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(イルシア)それって つまり…。
⸨ハーイ! (村人たち)ウエルカム!⸩
人間になって 村へ行けるってことだよな?
う~ん…。
でも 厄病で 邪竜だし…。
う~ん う~ん う~ん う~ん…。
厄病子竜か…。
正直 嫌な予感しかしねえ。
けど…。
ミリアのことも気になるし…。
人化の術は欲しい! 絶対に欲しい!
そうだ。 人化の術だけ覚えて➨
清く正しく 生きればいいんだ!
いざとなれば 引き返せるらしいしな。
決めた! 厄病子竜に進化するぞ!
(神の声)ベビードラゴンから 厄病子竜に進化しました。
うわっ…。 これ 大丈夫なのか?
見れば見るほど やばそうなんだけど…。
ステータス閲覧のレベルが 2から3へと上がりました。
自分のスキル詳細を 調べられるようになりました。
なんだ。 いいこともありそうじゃねえか。
神の声のレベルが 2から3へと上がりました。
スキル 飛行 竜鱗粉を得ました。
よしよし この調子だ!
甘噛みが 毒牙に変化しました。 んっ? ズコッ!
闇属性 病魔の息 痺れ毒爪を得ました。
いや そんなのは いらないから!
称号 災害を得ました。 うっ!
悪の道のレベルが 1から2へと上がりました。
やっぱり まずいんじゃね? これ。
えっ 終わり? 人化の術は?
話が違うぞ!
なんのために 空飛ぶ災害くんに 進化したと思ってんだよ!
レベル上げたら 覚えられるとかか? そうだろ? そうなんだよな?
神の声 レベル3では その説明を 行うことはできません。
ちょっと待て! 冗談だろ?
うっ…。
《くそ! 人化の術がない代わりに 変なスキルばっかりだ。
そういや 詳細を確認できるとか 言ってたっけ》
まず 気になるのは 神の声だな。
声の主は 何者なんだ?
神の声 レベル3では その説明を 行うことはできません。
チッ! そんな気はしてたけどな。
他のスキルは どうなんだ? 例えば これとか。
スキル 竜鱗粉。
翼を広げることで ドラゴン以外を 弱らせる瘴気を まき散らす。
レベルマックスで 上空を通過した国を 滅ぼす程度の力を持つ。
ろくでもねえ! もはや 生物兵器じゃねえか!
先に説明しとけよ!
つうか 羽 広げたら 勝手に飛び散ったよな。
俺が人間なら 絶対に近づかねえぞ!
次だ 次!
病魔の息。
病魔をはらんだ瘴気をまき散らす ブレス攻撃。
強烈な状態異常を 引き起こすとともに広く伝染し➨
かつて とある地域の人々を 絶滅させたこともある。
完全に これ 人類の敵ルートじゃねえか!
ほんとに 軌道修正 利くのか?
あっ そうだ。 称号は? 称号スキルも➨
後々 影響 大きくなりそうだよな!
称号 ちっぽけな勇者。
ささやかな勇気 その優しさが➨
いつか 勇者へ導いてくれるだろう。
武器によって 与えるダメージが 僅かに上昇する。
進化先にも 大きく影響する。
勇者ね…。
これのレベル上げたら 邪竜ルートは逃れられるのか?
で 次。
悪の道。
屍の山を築き 骸を数えて嗤う➨
悪逆非道の無法者。
闇属性攻撃によって 与えるダメージが上昇する。
また 白魔法を習得しづらくなり 回復量も減少する。
進化先にも 大きく影響する。
何? この くそスキル! こんなの 即日返品だ!
あ~ 完全に 選択 ミスった。
返せ! クリーンだった俺を返せ~!
(マリエル)ふむ…。
(ミリア)村中の魔除け石 全部 見回るんですか?
