All language subtitles for 大奥(4)三代将軍家光・万里小路有功編 - [1440-FHD@KFMVFR.hevc10_crf 18_p 8][字]

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Original subtitles

(春日局)お万の方様 この月をもって 上様のおしとねよりお下がり頂きたい。

(有功)え?

来る月より 上様には新しいお相手を 迎えようと思うておる。

入りゃ。

この者が その新しいお相手じゃ。

(春日局)種をつけるのがうまいと 市中で評判の男でな。➡

捨蔵という。 (捨蔵)どうも。

しばし もうしばしお待ち頂けませぬか。

子は授かりものでございますゆえ。

(春日局)1年たっても ご懐妊の兆しがないとは➡

もうこの辺りが潮時であろう。

かような仕打ちを 上様がご納得なさるはずがございませぬ!

だからこそ そなたから おしとねを辞すると願い出てほしい。

そう申しておるのじゃ。

上様は けだものではございませぬ。

子をなさぬからと すぐに別の者に添わせるなど。

ここまですることに 何の意味がございますか!

徳川のためにございます。➡

徳川の屋台骨が揺らげば 世は再び乱れます。

そなたは 衆生を救おうと 御仏の道を志されたはず!➡

そのそなたが なぜ 太平の世を永らえるための所業に➡

異を唱えなさるのか。

(家光)わしに そのどこの誰とも知らぬ 男と しとねを共にせよと➡

そう言うのか?

はい。

いやじゃ。 いやじゃ いやじゃ。

いやじゃあ! いやじゃあ! 上様! どうぞお気を確かに! 上様!

お前は言うだけだからな!

男になぶられ 血を流すのは いつも わしじゃ!

お前は かようなことを よその男としてこいと そう言うのか!

なぜ男なら 春日に刃向かわぬ!

死ね!

お前など 死ね! では…。

殺して下され。

ならぬ。

ならぬ! 決して有功は死んではならぬ… ならぬ!

わしが石女なのじゃ。さような。 ううん。

のぅ 有功➡

どんな男と添うても わしは きっとはらめまい。

有功➡

その時は わしと一緒に 死んでくれるか?

私に それよりほかの道が ございましょうか。

…うん。

指をそろえて。 はい。

じきに上様がいらっしゃるので ここでお待ち申し上げるように。 では。

あの 上様って おいくつくらいの方なんですか?

あの 見た目といいますか。

上様の最初の男は 好みではないと たたっ斬られた。

え! 好みでなければ たたっ斬られるのは➡

そなたの方だ。 え! え! え!

この世で一番美しく 尊いお方にお仕えしている。

そう心して励むことだ。

(読経)

俺 役に立つかなぁ…。

♬~

上様?

そうじゃ。

へぇ。

上様。 どうぞご安心を。

あっしに任せて下さりゃ 何にも怖いことはございません。

ここで生きていきたくば覚えておけ。

そなたが わしを抱くのではない そなたが わしに抱かれるのじゃ。

上様から 晴れの気持ちを 分かち合うてもらいたい➡

とのお志にございます。

どうか皆様で お召し上がり下さいませ。

(和田)こたびの姫様のご誕生で➡

有功様に胤がないことが 分かってしまったではないか。

俺だったら 腹立たしいわ ふがいないわで とても笑ってられぬがのぅ。

(勝田)まぁ あのお方は わしらとは出来が違うからの。

この度は おめでとうございます。

いや どうも おかげさまで ねぇ。

お楽の方様。 これをお忘れかと。

ありがとうごぜえやす。

お楽の方様? へへ。 上様から お名を頂きまして。

お楽様。 朗らかなお人柄に ようお似合いかと。

へへ。 おいらも そう思います。

♬~

何じゃ! 声もかけずにおるではない。

申し訳ございませぬ。

姫君のご機嫌を損ねてはと思いまして。

矢島 しばし下がっておりゃ。 はい。

有功 近う。

♬~

かわいかろう。 有功。

まことに。

上様に よう似ておられる…。

お楽の方様にも。

そなたの子じゃ。

ずっと そなたを思うて作った子じゃ。

だから この子は そなたの子じゃ。

もったいなき仰せにございます。

⚟(叫び声)

(村瀬)寝たきりの身になった。

どうも足を滑らせ 庭に落ちた拍子に 首をやられたようでの。

(玉栄)運が尽きたんです。 なんちゅうことを言うんや。

お楽の方様のお体が 利かんようになられたからいうて➡

私と上様の間が戻るわけでも あらへんのやし。

いいえ! 戻ります! 上様のお相手は有功様しかいいひんのに➡

邪魔すんなって 仏さんが罰を与えはりましたんや!➡

これで お二人は元に戻ります!

