All language subtitles for 大奥(2)三代将軍家光・万里小路有功編 - [1440-FHD@KFMVFR.hevc10_crf 18_p 8][qaac][字]

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Original subtitles

(吉宗)村瀬とやらは そなたか?

(村瀬)こ… これは。

(吉宗) あ よい。 堅苦しい挨拶は抜きじゃ。

そなたは 大奥の成り立ちから その全てを日記につけておると耳にした。

それを見たい。

長の間 ずっとお待ち申し上げておりました。

(吉宗)没日録?

(村瀬)この大奥を作られた春日局様が そうお名付けになられました。

(吉宗)確か 三代家光公の乳母であったな。

さようにございます。

そして 三代家光公は➡

最初に男名を与えられた 女の将軍であられました。➡

お父上である家光公の身代わりとして。

身代わり?

(村瀬)事の起こりは 寛永九年 初めての赤面疱瘡がはやりし折に。

上様~!

(正勝)お匙!➡

赤面疱瘡は若い男子しか かからぬのではなかったのか!

(お匙)まれに 二十歳を過ぎた男子も かかることがあるようにございます。➡

上様は ご幼少のみぎりより お体もお強くはあられませず。

上様は 赤面疱瘡など かかられてはおらぬ。

これは 上様ではない。

(お匙)お気持ちは分かりますが。 上様は。

母上…。

母上! 何を! 母とは呼ぶな! 正勝!

徳川を守るために 親子の縁は切ったはずであろう!

な… なれど!

上様は 亡くなっておらぬことにするのじゃ。

は?

上様は まだ生きておられる。

(読経)

(読経)

(読経)

ありがてぇ。 お経をあげてもらえるなんて。

ありがてぇ。 何を。

お経をあげてこその坊主ですから。

髪 どうしたんや。

妙な賊が出まして 女子の髪を切って 持ち去ってしまうんです。

さよか。 それは災難やったなぁ。

はよ伸びますように。

あ~ では。

(明慧) 赤面疱瘡は寄ったら うつるていいます。

よう近寄らはりますな。

仏さんも きばってくれはるやろ。 は?

お経唱えて うつったら それこそ仏の名折れや。

(玉栄)院主様 これを。 玉栄。 何を。

毒消しの薬草をもみ込みました! 院主様に もしものことがあったら!

ありがとう 助かったわ 玉栄。 はい!

(明慧)あれが 江戸城ですかな。

ほな さっさと御用を済ましてこよか。

はい。 はい。

慶光院院主を仰せつかりました。

この度は その御礼を申し上げるべく 参上つかまつりました。

ご苦労であった。➡

しばし 江戸にとどまり 見物などするがよい。

まことにありがたき仰せながら 私は いまだ修行の身。

見物などいたすべきにあらざる者に ございます。

まあ! こたびは 京より はるばるお下り頂き➡

まことにありがたく存じます。

こちらこそ。 上様へのお目見えの機会を頂いて➡

ありがたき幸せでございます。

(春日局) このとおりでございます。 慶光院様。

やはり なんとか このまま 江戸におとどまり頂けませぬでしょうか。

この望み お受け頂ければ 今後も徳川として➡

慶光院 そして ご実家には かなう限りのお助けをいたす所存ゆえ。➡

何とぞ。

さようなことまで 持ち出されますからには➡

ただの長とう留ではない ということでしょうか。

才子として名高い院主様に 隠し立てなど 詮ないことでございますな。

おっしゃるとおりでございます。

お察しのとおり 上様は 院主様をお気に召しておいでです。➡

この上は 還俗して頂き 上様にお仕え願えませんでしょうか。

げ… 還俗て。

御仏のご加護のもと 微力やとしても 自らの手で人々を救いたい。

それが私の願いにございます。

どうか 私の望みを かなえさしては頂けませんでしょうか。

上様こそ この世で一番救われぬ お方にございます!➡

どうか哀れとおぼし召して➡

上様のお心を救って頂くわけには まいりませんでしょうか。

過分なお言葉 身に余る光栄と存じます。

ですが 上様をお慰めするなど まだまだ愚僧では力不足やないかと。

さようでございますか。

それでは しかたありますまい。

(明慧)な… 何や 何しはる気ですか!

明慧! 明慧!

あらまぁ あなた様が「はい」とおっしゃらぬから➡

死んでしもうた。➡

かわいそうに。 あなた様に殺されてしもうた。

明慧!

(春日局)あなたが殺した。 黙れ!

