All language subtitles for 2006-熟男不結婚-S1-EP10

13件?

出会いのチャンス欲しくありませんか?

一人で寂しくありませんか?

40になって、やっと結婚できました。 嫌味か?

ていうか、お手洗いってなんだよ。

ここさ、電末サリオになってるよね。

ちゃんと信じ通りやってるよ。

あれ?

これ、なんだこれ?

こんなの設計にないですよ。

当たり目だよ。 ちょっとこれどういうつもり?

この部がかっこいいとこってよ。

はい?

嘘だよ!

たらかっとだけだよ。

なんだ、棟梁。

お茶目なんだから。

あのさ、そんな暇があんだったら、ちゃんと仕事しろよ。

ユーモアだよ、ユーモア。 何がユーモアだ。

手にきばっかりしがって。 手抜きとユーモアかけりだぜろ!

やめろ!

やめてくだんだよ!

危ない!

危ない!

危ない!

危 ない!

危ない!

危ない!

おい、大丈夫?

ワールドハウジングの担当者は、ぜひ、あなたに来ていただきたいとおっしゃってます。

私を評価していただけるのは光栄なんですが。

大手の住宅メーカーが、新しいプロジェクトの幹部として迎えたいなんて、
そうそうある話じゃないですよ。

大きな仕事ができるし、給料も大幅アップです。

もちろん、こんなにいいお話はないと思います。

でも、今抱えてる仕事がいろいろありまして。

まあ、できるだけ早いうちに結論を出していただければと。

検討して、お返事させていただきます。

ちょっとすいません。

はい。 あ、エイジ君、どうしたの?

えぇ、また?

分かりました。 すぐ行きます。

申し訳ありません。

現場でトラブルが発生したみたいで。

前向きに検討していただきますね。

はい。 また連絡します。

すいませんでした。

なんとか通りをなだめたから、すぐ現場再開してくれるって。

すいません、いつも。 クワノさんは?

あ、聞こえないふりして仕事してます。

まあ、いいんじゃない。

立花様の打ち合わせ、明日の3時って言っといてね。

それじゃ。

もう、いつも沢崎さんに迷惑ばっかかかけて。

あのな、家を作るってのは共同作業なんだよ。

あいつがトラブルを処理して、俺が設計に専念する。

これを分業体制って言うんだ。

すごい理屈。

じゃあ、もし沢崎さんいなくなったらどうするんすか?

そういう家庭の質問に答えても意味がないだろ。

はぁ。

申し訳ありませんでした。

あんたも苦労するね。

はい。 よし、やるかい。 はい。

あの、どうして沢崎さんが、桑野さんの代わりに頭を下げなきゃなんないんですか?

トラブルを解決するのも、私の給料のうちなの。

うーん、でも、なんだか甘やかしすぎないような気がするんですよね。

桑野さんって、沢崎さんが転職でもしてどうするんだろう?

はぁ。 どうしました?

はぁ、もうダメ。

黙ってんの、疲れた。

あなたにだけ言うわ。 何ですか?

他の人に言ってはダメよ。

特に桑野さんには。 えぇ、引き抜き?

まだ内緒ね。

特に桑野さんには。

うわ、平均平均。

もう帰ったから。

でもさ、引き抜きってどこの会社からよ。

うん。

えぇ、すごいじゃん。

やっぱ優秀な人には引き抜き話って来るもんなんだな。
引き抜きって?

うわっ!

ちょっと、メモリー忘れたから。 あっ。 誰が引き抜かれたって?

いや、あの。

え?

ん?

引き抜き?

ダメだな。

そんなの。

うーん。 うーん。 2年やってると、表情を見ただけである程度考えてることがわかるから、
2人が想像するよりスムーズにいってますよ。

表情でわかると言いますね。

唇の端をゆがめるとき、何か言いたいことを我慢してるんですよね。

うーん、なるほどね。

うーん、この知識は何の役に立つんですか?

別に?

そういえば早坂さん、お見合いしたんですって?

まぁ、いいじゃないですか、そんな話。

聞いても全然教えてくれないんですよ。

ちょっと間がさしただけ。

久川井野さんってお見合いしたことないのかなぁ?

ないでしょ。

でも、あの人の写真とプロフィールだけ見たら、騙されてお見合いしたいっていう人いそう
ですよね。

待ってからドヒャって感じですけど。

僕空いてるよね。

あ、今日は女だけで飲む会なんですけど。 なんでここが分かったの?

お前の部下に聞いた。

沙織ちゃん、いい加減名前覚えてあげて。

引き抜きの話も。

え?

もう言うなって言ったのに。 引き抜きって、よその会社に?

どこの会社ですか?

ワールドハウジング。 ま、まさか、ほんとに?

ワールドハウジングってすごいじゃないですか。

実力が認められあかんですね。

いいなぁ、私そういうの一生縁なさそう。

お祝いしましょうか。 はい。

あ、すいません。 中上記3つ。 まだ考え中なの?

決めたわけじゃないから。

で?

コンナさんは何しに?

だから、俺はなら。

まだ考え中 元気になったのですね。

そうだね。

ああ。

日の思いの

小 さなさ

を 君に会いに行く どう されました?

ちょっと、立ちくらみがしましたね。

成人病で立ちくらみが出ることもありますし、血圧測りますね。

マリちゃん、血圧。 はい。

桑野さん、沢崎さんに転職してほしくないんですか?

え?