こやつで 村に結界を 張っておるのは知っておろう。
魔物が 村に入るのを防ぐためですよね。
(マリエル)まあ 無意識のうちに➨
この先へ進めないようにさせる まじない程度のものじゃがな。
何か 目的とか 強い意思がある魔物には➨
効かないこともある。
じゃあ この前の魔物は…。
(マリエル)わしは 見ておらんからな。
なんとも言えん。 んっ…。
その魔物って やっぱり 私を…。
もし 魔除け石が壊れていたせいで➨
村に入られたのなら やっかいじゃ。
また来るかもしれん。 次 行くぞ。
(マリエル)これで よしと…。
マリエルさん。 なんじゃ?
その… 魔物について 教えてくれませんか?
ミリアは あの日から 妙に 魔物にこだわるのう。
なぜじゃ? 実は 私を助けてくれたのは➨
森で出会った 小さなドラゴンさん だったような気がしてて…。
んっ…。 お主 ひょっとして➨
魔物に みいられてるのではないか?
ちっ… 違います!
たぶん…。 ハァ…。
まあ よい。 魔物のことは➨
知っておいて損はないからのう。 (せきばらい)
(マリエル)魔物は 進化をきっかけに➨
姿が変わるのは知っておるな? はっ… はい。
魔物は 進化を重ねて 強くなる。
他の生物を狩り レベルを上げることでな。
レベルの概念は 私たち人間にもあるんですよね。
経験値をためていくと レベルが上がって能力が向上します。
(マリエル)うん そのとおりじゃ。
魔物の場合 種別によって レベルの上限が異なっておってな➨
上限に達すると ランクが上の魔物に進化する。
それを繰り返し やつらは より強い個体へと➨
なっていくのじゃ。
でも 昔の人は よく そんな 魔物の性質に気が付きましたね。
何を言うておる。 えっ?
そのことは 昔 一度 説明してやったはずじゃが?
そそ… そうでしたっけ? ああ ほんの11年前にな。
5歳! そのとき 私 まだ5歳です!
マリエルさんと出会ったばかりですよ。
うぅ…。 そっか そうなるのか。
私だって こ~んなに小さくて➨
いつも マリエルさんを見上げてました!
むっ… むっ…。 えっ? ごっ… ごめんなさい!
怒ってます? 別に!
よいか? そのような魔物や レベルなどの情報は➨
たまに現れる 神の声を 聞くことができる者たち…。
勇者様 聖女様によって もたらされたものじゃ。
人類が試行錯誤の末に 見つけたものではない。
魔物は 生き残るために戦い➨
経験値を得て 進化しようとする。
それは つまり 例外なく 力を求め➨
より凶暴になっていく ということじゃ。 んっ…。
お主を助けたのが 本当にドラゴンだったとしてもじゃ➨
次に会ったときは もっと まがまがしいものに進化して➨
その牙や爪を お主に向け…。
マリエルさん! ハッ!
ごっ… ごめんなさい。
ハァ…。 魔物に 妙な期待はせぬことじゃな。
あれらは 闘争本能の塊で➨
わしらとは 相いれない存在なのじゃ。
はい…。
《あのドラゴンさんも いつかは…》
こうなったら➨
さくっとレベル上げて 軌道修正だ!
俺は 魔王じゃなく 勇者になるぞ!
だが まず 当面の目標は➨
人化の術を覚えて 村に行くことだ!
あの子にも また会いたいしな。
つうことで 経験値豊富で 弱っちいモンスター いねえかな?
んっ? んぎっ!
なんだ? 動けねえ。
糸?
つうことは…。
あっ…。
(鳴き声)
やだ 俺の知ってる くもじゃない。
ちょっ… これ 強すぎだろ!
今の俺じゃ 勝てる気がしねえ。
やべえ! ベビーブレス!
(鳴き声)
よっしゃ~! もしかして やれるんじゃね? これ!
って あっつ! えっ えっ! こっちにも火が! えっ 熱っ!
スキル 火属性耐性を得ました。
あっ ちょっとマシになったかも。
あいつ 動けねえようだな。 (鳴き声)
今のダメージは?