玉栄! 院主様… 私のことは。

(春日局)万里小路有純卿が子息 有功殿。➡

還俗し 上様のおそばに お仕え頂けますな。

♬~

有功様。 江戸城に着きましてございます。

うん。 玉栄。

お待ち申し上げておりました。 万里小路有功殿。

さあ こちらへ。

あの お名前は。

名はございませぬ。 お気になさらず 「あの」とお呼びかけ下さいませ。

あの あの殿。

私は いかなるお役目として 上様にお仕えするんでしょうか。

この大奥で上様のお世話や お相手をして頂くことになります。

ここは 大奥なのでございますか?

お付きの者は こちらへ。

大奥は 上様のご寝所やないんですか。

女人が侍るところやと 伺うておりましたけど。

その辺りは後ほど お話しいたします。

この声。

あの。

上様のおなりにございます。

(女の声で)苦しうない。 面を上げい。

ふん。 これが うぬが京で見繕ってきた坊主か。

はい。

名は。

万里小路有功と申します。

ふん…。

では お万じゃ。

今日から お前の名は お万じゃ。 よいな お万。

有功という名は お気に召しませんか?

有功殿。

親よりの名ゆえ かないますなら使わせて頂ければ。

わしが名付けてやったのに 不服とは。➡

何様のつもりじゃ お万。

そなたは お万じゃ。 はいと言え。➡

はいと言え はいと言え お万!

わしが名付けたら お万じゃ!➡

分かったか? はいと言え お万!

分かったか!

分かったか! お万!

(正勝)上様 どうかこの辺りで!

それがしより よく言い含めておきますので!

よくよく含めておけ。

次は扇子では済まんぞ。

薬を持て。 ⚟はっ。

有功殿。 大事ござらぬか。 これは…。

これは どういうことですか?

今のお方が上様とは!

今のは あれは… あれは少女やないか!

あの方は 家光公の血を受けた唯一のお子 ご息女でいらっしゃる。➡

出生に事情がございまして➡

その存在を知る者は 数えるほどしかおりませぬが。

もしや… 家光公は。

(信綱)数年 上様の死を伏せる。

(春日局)そうじゃ。 今日死んだは ここにおる正勝とする。

上様は 赤面疱瘡より命拾いなされたが 顔に痘痕が残り➡

それゆえ 人前に出る時には 頭巾をかぶる。

頭巾をかぶった稲葉殿が 上様として振る舞う。

そうじゃ。

一方で市中におる上様の娘に男児を産ませ それを上様のお子とし その後➡

機を見計らって 上様には亡くなって頂く。

そういう筋書きでいく。

しかしながら さようなことをせずとも。 近しいお血筋の男子をお迎えすれば。

男子がおらぬではないか。

赤面疱瘡は目下 関東・奥羽において 猛威を振るっておる。

しかし 西国は無傷じゃ。

もしも 徳川が赤面疱瘡にやられたと 知れ渡ってみよ。

戦乱の世に逆戻りじゃ。

そなたは それを望むか。

承知いたしました。

表向きの政は 我ら幕閣の手で なんとかお支え申し上げましょう。

正勝。 はっ。

(春日局)そなたは市中にある上様のお子を 急ぎ城中にお迎えせよ!

はっ!

では あのお方は➡

お子を産むためだけに ここに 連れてこられたいうことでございますか?

徳川のためにございます。

このことを知ったはるんは?

老中ら主たる者と 大奥の限られた男のみ。

男のなりをしてなさるのは 万が一見られた時に➡

家光公のお小姓と言い逃れるためです。

名は? あのお方は ほんまは何という。

あの方は この世にいてはならぬ お方にございます。➡

上様とだけ。

♬~

上様。 さあ どうぞ こちらから お気に召すものをお選び下さいませ。

よい。 これを元どおりに直せ。

これをにございますか? そうじゃ。

承知いたしました。

されど 大切なお扇子が かようなことに。

あの者 いかが仕置きなさいますか。

仕置きには及ばぬ。

わしが なぶり尽くすゆえ 手出しはするな。

承知いたしました。 では お扇子 直してまいります。

勘違いするなよ。 春日。

わしは決して子などなさぬ。

お前が どのような男をそろえようとな。

さようなことを申さず どうか徳川のために。

徳川など滅んでしまえばよい!

徳川の世を終わらせたくない。 それは そちの都合じゃ。

わしは あずかり知らぬ。

ふん。

(ため息)

(玉栄)つまりは あのババどもは 徳川の血筋を保つために➡

その娘に種をつけたい。

有功様に その種馬になれいう話にございますか。

どうやらな。 そういうことや。

なんちゅう無体な。 むちゃくちゃな話や。

けど さような事情なんやったら➡

子さえできたら ここを出ていけるんとちゃいますか?

⚟(村瀬)有功様 よろしうございますか?

どうぞ。

(村瀬) 春日様より部屋子を仰せつかりました➡

村瀬と申します。

(吉宗)お… これはそなたか。 はい。

それがしは 有功様 お万の方様の 身の回りのお世話を申しつかったのです。

(玉栄)有功様のお世話やったら 私一人で十分です!

