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(イルシア)おっ ここなら 毒花もあるかもな。
いや 毒だけじゃなくて➨
すさんだ日常の潤いに➨
洞窟の周りに 花を植えるのもいいかもな。
あっ…。 (黒蜥蜴)ん~…。
なんだ? 初めて見るモンスターだ。
う~ん! (神の声)種族 ベネム・プリンセスレチェルタ。
スキル 毒牙 毒爪 毒毒 ポイズンマスター。
なんだ? こいつ! 所持スキルが 毒関連ばっかだぞ。
ヘッ! あっ! 逃げたのか?
そっちか!
しまった! クレイガンのスキルか?
ハァー! 痛っ!
うっ! んっ!
シシシ… シシシシシ…。
逃げた? なんだ? 戦闘放棄か?
あうっ!
なんだ? この痛み。 変だぞ。
毒耐性のレベルが 3から4へと上がりました。
《くっ! なんて毒だ。
肩が動かない。
うっ… ぐっ…。 ハァハァ…。
うぐぐ… うっ…。
ハァ…。 ぐっ… うっ! ああ… あっ!
あっ… くっ…。
もしかして あいつ…》
キシシシシシシシシ…。
なんだ? この特殊毒って!
普通の毒とは違うのかよ?
神の声 レベル3では その説明を 行うことはできません。
チッ! だと思ったぜ。
うがっ!
これ かなり やべえぞ!
《つっても 毒に効く植物なんて 見たことねえし…。
どうする? どうすりゃいい?》
そうだ! あの黒蜥蜴を調べたら 何かわからねえか?
ベネム・プリンセスレチェルタ。
ランク Dマイナス。
毒を食らわせて 逃げ回り➨
獲物が力尽きたところで その肉を回収する 狡猾なモンスター。
毒プリンセス…。
マジかよ。 卑劣の王より 最低だな。
毒性の強い物を食らい 体内で 強力な毒を調合する。
体液で 自身の毒を 解毒する力も持っており➨
捕まったときは 治療を条件に 命乞いすることがある。
てことは やつを捕まえて 解毒させるのが確実か。
毒耐性のおかげで まだ少しは動けそうだが…。
あいつは この近くにいて 俺に 毒が回るのを待ってるはず。
こうなったら 賭けだ!
《俺を見失ったら 意味がないからな。
きっと 後を追ってくる!
どこから見てやがる?》
見つけた! 逃がすか!
キュッ!
やつも 転がるの使い手だったか! だが…。
この先は 俺が くも野郎から逃げようと➨
飛び越えた あの崖だ!
そこに追い込んで 生け捕りにしてやる!
スキル 転がるのレベルが 4から5へと上がりました。
よし きた! これで もう 余裕…。
がっ! うぅ…。
これは クレイガン!
まさか 転がりながらでも 撃てんのか?
敵ながら あっぱれ…。
じゃねえ! この 人でなしが!
(黒蜥蜴)キシシー!
痛っ! ぐっ…。
いい転がるだぜ 黒蜥蜴。
お前は いつか 俺より ずっと優れた➨
使い手になるだろう。
だが… 今じゃねえ!
当たれ~!
キビジッ!
やったぜ! あとは あいつを捕まえて…。
キシー! えっ!? 待て!
俺の特効薬!
お前に死なれたら 困るんだ~!
うっ…。
うっ… こんなときに 毒のダメージが…。
あぐっ… うっ…。
うお~!
キュッ! キュー! うっ!
お前は 絶対に助ける! キュッ?
《ベビーブレス!》
うはっ! うっ! 超痛え! 死ぬ!
うっ… でも お前が無事でよかった。
キシッ?
うぅっ… もう限界だ…。
キュー…。
(ミリア)今日も だめだった。
ドーズさん どこにいるのかな?
(マリエル)ミリア! ミリア!
えっ マリエルさん?
フゥ… やれやれ この辺りにはおらんか。
マリエルさん!
んっ? なんじゃ 近くにおったのか。
だったら 返事くらいせい! すっ… すみません。
あの… 私を捜してました?
そうじゃ。 最近 お主の姿を見かけんので➨
気になって 家に向かったが おらんかったでのう。
で 一体 何をしておった?
えっと 実は ちょっと 風邪で寝込んでたんですが➨
よくなったので 散歩してました!
そうか。 だったら よいが…。
森へは 行っておらんじゃろうな?
行ってません! 本当か?
本当です! 信じてください!
