All language subtitles for BWSD-33 play & play Womens Association VOL.2 Shihori E

私 が この 家 に と つ い でき て もう 三 年 の 月 日 が 流 れ
ます。

早 い も ので あ っと いう 間 に 過 ぎ て しま いました。

私 と 夫 の 佐 々 木 と の 結 婚 は 二 人 と も 大 婚 同 士
でした。

最 初 の 夫 は 物 書 き を して いた 人 で と て も 体 が 弱
く て 寝 た り 起

きた り の 毎 日 でした。

この 戦 争 が 深 み に 入 った あ た り から、 夫 は 思 想 関
係 の 文 章 を 書

く よう にな りました。

でも、 自由 や 表 現 の 規 制 が 強 く な った 今、 物 書 き が
自由

に 書 き たい もの を 書 く なん て あり え ません よね。

ある 日 突 然 に 現 れた 特 攻 警 察 に、 夫 が 連 行 さ れて、

帰 って きた 時 は 血 核 という 病 気 を 患 って いました

夫 が 亡 く な って から は 全 て の 感 情 が 消 え

失 せて しま い し ば ら く は 生 きた 屍 状 態 だ った んです
が

婦 人 会 の 幹 部 の 方 から 佐 々 木 を 紹 介 さ れて 見

合 い の 末 に 結 婚 しました

前 の 奥 さん と は 行 き 別 れ だ と 言 って いました。

私 には よ く わか り ません が、 性 格 の 不 一 致 だ
ということで した。

佐 々 木 の 老 いた ちは 複 雑 で、 家 族 と お 父 さん の お

め か け さん が 一 緒 に 暮 ら して いた そう です。

ご 両 親 も 亡 く な り お め か け さん が 亡 く な った 今
その お め か け さん

の 子 供 で ある 腹 違 い の 弟 木 助 さん も この 家 で 一

緒 に 暮 ら して います そんな 家 に と つ い だ 私 は 佐 々 木
から

も 木 助 さん から も 大 事 に さ れて 幸 せ の 毎 日 でした

長 州 で 佐 々 木 は 半 年前 に 満 州 木 助 さん

は 1 年前 に 南 方 の 部 隊 に 派 遣 さ れ 離 れ 離 れ の

生活 にな って しま いました

あ、 どう も こんにちは、 三 河 屋 です。 今日は 何 か ご 注 文
は?

ご め ん ね、 三 河 屋 さん。

う ち み んな 戦 地 に 行 っちゃ って、 私 一 人 じゃ お 酒 も
飲 ま ない し ね。

そう なんです よね。

他 の お 宅 も 男 の 人 が み んな 戦 地 に 行 っちゃ って、 お
酒 の 注 文 が なく て 参 っちゃ うん です よ。

早 く 戦 争 が 終 わ って、 昔 みたい に … 花 見 だ 正 月 だ
なん て 言 って ど ん ちゃん 騒 ぎ やって も ら

いた い です よ でも 三 河 屋 さん 招 集 大丈夫 な の?

私?

私 は 徴 兵 検 査 を 受 け た んです が この 通 り 目 が 悪 く
て 兵 種 合 格 っていう

変 な 合 格 なんです よ まあ それ でも だ る ま さん よ り は マ
シ って や つ で

まあ 使 い 物 にな ら ない 俺 は

不 倫 会 の 皆さん と 十 五 の 守 り を し ろ っていう お 上 の
お 達 し で あ、 そうだ

後 で お 醤 油 一 本 お願い で きます?

お願い で きます かな って これ が 商 売 です から 頼 ま れた ら
何 回 でも 来 ます よ じゃあ 夕 飯

に 間 に 合 う ように 届 け ます から ま い ど

あ なた が い なく な って 半 年 も た っちゃ った なんか

2 年 も 3 年 も あ なた が い ない ように 感じ る

あ なた 元 気 で いる の?

私 を 残 して 一 人 で 一 体 なんか し ない で ね

この 戦 争 が 終 わ った ら

楽 しく 暮 ら せ る よね この 頃 私 あ なた

の こと ば か り 考 えて しま う 変 な 予 兆 じゃない よね あ

なた に 会 いた い

私 は 思 い 出 で しか 夫 に 会 え ない か わ い そう な 妻 か

さ や き さん さ

や き さん 三 河 屋 です は ーい

あ ど う も

昼 間 頼 ま れた ら しょう ゆ 持 って き ました

す み ません ね、 少 し ば か り で いや、 構 い ません よ なんか
明 日 は 町 内 で

警 報 団 の 空 襲 警 報 の 演 習 と 婦 人 会 は 竹 や り 部
隊 の 訓 練 する みたい です よ

なんか 不 便 な こと が あ った ら 言 って ください こんな 別 品
さん に 不

便 な 思 い さ せ ら れない っ しょ あの ー

来 週 あ た り 休 み にな る んで、 よ かった ら 遊

び に 来 て も いい ですか?

実 は、 新 州 から おい しい ト ウ モ ロ コ シ が 送 ら れて
きた んで、 よ かった ら 二 人 で。

あ、 はい。

あ、

嫌 なら は っ き り 言 って ください。

俺 は ただ … え、 そんな …

今 煮 物 して る んで また

あ なた、 早 く 帰 って き て。

早 く カ ズ 子 を 強 く 抱 いて ほ しい。

夢 で しか あ なた に 会 え ない なん て 寂 し す ぎ る。

ア ーメ ン

あの 人 は 今、 満 州 の 部 隊 満 州 か

満 州 は 今、 ソ 連 と の 衝 突 で 大 変 みたい です

ま、 いい か、 お 入 り な さい

今 夜 は 何 か ご ち そう でも 作 ら ない と ね

ご ち そう か。

た か が 二 頭 兵 じゃ、 女 郎 屋 に も 行 け ず、 せ ん ず り
ば か り の 毎 日 だ った ろう な。

今 夜 は 料 理 も、 兄 貴 の 嫁 も 食 う って か。

大 した ご ち そうだ よ。

今 夜 は、 久 々 に 腕 を 振 る わ ね。

楽 しい な。

でも、 内 地 じゃ 物 不 足 で 何 に も ない けど 頑 張 って 作
る から ラ ジ オ でも 聞

いて 待って て す い ません 姉 さん

三 河 屋 さん

早

く 来 い

大 声 で 怒 り たい か

その 前 に 俺 の た っぷ り 喋 って も ら お う と思 って よ

は ぁ っ!

聞 いて んだ よ 聞 こ え ね え の か