まだ そんなに効いてねえのか。
だったら… これなら どうだ!
(鳴き声)
痺れ毒爪だ~!
おらおら おらおら~!
うし! ステータス確認。
《まだ HP 半分もあるのかよ!
しかも こいつの怒りにも 火を付けちまったみたいだし…。
こりゃ やっぱ 無理だ!
逃げるなら まひしてる今しかねえ!》
頼むから 追いかけてくんなよ!
まさか?
もう まひ 解けたのかよ!? やべえ!
そういや 俺 飛行のスキルあったよな。
えい! ヘッヘッ ヘッヘッ ヘッヘッヘッ…。
うえっ!? あれ? 飛べねえ?
う~ん! うぐっ!
なんでだ? レベル 低いからか?
やべえ! (鳴き声)
あれから 早10分。
あいつ なんで バテねえんだよ!
つうか スタミナ あり過ぎだろ!
スキル 転がるのレベルが 2から3へと上がりました。
はい きた~! まだ逃げられるぞ これ!
称号 チキンランナーを得ました。
ビビリって言いてえのか!
ちっとでも勝ち目があれば 俺だって戦うわ!
うわっ! やべっ ガチ絶壁!
落ちたら 絶対に死ぬやつ!
手前で カーブか?
いや あれを乗り越えられれば 逃げ切れるんじゃね?
けど 飛行スキルは まだ怪しいし…。
ええい! このまま 突っ込む!
いっけ~!
風に乗った!
なんだよ 全然 余裕じゃん。 (鳴き声)
ここで お別れだ! あばよ~!
はい 逃げ切った!
けど ほんとに疲れた。
覚えてやがれ! くそくも! んっ?
行っちまったか。
レベル上げたら 必ず 倒してやるからな。
んっ?
いっ!
いぃ~! いっ…。
糸 張って 渡ってきたのかよ! しつこいにも程があんだろ!
いいかげんにしてくれ~!
スキル 転がるのレベルが 3から4へと上がりました。
スキルのレベル上げ やってんじゃねえんだけど。
経験値を 20 得ました。 (鳴き声)
称号 歩く卵により 更に経験値を 20 得ました。
厄病子竜のレベルが 1から3へと上がりました。
おわっ!
キモッ!
ぬおっ! 完全に ひき逃げだよな これ。
厄病子竜のレベルが 3から8へと上がりました。
おっ マジか? ステータス 結構 上がってる!
これなら やれるかも!
あいつのスキルは?
毒毒ってのが よくわかんねえが…。
近づいたら 全力で ベビーブレスだ!
えっ? (鳴き声)
《うっ! 毒毒って これか!》
(せき)
《毒耐性のおかげで動けるが 喉が痛え》
(鳴き声)
《あいつ 俺を観察してる?
いや 毒が回るのを待ってるんだ!
俺には 毒耐性があるのを 知らないんだな。
だったら!》
ぶお~! ゴホッ! ぐはっ!
ぐお~! ゴホッ! ぐはっ! あっ…。
くっ… 苦しい! 死ぬ~!
(鳴き声)
《これ だませなかったら 超ばかみてえだな。
引っかかりやがった!》 (鳴き声)
《ちょっと苦しいが…。
ベビーブレス!
どうだ? 空中では よけれねえだろ!》
もらった!
厄病子竜のレベルが 8から14へと上がりました。
うし! 強いやつを倒すと 一気に上がるな!
さあ こい 例のスキル!
スキル ベビーブレスのレベルが 2から3へと上がりました。
こいつが上がるのは 助かる。
スキル ドラゴンテイルを得ました。
そういや 尻尾で とどめ刺したな。
あれも スキル認定されたのか。
で あれは?
だから その… 人間の姿になれるやつは?
ああ はい。 これで終わりですか。
あの種族紹介 大うそだったとか?
さすがに それはねえよな。
人化の術を覚えるには 何かしなきゃだめなのかな?