そのうち そなたこそ罰が当たるで。

上様。

春日がよいと言った。 え?

春日が戻ってよいと言った!

まことにございますか。

子をなすぞ 有功。

上様…。

今度こそ 我らのまことの子を!

はい!

<家光公と有功様は みつきの間 逢瀬を重ねられたが➡

お二人の間に子ができることはなかった>

春日は こたびは その溝口という男と子をなせと。

はい…。

あい分かった。 よかろう。

よろしいので ございますか?

考えてみれば 戦国の女子たちは 夫が死ねば➡

また次の夫へと たらい回しに嫁がされ そのさきざきで子をなした。

この世のあまたの女子たちが そうやって生きてきたのじゃ。

お楽のことも好きとも思わぬが 憎いとも思わぬし。

できてみれば 子は いとおしいしの。

そして もう一つ分かったことがある。

ほかの男と添おうが 子をなそうが➡

わしの心にいるのは そなただけじゃ。

もったいなき仰せにございます。

私は またこれか…。

♬~

そなたが溝口か。 はっ。

(読経)

日焼けした浅黒い肌じゃな。

そなたは お夏と名付けよう。

(読経)

では さて。

(読経)

♬~

有功様。 おはようさんでございます。

有功様 これは。

見えっ張りやろ。

お廊下側には斬りつけられへんのや。

何でも言うて下さい。

上様は お変わりになられた。

そうですか。

美しう 強うなられた。

いつものように 有功様に そう見えるだけのことです。

母になられたからや!

そして そうしたんは 私やないんや。

ほんまは 誰よりも喜んで差し上げなあかん。

でも できひん… できひん!

(家光)あれは 何の煙じゃ?

(伝右衛門) 死骸を焼いておるのでございましょう。

不作もひどく 飢えるものも多うございますから。

しかし おるのは女たちばかりだな。

男は 家の中で大事にされるのが 常でございます。

これと これ。 もう全部くれ。

お姫様 うちの倅 一刻8両でいかがにございます?

は!?

(伝右衛門)よい男の子種は 高く売れるのでございますよ。

(家光)しかし 8両とは。➡

あれでは貧しい女たちは とても手を出せぬではないか。

(伝右衛門) 貧しい女たちは ここで男を買って➡

種付けをするしかないのでございます。

あら きれいなお姫様。

(春日局)上様!

大奥を勝手にお出になることが どれほど危ないことか お忘れですか!

ゆえに 伝右衛門についていってもろうた。

御身に何かあったらどうなさいます! 上様の代わりは…。

分かっておる。 そうカッカするな。

ちゃんと世継ぎはあげてやるゆえ の。

上様!

⚟(うめき声)

⚟お楽様 失礼します。

(うめき声)

何や このありさまは。

これ 誰か! 部屋子!

(うめき声)

お楽様。

あ… あぁ…。

お楽様。 失礼します!

(正勝)江戸の各所で数日炊き出しを。

そうじゃ。 流民も増え 皆 飢えておるからの。

恐れながら 上様。 お心ばえ 感服いたしますが➡

さような付け焼き刃で民を救えるとは。

救えるわけはあるまい。 一揆の機運をくじくだけよ。

は? 米をむしり取っていくお上は憎らしい➡

だが 己らを助けてくれる者が あるとすれば それもまたお上。

まぁ 機会があれば 表の政の席で➡

そなたの口から 6人衆にはかってみてくれ。

はっ。

病人は寝返りが打てぬ。

そばに控え 折々に体の向きを変えてやらぬと➡

かように床ずれができるのだ。

そんなの やれって言われてませんし。

では これからは やってくれ。

その薬をここに塗ってやってくれ。

えっ 触って平気なんですか?

部屋子をもう一人。 あれでは お楽様が気の毒だ。

春日様に はかってみてくれ。 かしこまりました。

しかし 見つかるまでは どうなさいます。

引き続き 私がやる。 え! わ… 私がやりますよ!