そうは申しましても 案内役なども入り用でしょうし。

村瀬殿。 どうぞ 村瀬と。

村瀬。 上様とお子をなすという お役目を果たしたら➡

私は お役御免となる… そんなことは望めるか。

なんともお答えしかねますな。 前例もございませぬゆえ。

確かになぁ。

ところで村瀬 私の荷を 伊勢の慶光院に送ることはできるか?

代々院主に継がれてきたもんであるし 私も目に入ったら後ろ髪を引かれる。

承りました。

大奥は本来将軍のため 女人が詰める場であったのであろう。

そこは 春日局様が うまくおやりになりましてな。

大奥は 今後は上様をお守りする砦とする故➡

女子は皆 宿下がりさせることにした と。

砦。

(吉宗)上様のお相手というのは このお万の方だけであったのか?

(村瀬)集まった武家の子息の中から 選ばれた者が ほかに3名おりましたかな。

それがしは勝田頼秀と申す。

拙者は和田正隆。

角南重郷にござる。

慣れへんことも ぎょうさんございます。

よろしゅうお導き頂きとう存じます。

角南殿 何か?

いや そなたが金に目がくらんで 還俗したという生臭坊主か。➡

上様のお好みは かような女のごとき優男かと思ってな。

いやぁ 小娘の好みは幼い幼い! のぅ! (笑い声)

しかし そなた 上様の寝所に呼ばれた折には➡

気を付けた方がよいぞ。

それは どのような意味であらしゃいますか。

(笑い声) (和田)あらしゃいますかって。

京言葉いうんは まことたおやかでおますなぁ。

(笑い声)

(角南)3年前 上様は初めての男を お手討ちになさったそうじゃ。

抱き方がつまらん 下手じゃという ただそれだけの理由でな。➡

小娘は黙って抱かれておればよいものを。 こしゃくな。

そなたに あのじゃじゃ馬が 乗りこなせるかのう。

角南殿。

坊主は馬には乗らぬであろう。

女には乗れるのか?

もしや そなた 乗るより 乗られる方だったのではあるまいか?

(笑い声)

君子 泰にして驕らず。

武家衆とは さぞや無口で男らしい方々と 思っておりましたが➡

なんとまぁ 騒々しく しゃべり散らすことにござりまするな。

それがしをそしるはともかく いやしくも お仕えすると申すなら➡

上様を馬に例えるなど もってのほかにございましょう。

差し出口をたたくか! この青二才が!

まことにもって 仰せのとおりにございます。

聡明なる皆様には 青二才のざれ言よと お許し頂きたく。

そんな連中 もっとやったったらよかったんです。

いや。 私も ようなかった。

つい頭に血が上って 相手をやり込めてしもうた。

有功様 どうしはり…。

やめとけ 玉栄。

こんな誘いに乗ってたらキリがない。

椀を取り替えてくるだけです!

おい! 御膳を用意したんは誰や!

椀の中に ネズミが入ってたんや! 不始末では済まされへんで!

済まされへんでって。 知らねえなぁ。

ネズミが 勝手に飛び込んだんじゃねえのか。

お前ら!

何じゃ。 来たのは小童か。

まあまあ そういきりたたず 向こうで話でもしようか。

(お錠口)いかがした! これより先は大奥ではない。

すまぬ。 14~15の子を見いひんかったか? 迷てるかもしれへんのや。

(村瀬)有功様。

春日様がお呼びでございます。

(春日局)万里小路のお父上より 香木が届きましたので。

そのお裾分けにございます。

父とやり取りをされておられるんですか? (春日局)ええ。➡

そなたのお父上。 もう 仏門に入った息子を➡

この期に及んで 当家の子息 当家の有功とおっしゃられて。

まあ…。

(春日局)結局 お父上には 5百両ほど お支払いいたしましたかね。➡

実に しっかりとされた お方でございますこと。

そなたは 最初から 売り渡されていたのでございますよ。

ああ そうそう。 村瀬から預かったお荷物についても➡

お尋ねしたいと思うたのです。

数珠 袈裟 持鉢 そして 先代への まったく差し障りのない文。

それから これは 経本。

おや これは。

私の覚書が挟まっていたようです。

(春日局)さようでございますか。➡

有功殿。 最後に一つだけご忠告が。

(春日局)そなたが大奥から出られる 手だてが一つだけございます。

それは? お子をなすことでございますか?

いえ。 死して魂となることでございます。

♬~

諦めるのが賢明かと。 到底かなう相手ではございませぬ。

「半ば力ずくで 捕らわれの身とされました。➡

つきましては 先代様から父へ 父から帝へ➡

私と玉栄を京に戻すよう お働きかけ頂けませんでしょうか」。

(玉栄)有功様。 玉栄 遅かったなぁ。

シラ切りよったんで こてんぱんにしたりましたわ。

大事ないか? へいちゃらです。

けど 今日は少し 早よ休ましてもろてもええですか?