今日は もう疲れた。
どっかで こいつを食べて 休もう。
おっ?
すみませ~ん!
誰もいないようだな。
いいとこ 見っけ!
フーンフフ フンフフフン…。
やっぱ 肉は 焼くに限るよな。
ちょっと 獣臭いのが難点だけど。 あっ そうだ!
さっき見つけた この実➨
こしょうみたいな いい匂いなんだよな。
こいつを 肉に付けたら いい感じじゃね?
こっ… これは!
獣臭さを かき消してくれるうえ➨
ほんのり辛い香りと味わいが 食欲を増進させてくれて➨
いい感じだ。
うっ… うめえ!
よ~し この洞窟を拠点にして あの赤い実を集めるか。
けど 香辛料にしちゃ ベチャついてるんだよな。
外で 乾燥させてみっか。 保存も利きそうだし。
なんか 楽しくなってきたぞ!
称号 コックさんを得ました。 んっ?
プライベートを のぞかれてるみたいだな…。
自重してくんない?
食った 食った。
やっぱ ちゃんと 手を加えたやつは違うわ!
まあ 焼いて 香辛料 付けただけだけど。
コックさんか。
料理で 村人に モテモテとか できねえかな~。
あっ…。 あっ 無理だな。
どんな ごちそう 作っても この姿じゃ 怖がられるだけだ。
ベビードラゴンのときは まだ かわいらしかったけど…。
今は 全身 黒いし 目つきは悪いし➨
爪とか牙も とがってるし。
もう 俺だと わかんねえだろうな あの子も。
人化の術に釣られた結果が これだよ!
完全に 人類の敵ルートだろ!
せめて 人化の術 よこせよ マジで!
やっぱ 間違ったかな 俺…。
ドーズさんを見た?
(ベルツ)ああ ほんとじゃよ。 昨日 村外れの池でのう。
詳しく聞かせてください ベルツさん!
ああ いいとも。
わしが釣りをしてたらな➨
ドーズは 森の茂みの中にいたんじゃ。
(ベルツ)けど わしに気付かんまま 森の奥へ消えちまったんよ。
なんか ブツブツ言いながらのう。
(グレゴリー) おかしなこと 言うなよ ベルツ爺。
どうせ また 酔っ払って 夢でも見たんだろ?
昨日は飲んでねえ。 確かに見たんじゃ! ヒック…。
(オラス)爺さんが しらふのときなんてあるのかよ。
ハッ…。
(グレゴリー)ミリア 体のほうは もういいのか?
はい。 ご心配おかけしました。
ドーズたちのことは お前のせいじゃない。
気にするなよ。 大丈夫です。 それじゃ。
ハァ…。 (笑い声)
だめじゃ! 絶対に 森へ行ってはならん!
でも ドーズさんが 生きてるかもしれないんです!
では なぜ 村に戻ってこんのじゃ?
そっ… それは わかりませんが…。
私だけだと危ないなら 村のみんなで捜索を!
いいかげんにせんか!
ミリアも 村の者も 危険にさらすわけにはいかん!
んっ…。 はい。
んっ…。 あっ… んっ…。
安心せい。 ギルドへ 調査を頼んでおく。
すぐに 冒険者が来てくれるはずじゃ。
わかりました。 無理を言って すみませんでした。
んっ…。
んっ…。 昨日は よく食って よく寝たな。
人化の術 目指して これから ガンガン レベル上げだ! んっ?
なんだ? あれ。
水たまりじゃねえよな。
ひょっとして モンスターか?
あんまり強そうに見えねえな。
経験値 稼ぐには いいんじゃね?
あいつのステータスは…。
あがっ! 痛っ! 頭 痛い! 何これ?
スキル ステータス閲覧 レベル3では 正確に取得できない情報です。
目も熱い! うっ… ぐわっ!
スキル ステータス閲覧のレベルが 3から4へと上がりました。
んっ…。
うわっ!
なっ… なんじゃ? こりゃ~!
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