フゥ…。
それなら 結構。 ギルドから 冒険者が向かっておると➨
連絡があったからのう。 安心せい。
はっ… はい。 ありがとうございます。
これから 買い物に行くんじゃが 手伝ってくれぬか?
ええ いいですよ。
フフッ…。
ハァ…。
うっ… うぅ…。 俺は 一体…。
そうだ。 俺 黒蜥蜴の毒を食らって あいつを追いかけて…。
キシィ? うわっ! お前 まだいたのかよ!
キュー! 毒で 俺が死ぬのを 待ってるんだな?
くそ! あっ… あれ? 腕が軽い。
つうか 毒がなくなってる?
キュッ。 もしかして 解毒してくれたのか?
キシュ! ほんとに?
キュイー!
ハッ… そうか! ありがとよ!
キシッ!
互いに 血と汗を流し 全力を尽くした あの死闘で➨
俺を 友と認めてくれたんだな! キュー…。
ハハッ! こいつ! よく見たら 愛きょうあるじゃねえか。
アハハ! アハハハハ!
キュッ キュ! キュッ キュッ キュー! キュ キュー!
お前も これ 欲しいか? キシィ!
そうか。 じゃあ 食べな。
キュッ! もしかして うまいって 言ってくれてんのか?
一緒に食べるやつがいる っていうのも いいもんだな。
えっと…。 キシッ?
そういや 名前 ねえんだよな。
俺も お前も…。
厄病子竜とか ベネム・なんちゃらって ただの種族名だし…。
キュイ? あっ…。 フッ… まあ いっか。
別に 名前なんてなくても。
「俺」 「お前」で 十分だ。 なっ? キュー!
う~ん…。 ハハッ すっかり懐かれたみてえだな。
初めての仲間か。
お前 好きなだけ ここにいていいぜ。
(黒蜥蜴)キュイー!
キュッ?
ああ あれは 俺が作った 特製毒だ。
キュッ! キュッ! おい! 何してる!? 死ぬぞ!
キュッ?
《そうだ。 確か こいつ 毒性の強い物を食って➨
自分の毒を強化するんだっけ》
もしかして うまいのか? キュイー!
ほんとかよ? どれどれ?
うっ…。 うっ… ぐぅ~!
スキル 毒耐性のレベルが 4から5へと上がりました。
お前 なんで 平然と食えるんだよ?
キュイ?
(咆哮)
さあ 来やがれ!
キシッ! (鳴き声)
うお~!
んっ!
2人でやると 超 楽じゃん!
おまけに 俺たち コンビネーション 最高だし!
キュイ! ヘヘッ!
♬~
♬~
うっ… う~ん…。
うわっ 近っ!
そういや こいつ 猛毒持ちだったよな。
頼むから 寝ぼけて 噛んだりするなよ。
(黒蜥蜴)キシィ…。 でも こいつがいるのが➨
普通になっちまった。 (寝息)
(寝息)
フッ…。 (寝息)
まあ こんな暮らしも悪くないか。
あ~ん。
やっぱ スパイシーだな。 肉が食いたくなるぜ。
んっ。 キシッ!
ピシィ…。
あ~ 好みじゃねえか。
まあ あくまで 調味料だからな。
キッ… キシィ! んっ? どうした?
なんか うまい物でもあんのか? キシッ!
そうか。 どれどれ?
うわっ! なっ… なんだ? この 肉が腐ったような臭いは。
キュイ!
カンディティ・カバベブス。 価値 Bマイナス。
死肉に似た臭いを放つ 巨大きのこ。
強力な毒性を持っているが➨
これを食べる動物は まず 存在しない。
まさか お前 この毒性に引かれたのか?
そして こいつを食うのか? キャー… ガァ… キャー!
ギャー!
あんなの食べたら 臭いが付いちゃうだろ。
キシ キシ! キシ キシ キシ キシ キシ…。 悪かった。 悪かったよ。
そのかわり 別の毒草とか集めてやるから。
(黒蜥蜴)キュイ! キュイー!
クレイガン? お前 そんなに怒ってんのか?
キュー…。 んっ? まさか…。
(鳴き声)
なんだ? このプレッシャーは。
ステータスが えげつねえうえに➨
グラビティやら グラビドンとか 不気味なスキルも持ってやがる。
まともにやって 勝てるかどうか わかんねえ。
けど 執念やマーキングなんて 追跡っぽいのも多いから➨
逃げるのも難しそうだ。
だったら…。 キシッ!
どうやら 同意見のようだな 相棒!
キュッ!
俺が攻撃して やつの注意を引く!
