたみたいだけど》
《ああ もう大丈夫 全部終わったよ》
《本当に?》 《本当さ》
《ならよかった。 じゃ 頑張って》 《えっ 何を?》
《アレ》 んっ?
あっ…。
ジャスミン 呪いが解けたみたいで よかったね。
今なら簡単に倒せる。 アハハ… 冗談でしょ…。
じゃないみたいだね…。
言いたいことはそれだけ?
ごめんなさい。 何に謝るの?
ジャスミンの言うことを守らずに アイツと戦ったから。
いっときの感情に流された…。
わかってるならいい。
本当に一人で倒したのね。
(アーサー)倒しただけさ。
必要な力だけど欲しい力じゃない。
アーサーが欲しい力って?
守る力。
僕が弱かったせいで➨
父さん 母さん それにエレナとも 離れ離れになってしまった。
もっと力があれば➨
大切な人たちを守れたはずなんだ。
ごめんなさい。 ジャスミンのせいじゃないよ。
それに 過去はやり直せない。
だったら 二度と 後悔しないように生きるだけだ。
それでも あなたに もしものことがあったら➨
アリスたちが悲しむ。
私のために危ないことはしないで。
それは無理。 えっ?
だって 僕にとっては ジャスミンも大事な人だから。
あっ!
うっ… そ… それで許して もらおうとするの よくない。
えっ そんなつもりはないって…。
口ばっかりうまくなる! 本気だって~!
フッ…。 助けてくれてありがとう。
当然でしょ。
あっ そうだ。 アラクネのマナコアを回収しないと。
(シルビー)あむ…。 (2人)あっ…。
(そしゃくする音)
(シルビー)ゲプッ。
♬~
(イライジャ)アラクネと戦ったんだって?
(イライジャ)よく無事だったね。
運がよかったのさ。 (ルーカス)おい ノート!
(ルーカス)ホントにアラクネなんて いたのかい?
ルーカス 君はまた…。 疑って当然だろ?
アラクネなんか 地上に出てくるわけないんだ。
話を作ってるんじゃ ないだろうな?
どうすれば信用するんだ?
(ルーカス)アラクネのマナコアを見せろよ。
キュッ。
残念だけど回収に失敗した。 ハッ!
だったら なおさら怪しいもんだな。
ジャイアントスパイダーと 見間違えたんじゃないのか?
うわっ! ヒッ! これで納得してくれないか?
(イライジャ)石化の魔眼…!?
本物だ…。 ウソだろ?
初めて見るぜ…。
硬っ! こんなのよく斬れたな…。
どうだ ルーカス。
ど… どうやら ウソじゃなかったようだな!
まっ この程度のマナビースト 僕の敵じゃないけどね。
ああ。 次はぜひ 君の力を借りたいな ルーカス・ワイクス。
フッ… フン! 行くぞ!
相変わらずだね 彼は。 そうだねぇ。
ノート そろそろ…。
どこかに行くの? 里帰りだよ。
(アーサー)ただいま~!
(エレナ)お兄ちゃん! アハハハ…。
(レイノルズ)今度はどんな大冒険を したのか聞かせてくれるね➨
我が家の勇者様。
(アリス/レイノルズ)アラクネを倒した~!?
(アリス)なんてこと…。 すごいじゃないか アーサー!
アレは父さんたちも 大苦戦したんだよ。
なぁ ジャスミン! うん 4回全滅しかけた。
お兄ちゃん すご~い! はぁ…。
いったい どうやって倒したんだい?
とにかく硬かったから 攻撃を1か所に集中させたんだ。
内側からなら 魔術が通用すると思って。
ちょっとそこ座りなさい。
キュ~…。 (アリス)危ないことしないって➨
約束したわよね?
約束したわよねっ!? 言ったけど➨
アドベンチャラーになった時点で それは無理…。
約束は約束でしょ!? ごめんなさい! ジャスミン!
あなたがついていながら どういうこと!?
ごめんなさい。 アラクネなんて 遭遇したら➨
即逃げるビースト トップ5でしょ!
ごめんなさい…。 ジャスミンは悪くないよ。
アレは僕が勝手に…。 今はジャスミンと話してるの!
ごめんなさい。
ごめんなさい…。 (アリス)アーサーが➨
どうしてもって言うから➨
ジャスミンが ちゃんと教えるって言うから➨
アドベンチャラーになるのを 許してあげたのに それなのに…。
どうして アラクネなんて 危ないのと戦ってるのよ!
それに倒しちゃうって どういうことよ!
うぅ…! よ~し よ~し。
アーサー 次はちゃんと ジャスミンの指示に従うこと。
いいな?
はい。
(レイノルズ)ジャスミン アラクネだけど。
ギルドに調査するよう言ってある。
ありがとう。 ヘレンたちにも➨
注意するように言っておくよ。 うん。
(レイノルズ)さっ ママも機嫌を直して。 えっ?
アーサーがやったことは 危険だが 誇るべきことだ。
アラクネを倒したことじゃない。 こうして➨
無事に帰ってきてくれたことがね。 ええ そうね…。
アーサー あまり心配させないでね。
わかってるよ 母さん。
(アーサー)怒られちゃったね…。
(ジャスミン)昔から いちばん怖いのはアリスだった。
(アーサー)あ~ ちょっとわかる。
(ジャスミン)次は 怒られないようにしないと…。
(アーサー)そうだね。
魔術なしで。
了解。
《グレイ:前世では 得られなかったもの。
この人生では 守ると誓ったもの…。
そのためには もっと力が必要だ。
大切な人たちを 守るための力が…》
はあっ!
(2人)ありがとうございました。
(風の音)
あっ。
《どうしたの?》 《ちょっと思い出しただけ》
《まるで風のようだったあの子。
どうしてるかな…。
テシア》
(テシア)聞いてない 聞いてない 聞いてない 聞いてない➨
聞いてない 聞いてない 聞いてない 聞いてない…。
聞いてな~い!
こんなの聞いてないんだけど~!
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