ええ。 私がやる。

やりたいんや。

(吉宗)己の道を歩み始めたのだな。 家光公も 有功様も。

(村瀬)若者は大人になり 世は移り変わっていきます。➡

けれど一方で その流れから 取り残される者が出てくるものです。

この時のそれは…➡

春日局様にございました。

あのババが。 はい。

事の起こりは その年の八朔にございました。

八朔。➡

大名どもが登城し 大権現家康公の 江戸入城を祝う行事じゃな。

松平甲斐守輝綱 朔日のお喜び申し上げまする。

めでたい。

(信綱)今や 半数以上が 娘を息子と 偽っているありさまにございます。

(植綱)実のところ ご親藩 譜代の中にも➡

男子の跡取りがおらぬありさまに なっております。

いっときのことじゃ。

赤面が治まれば 世は戻る。

いっそ これより いっとき➡

女子に家督を継がせることを 許してはいかがでしょう。

何を申しておる 正勝!

今や 百姓 町人の間では皆 娘が父親から家業を受け継ぎ➡

暮らしを立てておりますし。 それは民百姓のこと!

戦働きをなりわいとする武家の主が 女子など笑止千万!

いざ戦となれば女など どうするか!

春日様! もうそのようなことは起こらぬと➡

正勝は考えます!➡

それよりも 女の家督を認めぬことこそが 武家の天下を揺るがし➡

徳川の屋台骨を崩すことになるかと。

だまらっしゃい! だまらっしゃい! そなた!

そなたらは あの戦国の世をお忘れか!?

ですから あのような世には もはや なりえぬと。

再び あそこへ戻ろうと構わぬと。

春日様?

春日様?

春日様! 春日様! 母上!

母上! 母上!

春日! 春日 しっかりせよ!

春日は 一体 どうなっておるのじゃ。

(正勝)薬だちをされていたものかと。➡

恐らく 次こそは男子 お世継ぎが生まれるよう。

(家光)世継ぎならあげてやると 言うたではないか!

まったく うたぐり深いババじゃ。➡

春日! 目覚めよ! 春日!

上様。

起きるな! 横になっておれ!

そうはまいりませぬ。 わしの言うことが聞けぬのか!

お恥ずかしいところを お見せいたしました。

春日は このとおり 大事のうございますので。

願かけなどはやめ 今後は薬をのむと ここで約束せよ。

よいな 春日。

春日! 返事をせよ!

上様 もうこの辺りで。 病人は休みが一番でござります。

薬だちを続ければ たたっ斬るからな。

しかし いかにするのじゃ 春日の世話は。

この大奥には男ばかり。 女は わしと姫 姫の乳人しかおらぬ。

新たに 女人を入れますか?

己のために 大奥の秘密を知る者が増えるなど。

あやつが うんと言うはずがあるまい。

では 私がお世話いたしましょう。 そなたが?

お楽様に新たに よい部屋子が見つかり 私の手は ちょうど空きましてござります。

有功。 考えよ。 春日が そなたの世話など受けるわけが。

ご無礼いたします。 有功様。 どうした?

お楽様が 赤面疱瘡にかかられたのではないかと。

どこから入り込んだのじゃ! この大奥で赤面疱瘡など!

この間 入りました部屋子も それらしき様子ですので➡

恐らくは そこから。

この際 これも うまく使わせてもらいましょう。

上様方。 こちらは 私がうまくやります。

大奥にまで入り込んだとなれば➡

市中の赤面は大きく広がっておることに ございましょう。

上様方には どうか 政にお心を砕いて頂きたく。

うむ では任せた。

♬~

⚟春日様。

何じゃ。

おはようございます。

そなた そこで何をしておる。

実は お楽の方様が赤面疱瘡にかかられまして。

赤面に? はい。

春日様のお部屋は男衆のおるところからは 一番離れておりますので➡

大奥のため 私がお隣で 看病させて頂くことにいたしました。

よろしうございますか。

それは構わぬが そなた 看病などしては。

種無しは この大奥で 一番無用な男にございましょう?

嫌みな。

さぞかし よい気分であろう。

そなたをやり込めた ババの惨めなありさまを見られて。

ええ この上なく。

さっ 参りましょうか。

な… 何をする!

あなたを辱めておるのですよ。 厠へお連れしようと。

離せ… 離せ 離せ!

もうお一人で用を足すことも おできにならない。

哀れなものにございますね。

なんと… なんと嫌な男じゃ!

ええ。 ですから どうぞ世話になっておるなどとは思わず。

私がしているのは嫌がらせですから。

♬~

そなたは わしをくびり殺そうとは思わぬのか?