もちろんや。 大事にな。

おやすみなさい。

(玉栄)「ただ去れ復た問うこと莫からん 白雲尽くることなし」。

白い雲と共に どこへでも旅をすればよい か。

羨ましい話やな。

(村瀬)角南様 何用でございましょう。

有功殿を 道場にお誘いしようと思うてな。➡

ここは上様をお守りする砦。 武芸に励むのは れっきとしたお役目よ。

角南殿 私は一度は。 いつまでお高くとまるつもりじゃ!

そなたはもう 公家でも坊主でもない。

我らと同じく ここで生きていくしかないのであろう!

さあ! ご指南役!

この男に 武芸のなんたるかを教えてやってくれ!

(勝田)ほれ。

(伝右衛門) どうなさった。 打ってきなされ。

私は打ちませぬ。

俗世に戻ったとはいえ 一度は御仏に仕えた身でございます。

(伝右衛門)それがしは あなたのお付きの僧を斬った仇。➡

仇討ちであるならば 御仏もお許しになるのでは。

ならば なおさら 憎しみゆえに あなた様を打ちたくなどない。

(角南)おいおい。 正気か!?

ご指南役相手に打てる気でいるぞ。 坊主上がりが。

分かりました。 ならば こちらから。

木刀とはいえ このまま打ち込めば 死んでおられましたぞ。

それでも打たぬと。

御仏のお心には かなわぬことかと存じますので。

御託ばかり並べおって!

敵が襲いかかってきたら どうやって上様をお守りするつもりじゃ!

その時は 上様を守る盾となりましょう。

(伝右衛門)分かりました。

では 素振りにしましょう。 ご指南役。

これを500。 500。

それじゃつまらぬ 1,000じゃ。

1,000! こんな青びょうたんに 無理に決まっておろう。

武芸自慢の旗本でも 音を上げる数ぞ!

1,000やれば 私の生き方もお認め頂けるか。

有功様! おぅ やれるもんならな。

では 1,000で。

ハハッ。 そいつは面白そうじゃ。 見せてもらおうか。

(伝右衛門)1。

(伝右衛門)2。

♬~

(村瀬)上様 御用にございますか?

扇子が直ったので 「はい」と言わせにの。

お万は?

道場に。 何故 道場など。

大奥の男であるならば 武芸に励めと連れ出され。

は。 刀など持てるのか。 あの坊主上がり。

見てまいりましょうか?

別にどうでもよいわ。

(伝右衛門)41。➡

42。 おおー どうした どうした!

無理するな! (伝右衛門)43。

箸より重いもの持ったこともなかろうに! (伝右衛門)44。

(角南)よし 100までもつかどうか 賭けようぜ。

(笑い声) (伝右衛門)45。➡

46。➡

285。

(伝右衛門)286。

(伝右衛門)287。

(角南)はっ! もう刀を握る力もないか。

くくりつけて頂けますか?

危のうございますぞ。

構いませぬ。

面白うもない。 行くぞ!

288。

(伝右衛門)289。

(伝右衛門)823。

(伝右衛門)824。

うっ…。

もうやめましょう! 有功様!

誰もいてしませんし!

(玉栄)有功様。

825。

(伝右衛門)826。

(伝右衛門)988。

989。

回想 (家光)わしが名付けてやったのに 不服とは。➡

何様のつもりじゃ お万。

そなたは お万じゃ。 はいと言え。 はいと言え。

(伝右衛門)993。

回想 (春日局)そなたが大奥から出られる 手だてが一つだけございます。

死して魂となることでございます。

(伝右衛門)999。

1,000!

♬~

有功様! 有功様! 有功様!

(伝右衛門)では 本日はこれまで。

有功様 何で こんなむちゃしはるんですか!

何や もう 何も考えたない…。

何で… 何で 有功様が こんな目にあわなあかんのや。

有功様? 有功様! 有功様!

1,000!? (村瀬)はい。➡

人を打つのは 一度でも 仏に仕えたもののやることではない。

1,000回振るゆえ 己の生き方も認めよと。

そして 見事にやり遂げられ お倒れになられました。

倒れた!?

阿呆ではないのか… あの男。

上様?

(鳴き声)

(家光)やる。

猫。

何故に。

かわいらしいからじゃ。

♬~

お前 名前 何にしよか…。

上様にとって もっともよく効くお薬は お子でございます。

わしは 誰の子も産まぬ。

あの男をなんとかせねば。

致し方ございませぬ。 斬りましょう。

上様! ここは 修羅道やな。

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