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Original subtitles

(ロイド)俺の名はロイド

支援魔法を得意とする白魔導師だ

冒険者パーティーでは 戦闘のサポートに専念している

勇者パーティーを追放された俺は

新たな仲間と共に

依頼を受けた農場で モンスターの群れを倒した

しかし この依頼が

イシュタルから 冒険者を遠ざけるために

何者かが仕組んだワナだと 察した俺たちは

危機を知らせようと街へ戻った

その途中で 魔族に捕らわれた 獣人クレハを救い出した

彼女の魔法が

モンスターの暴走に 悪用されてしまったのだ

そして 俺の探知魔法が

イシュタルへ向かう モンスターの大群を捉えた

このままでは 街が攻め落とされてしまう

俺は ある作戦を実行するために クレハと共に走り出した

(アレン)どいつもこいつも 役立たずばかりじゃねえか!

クソッ! どうなってんだよ

勇者パーティーが メンバーを募集してるってのに

あのゴミよりも使えない 支援職ばかりなんてよ

最低でも 収納魔法くらいは使えないと

話にならねえだろうが

(シーナ)志願者の中に 使える者はいないようですね

(ミイヤ)ん…

強化魔法も 同時にかけられるのは 2つが限界みたい

チッ 支援職は無能の集まりかよ

(リナ)ロイドが特別だったとは 考えないのか?

あのゴミが特別? 冗談だろ

(ルル)どうする? とりあえず 支援職はなしでいく?

そうだな…

(ノック)

-(リナ・アレン)あっ -(アレン)入れ

(ドアが開く音)

(騎士)勇者様 失礼します

(アレン)騎士団か 何の用だ?

(騎士)森の巡回をしていた 騎士から連絡がありました

現在 モンスターの大群が

イシュタルに向かって 進行しているようです

-(アレン)なっ… -(騎士)その数 およそ1万以上

-(アレン)はあ? -(シーナたち)えっ?

これより 防衛線が敷かれます

勇者様にも討伐をご助力願いたく

(アレン)ふむ…

いいぜ

この勇者アレン様に任せとけよ

(騎士)おお! なんと頼もしいお言葉

皆に知らせなくては

失礼します

(ドアが閉まる音)

アレン様 よろしかったのですか?

王国じきじきの依頼だぞ むげにはできねえだろ

それに いい機会だ

ここで活躍して 国民どもに 俺が最強だと分からせてやる

(3人)ああ…

♪~

~♪

(モンスターたちのうなり声)

(ロイド)やはり別部隊がいたか

(クレハ) すごい数のモンスターですね

(ロイド)イシュタルに 向かっている群れと同じ

いや それ以上かもしれない

この規模の群れが本隊に合流すれば

イシュタルは ひとたまりもないだろう

ユイたちと二手に分かれたのは 正解だったな

なんとかして この群れを一掃しなくては

(クレハ)ロイドさん

あっ…

モンスターを傷つけず 止めることはできないでしょうか?

ん?

あの子たちは 操られているだけなんです

魔族に奪われた私の力で無理やり

こんな争い 私の意思ではありません

これ以上 あの子たちを 傷つけたくない

君は 本当にモンスターを 大切に思っているんだな

はい

了解した

なるべくモンスターを傷つけず 群れを解放する方法を考えよう

本当ですか?

殺さずに済むなら それが一番だからな

ありがとうございます

(ロイド)クレハ

君の魔法で モンスターたちを

元いた場所に帰すことは できないのか?

そうですね 数が数なので何とも…

(ロイド)俺は 魔力の補填(ほてん)と 魔法の補助ができる

それでもダメそうか?

分かりました やってみます

(風の音)

(クレハ)んっ…

(クレハ)ハッ!

あ… クレハ?

(クレハ) 私の魔法が妨害されました

妨害?

森に何かあります

(アレン)お前らが 討伐に参加する冒険者か?

想像以上に弱そうだな

(冒険者たち)な… 何だと この野郎!

(シーナ)現在 Aランク以上の冒険者が不在らしく

ってことは 全員Bランク以下かよ

お~お いかにもだよな

まっ 肉壁くらいにはなるだろ

くれぐれも 足 引っ張るんじゃねえぞ

(冒険者1) この野郎 言わせておけば!

(冒険者2) 落ち着け 相手は勇者だぞ

(アレン)フッ 冒険者ってのは頭まで弱いのかよ

何だと!

(ウルゴ)そこまでにしておけ

(冒険者たち)あっ

(冒険者1)ギルド支部長!

(ウルゴ) 我々の相手はモンスターだ

人間同士で争っている暇はない

違いますかな

(アレン)ハッ!

聞け 冒険者ども

俺の考えた作戦は こうだ

まず 魔法職が おのおのの最強魔法を放つ

ドカーンと派手なやつをな

1人10匹くらい それで倒して

俺と騎士 攻撃職のヤツらで モンスターを抑えて時間を稼ぐ

魔法職のヤツらの魔力が回復したら また魔法を放つ

この繰り返しだ

モンスターの群れくらい これで十分だろ

(ざわめき)

何だよ 文句でもあるのか?