その隙に あいつが 毒を決めれば…。
あとは 時間の問題だ!
(鳴き声)
うっ…。 やっぱり そう簡単には いかねえか!
クン… クンクン… クーン…。
何!? うっ… くっ…。
《体が… 重い。 動けねえ!
これが グラビティか!》
バウバウ ウゥ… バウッ!
まずい! やっぱ こいつ…。
いや こいつら めちゃくちゃ強え。
グラビティが消えた! んっ!
食らえ!
(鳴き声)
よし 効いてる!
(鳴き声)
この森は 回復持ちばかりかよ!
けど わかったぞ。
怒り顔は 物理系で 泣き顔は 魔法系だ。
クーン…。
さっきのより やばそうだ!
グラビドンだな! そんなの 絶対 使わせねえ!
噛みつき 上等!
ガウッ! いってえ~!
だが…。 ドラゴンパンチ!
今だ! 黒蜥蜴!
キシャッ!
(鳴き声)
やった! 毒を食らいやがったな!
(鳴き声)
当然 回復魔法 使うよな。
だが…。
どうだ? その毒 苦しいだろ?
俺も 一度 食らってるからな。 よくわかるぜ!
ざまあみろ! 俺たちの勝ちだ!
(鳴き声)
ガルッ! えっ? キッ?
(うなり声)
マジか! これ以上 毒が回らないように➨
相棒を切り捨てやがった!
俺 2つの頭の竜とかには 絶対 進化しねえ!
けど これで もう 魔法は使えねえはずだ。
ステータス!
んっ?
道連れ?
まさか! あいつの狙いは…。
相打ちだ!
逃げろ! 黒蜥蜴!
待て! んっ!
(鳴き声)
まずい! 早く行かねえと 黒蜥蜴が…。
うわ~! (鳴き声)
うっ! (鳴き声)
うっ!
邪魔すんな!
んっ… 食らえ! くるみ割り!
スキル くるみ割りのレベルが 1から2へと上がりました。
こっちは 片づけたが…。
黒蜥蜴! 頼む。 無事でいてくれ!
《出会って数日だけど➨
あいつとは いろんなことがあった》
♬~
《あいつは この世界でできた 唯一の友達なんだ!
だから 神様 お願いだ!
俺は 人化の術なんて いらねえ!
そのかわり あいつを 無事でいさせてくれ!》
血だ! まさか…。
黒蜥蜴! やられてねえよな!?
頼む! 返事してくれ!
黒蜥蜴~!
(黒蜥蜴)キシィ…。 あっ!
アッ… キッ… キシィ…。
キシィ…。
あっ…。 うっ… うわっ…。
(鳴き声)
させるか~!
ハァハァ…。
もう 大丈夫だぞ。
お前が無事で 本当によかった。 よかった。
キュー…。
経験値を 234 得ました。
うるせえ 黙ってろ!
称号 歩く卵により…。 今の俺には➨
お前だけが 気の許せる 大事な仲間なんだ!
お前さえいれば もう 人間になんか ならなくたって➨
かまわねえ! スキル 人化の術を得ました。
えっ?
マジで?
玄関と廊下の掃除 終わりました。
うむ。 ご苦労だったの。
でも 珍しいですね お客さんが来るなんて。
一体 どんな方たちですか?
来たら わかる。
この本 ずいぶん 古そう。
(マリエル) これは 魔物についての本じゃ。
興味あるかと思って 書庫から出してきた。
ありがとうございます。 中を見てもいいですか?
もちろんじゃとも。
ダークワームだ。
(マリエル)絵と一緒に 大きな文字があるじゃろ?
はい。 私には読めませんが…。
(マリエル)それは 昔の文字でな 魔物のランクを表しておる。
ダークワームは Fランク。
お主でも なんとか倒せる強さじゃ。
しかし Dになると そうはいかん。
このランクからは 訓練された 冒険者でないと倒せん。
更に Bランク以上だと 大いなる災いといわれ➨
倒せるのは もはや 勇者様か聖女様くらいじゃ。
んっ…。
(ユノ)ここですか?
(メルティア)ああ。 このまま 中に入れと言われている。
岩竜…。 ランクは?
そこには Cとあるが➨
進化によっては それ以上にもなると聞く。
間違いなく 普通の人間が 倒せる相手ではない。
んっ…。
なので わしは お主や村の皆に➨
決して 森へは行くなと 言っとるのじゃ。
はい わかってます。
フゥ…。
(足音)
来たようじゃの。
えっ? (メルティア)失礼する。
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