そなたの志を踏みにじった 誰よりも憎きババであろう。

不思議なことにございますが 回り道はしたものの➡

私は今 坊主になるという本懐を 遂げておる気がいたします。

春日様こそ おつらくはなかったのですか?

稲葉殿は実の息子。

その子を死んだ者とし 事情も分からぬ幼子をさらい➡

その母を切り殺し ほかにも あまたの者たちを手にかけ。

鬼でもなければ 平気なはずはございますまい。

父は子どもの頃 目の前で はりつけにされてな。

仕えておった明智様が 織田を討ったゆえじゃった。

方々を追われ 食うものも食わず さまよい…。

首目当ての輩に いつどこで殺されても おかしうはのうてな。

夜 月が昇るのを見て ああ 今日も一日生き延びた と。

殺し合ったのは 武家のものだけではなかった。

戦となれば 百姓も駆り出されて戦った。

そのいつ果てるともしれぬ不毛な戦い➡

終わらせて下さったのが…。

徳川家康公 大権現様じゃ。

わし一人が鬼になり➡

そこに世を押し戻さずに済むならば。

安いものじゃ…。

なれど わしがしてきたことは全て➡

お門違いだったのかもしれぬな。

ハ… ハハハ。

春日様! 春日様! これ! これ誰か!

よい! よい!

それより 話を… 話を聞いてくれ。

そなたに聞いてもらえれば よい。

(信綱)赤面は 市中で猛威を振るっておるようじゃ。

既に死骸を焼くところがなくなり 河原には むくろの山。

そればかりか かかった息子を家から放り出したり➡

兄弟を守るために 子を殺す輩も出てきておるそうだ。

この国は滅ぶ。

さよう。

徳川の世が終わる などという話ではない。

このまま赤面が続けば➡

男子の数が更に減り➡

男子が減れば 子は生まれにくうなる。

そのようにして…➡

この国は 滅びるのじゃ。

(信綱) 終わりじゃ… もうこの国は滅ぶのじゃ!

滅ぶなら滅ぶで しかたないではないか。

ならば 我らは それを見届けるまで。

違うか?

滅ぶ滅ぶと叫んだところで➡

我らには逃げられる場所など どこにもない。

ならば さだめを受け入れ あがくしかないではないか。

たとえ その先には 滅びしかないとしても…。

♬~

上様。 我らよりお願いがございまする。

(春日局)有功殿。

どうか どうか➡

世が滅びるその日まで➡

上様と共にいて下され。

まだ私などが お力になれることが ございますでしょうか。

あの日 わしは 仏をさらってきたのじゃ。

間違いばかりのババであったかもしれぬ。

じゃが…。

そなたには 気の毒であった。

じゃが そなたをさらったことだけは 間違いではなかった。

♬~

上様を救ったのは そなたじゃ。

これからも そなたしかおらぬ。

だから どうか。

もったいなき もったいなき仰せにございます!

♬~

上様には感謝しかござらぬと。

自分の妄執に その身をささげて下さったことへの➡

お詫びと御礼を と。

それが 最後のお言葉でございました。

のぅ 有功。

春日は わしの何であったのかの。

わしに対して 誰よりも苛烈で 誰よりも甘かった。

けれども この者がなければ 今のわしはおらなかった。

(家光)そのような者を何というのじゃ。

母 でございましょう。

鬼にも仏にもなる者は。

それでよいか? 春日。

♬~

春日…。

♬~

(泣き声)

(家光の泣き声)

⚟上様のおなーりー。

ん…? ⚟面を上げい。

⚟三代家光公 こたびの赤面疱瘡によって みまかられた。

徳川も もはや女が家督を継がねば 立ち行かなくなってきておる。

そこもとらと同じようにの。

よって 以後 女の家督を許すこととす!

♬~

今日より 私は 父 家光公の男名を名乗ることとする。

(家光)わしは父の名代➡

将軍という名の人柱である。

万が一 このまま男子が減り続け この世が滅ぶというなら➡

わしも共に滅ぶまでのこと。

誰か わしが女将軍になることに 異存はあるかえ!

♬~

(一同)ははっ。

♬~

回想 (春日局)どうか 世が滅びるその日まで➡

上様と共にいて下され。

きっと これでよかったのだの。

大奥総取締とする。

もう 飽きた。 飽きた飽きた!

お公家さんは お上手やなぁ。

公方様は…。 (2人)色狂い。

おやめ下され 上様。

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