(冒険者3)あの 私は魔法使いですが

そこまで強い魔法は使えません

(冒険者4)最大火力でも 1匹倒すのが やっとだぞ

(冒険者5)群れなんて とても…

バカ言うな! これくらいできて当然だろうが

私も自信ない

ミイヤ お前 何言って…

ちょっと前から 魔法の威力が落ちてて

今までみたいな魔法 使えない

(アレン)はあ?

なんで そんな重要なこと 黙ってた!

調子が悪いのは私だけじゃない

ルルもシーナも リナだって…

いつからだ

ロイドが抜けたぐらいかな

ふざけやがって

てめえら 俺をだましやがったな!

だましてなどいない

ああ?

気付いていないのは アレン お前だけだ

勇者という地位にあぐらをかいて ろくに鍛錬もしていないのだからな

(アレン)なっ…

(冒険者4)どういうことだ

(冒険者5)鍛錬してないって…

リナ てめえ!

お前に勇者を名乗る資格はない

この… ふざけんな!

なっ…

あっ…

もう出て行ってくれ

な… なんで お前にそんなこと…

あ? な… 何だよ

くっ…

クソッ!

どうなっても知らねえからな!

(ドアが開く音)

(ドアが開く音)

(シーナ) アレン様 待ってください!

(シーナ) アレン様 待ってください!

あんなのが勇者だったのか

ウワサと全然違うじゃないか

モンスターの群れは どうするの?

逃げるしかないだろ

(リナ)皆 落ち着いてくれ

(冒険者たち)ん?

(冒険者1)リナさん

(冒険者2)残ってくれたんですね

ああ 私は アレンのパーティーを抜ける

皆と一緒に戦わせてほしい

もちろんです!

リナ様がいれば百人力だぜ

早速ですまないが 提案したいことがある

ロイドという男を 知っているだろうか

(クレハ)あれが元凶です

あの魔石は確か…

知っているのですか?

ああ 別の場所でも見かけた

(クレハ)あの魔石に込められた よこしまな力が

私の魔法に干渉しているようです

(ロイド) あれを無力化すればいいのか?

はい

ですが 群れの規模からして 魔石は複数あるでしょう

すべての魔石をどうにかしなければ

私の魔法で モンスターを操ることはできません

他の魔石を見つける必要があると…

探知は可能か?

(クレハ)ある程度 近づけば 気配を感じ取れますが

この広さだと どうにも

ふむ なんとかなりそうだ

(クレハ)ですよね…

えっ? なんとかなるんですか?

(ロイド)ああ

えっ? 何ですか?

君の感覚を拡大して 魔石の場所を探知した

思考共有と探知魔法の合わせ技だ

すごい

ん?

これって?

(ロイド)隠蔽の魔法だ

(クレハ)ええっ?

これで モンスターに見つからず

魔石に近づけるだろう

強い衝撃を受けると 解除されてしまうので

気をつけてくれ

(クレハ)ああ…

(ロイド)ん? どうかしたのか?

ロイドさん あなた 何者なんですか?

別に怪しい者じゃないぞ

(クレハ)いえ そういうことじゃなくて

よし この調子で 魔石を無力化していこう

はい

(部下)本当に これで大丈夫なのでしょうか

不安か?

フッ 気持ちは分かる

何せ 我々の命は あの男しだいなのだからな

ロイド?

(リナ)そうだ

勇者パーティーの 要になっていたのは

勇者であるアレンでも 聖女であるシーナでもない

白魔導師のロイドだったんだ

(冒険者たちのざわめき)

まさか ただの支援職だろ?

じゃあ なんで追放されたの?

勇者という肩書が 私たちを盲目にしていたのだろう

すべてはロイドの 支援魔法のおかげにもかかわらず

己の力を過信して…

彼を追放してしまった

以前 目にした 勇者パーティーの戦いぶりは

見事なものだった

あれが すべて ロイドの力によるものだと?

そのとおりだ

(冒険者たち)おお… すげえ マジかよ

ロイドがいれば 戦況を覆せるかもしれない

居場所を知っている者はいないか?

(ウルゴ) 彼は今 この街にはいない

何ですって?

私は ギルドに所属する すべての冒険者を把握している

ロイドはSランクのパーティーと

モンスター討伐の依頼に 出ているはずだ

移動だけでも数日はかかるだろう

あっ…

いや ロイドなら 支援魔法で移動時間を短縮できる

もしかすれば…

皆 ロイドに賭けてみないか?

リナの提案に賛成こそしたが 誰もが不安を抱いているのだろう

友人や家族 愛する人を守りたいからだ

(地響き)

んっ… ついに来たか

総員 戦闘準備

弓部隊 撃て!

(モンスターたちのうめき声)

(リナ)次 盾部隊!

ひるむな! 敵を堀に押し返すだけでいい

魔法部隊 放て!

(魔法部隊1)ファイヤーボール!

(魔法部隊2)アクアウェーブ!

(ウルゴ) 水がモンスターを押し流し

水流で堀はさらに広がっていく

これを繰り返す

そして Sランク冒険者たちと

白魔導師ロイドが戻るまで 持ちこたえれば

勝機は見える

(シリカたち)ハァ…

(ユイ)プハッ

イシュタルまで あと少し

みんな まだ走れる?

(クロス)これくらい余裕だっての

(ダッガス) ロイドの支援魔法もあるからな

(シリカ)イシュタルを救うため

ロイドさんは今も 力を尽くしているはずです

私たちだけ休んではいられません

そうだよね

急ぐよ みんな

-(シリカ)ええ -(ダッガス・クロス)おう

(ロイド)この魔石で最後だな

ハイウルフにブラッドパンサー

どちらも凶暴なモンスターだ

手早く済ませよう

(クレハ)はい

(2人)ハァ…

(モンスターたちの うなり声)

(モンスターたちの うなり声)

あっ!

(うなり声)

(ロイド)これは一体…

(クレハ)うかつでした

ハイウルフとブラッドパンサーは 仲が悪いんです

森に帰るより 争うことを選んでしまったのかも

-(クレハ)あっ -(ロイド)クレハ!

ハッ! 隠蔽の魔法が

(うなり声)

(クレハ)ハッ…

お前たちの相手は俺だ!

(盾部隊)うっ…

(リナ)くっ…

いいぞ このまま持ちこたえろ!

(伝令)伝令! 伝令!

右翼の部隊 被害甚大

防衛ラインが破られました!

何だと?

(冒険者) くっ このままじゃ前線が…

ハッ!

ウソだろ?

まだ来るのかよ!

(盾部隊)ああ…

おおっ

(冒険者)この魔法は…

来てくれたか

Sランク冒険者たちよ!

(ロイド)ふっ!

(うめき声)

(ロイド)はっ!

(ロイド)身体強化魔法のおかげで よけられてはいるが…

このままだとジリ貧だ

(クレハ)ロイドさん 逃げてばかりで全然攻撃しない

ハッ!

君は 本当にモンスターを 大切に思っているんだな

もしかして 私のために?

(ロイド)ふっ!

(ほえ声)

うわっと

うっ… ぐうっ

(クレハの歌声)

(クレハの歌声)

(クレハの歌声)

あっ

(歌声)

すごいな 何をしたんだ?

森に帰るように あの子たちに語りかけました

語りかける?

はい

モンスターを操るのではなく 心を通わせるのが私の魔法なんです

おかげで助かった 感謝する

それは こちらのセリフです

ありがとうございます ロイドさん

(ロイド)あ?

フフッ

よく分からないが…

これでモンスターは解放された

俺たちもイシュタルに向かおう

はい!

(うなり声)

はあっ!

(うめき声)

ふっ! よっ!

(ダッガス)てやあ!

ファイヤーストーム!

(戦闘音)

(歩兵隊長) 前衛 もうもちません!

(弓兵隊長)矢が足りない こっちに回せ!

(魔法隊長) マナポーションが足りないぞ

この状況は さすがに…

マズいですね

(冒険者)敵の数が多すぎる!

諦めるな

耐え続ければ 勝機は必ず見える!

くっ…

(冒険者)うおっ… がっ…

(うなり声)

うわー!

(リナ)くっ!

大丈夫か?

あっ リナ様 危ない!

(ほえ声)

(リナ)うわっ うっ… ううっ!

(リナの荒い息)

くっ…

(冒険者)リナ様… リナ様!

(歩兵)うわっ

(魔法使い)うう…

(ウルゴ)限界だ

もう これ以上は…

(クレハの歌声)

(クレハの歌声)

あっ

(クレハの歌声)

(盾部隊1)うっ うう…

あ?

(盾部隊2)ぐっ…

-(盾部隊2)ん? -(盾部隊3)あっ ああ…

(冒険者)な… 何だ?

モンスターが帰っていく

どうやら間に合ったようだな

うん!

ロイドたちだよ!

クレハ!

大丈夫

少し力を使いすぎただけですから

そうか

あれだけのモンスターと 対話できるとはな

君の魔法は すばらしい

それを言うならロイドさんのほうが

私の力だけで この広い戦場に 歌を響かせることはできません

どんな支援魔法を使ったのですか?

魔力消費量軽減と 魔法威力上昇の2つを

何度か重ねがけしただけだ

だ… だけって…

確かに 俺は君を支援した

だが モンスターたちを救ったのは クレハ 紛れもなく君の力だ

ロイドさん…

クレアです

えっ?

私の本当の名は クレアといいます

ハッ…

何か事情があるんだな

(クレア)はい

詳しいことは あとで聞こう

(ロイド)まずは この戦いを終わらせなくては

♪~

~♪

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