結局、この間何も言わずに帰っちゃって。

あー、これか。

はい?

あなたが何か言いたいのを我慢しているときは、唇の端が歪むから別れそうです。

さっさと沢崎さんに言えばいいじゃないですか。

ずっと一緒に仕事がしたいとか。

そんなんじゃありませんよ。

あいつがいないとトラブルの処理に困るからです。

え?

俺が設計の仕事に専念できなくなるからですよ。

なんですかそれ。

そんなことであの人の心理に口出しするなんて。
口なんか出してませんけど。 サンバが来なきゃ出したでしょ。

安坂先生、検査項目のチェックお願いします。

はい。

自分の都合じゃなくて、転職することが沢崎さんにとって本当にいいかどうか考えてあげるべ
きでしょ。 また説教か。

トラブルの処理ぐらい自分でできないんですか?

別に一人でもできますよ。

ただ。

ただ、やらないだけですか。

そうです。

設計の仕事に専念するために分業体制を強いているだけです。

トラブルの処理がやろうと思えば僕にはできますよ。
ああ、そうですか。

カジミちゃん。

はい。

えっと、血圧上が140に下が90です。

高いですね。

あなたが上げてるんだ。 うわ、すごい!

どうしたの?

桑野さんの名前で検索したら3000件もヒットした。

どうして桑野さんなんかで検索するの?

出来心っていうか、 昨日桑野さんが仕事はできる人だって話聞いたから。

おお!

素敵なキッチン!

ああ、結婚してこんな家に住みたい、住みたい!

こんな家が作れるなら、 桑野さんとずっと仕事していこうって思うのも不思議はないの
かな。

金田更新してるじゃないか。

え?

ボーリング?

アベレージいくつだよ?

こちらです。

立花様お連れしました。

どうも。

初めまして。

よろしくお願いします。

どうぞ、奥へ。

え?

沢崎さん?

もう来るんじゃないか。

ちょっと。

ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、なんで?

あのご夫婦、これですよ。 な、なんで?

ご主人が家を新築するのを機に、仕事を辞めて家事に専念して欲しいと奥さんに言ったらしい
んですよ。

でも奥さん仕事を続けて嬉しくて、完全に冷静状態。

泣くなりしてから来いよ。

まあ、沢崎さんが来たら何とかしてくれるでしょう。

はい。 コ ーヒー入れます。

はい。

どうしよう、お前。

遅刻だぞ。

ごめん。

実はね、私の祖母が亡くなったのよ。

え?

これから行かなきゃいけないの。

悪いけど、打ち合わせ、私抜きでお願いできる?

あ、わかった。

あ、あ、あ、あ、あ、あ、お、お大事にな。

もう死んだ。

あ、あの、この度は、なんていうか、き、お気の毒な感じで。

無理してなんか言おうとしなくていい。

98で大王朝だから、みんなサバサバしたもんよ。

また連絡するから、それじゃ。

あ、しょ、ちょっと待って。

何?

引き抜きの話、受けたきゃ、受けろ。

え?

何を急に。

いや、いや、俺も最大いいからさ。

それじゃな。 はい。

どうぞ。

奥さん、そうかっかしないで。

別にかっかしてません。

ああ、そうですか。

分かった。 お前がどうしてもって言うなら、仕事続けたっていいよ。

ほら、解決した。

全然解決してません。

仕事続けること認めて、私に貸しでも作るつもり?

そんなわけないだろ。

すぐ人をバカにした態度。 そんな風に見えます?

いや、普通ですよ。

まあ、話を聞いたところでは、奥さんの思い過ごしていいか。

ご主人は、あなたを必要としているわけだし、あなたに家にいてほしいんですよ。

今の職場で、こんなに求めてくれる人がいますか?

必要とされるところにいたほうがいいでしょう。

いてもいなくても、同じようなところにいるよりは。
私が脳なしだって言うんですか?

家事でもしてろって言うんですか?

いや、そんなことは言ってない。

あれ?

ちょっと待てよ!

ほら、もう坂崎さんなしにこういう問題を処理しようっていうのが無理なんですよ。

まだ挽回するチャンスはあるだろ。 あるかなぁ?

いや、佐々木さんにフォロー頼むしかないな。

お母さん、老人ホーム入るつもりなの知ってた。

ああ、なんか言ってたら。 えっ、黙って聞いてたの?

俺んとこ来ないかとか言ってあげなかったの?

言えるかよ。 自分の親でしょ?

まあ、お母さんの意思もあったし。

ユミ、ユミはおばあちゃん好きよね。

うん、お小遣いいっぱいくれるの。

ね、やっぱりお母さんはここ呼んであげな。

あ、そういえば、ミトライからメール来てたな。 結婚したって。

話しとらす。

あのな、おふくろはここに来ないよ。

お前は中和家に呼びに行ったんだし、なんか世話になるわけにはいかないらしいから。

うん、私ね、時々お母さんが一人で暮らしてるの想像して、胸が痛くなることがあるの。

お母さん、口じゃお前んとこ行くの嫌だなんて言ってるけど、本音じゃどうなのかな?

お兄ちゃんが結婚さえしてればね。 ところで、見たれて誰だ?

こんばんは。

こんばんは。 あら、かわいい。 あんたのお名前、なんての?

ケンって言うんです。

ケンちゃん、目がかわいい。 へへへへ。

誰か...

はぁ、遅いわね。 誰か待ってらっしゃるんですか?

息子にちょっと届け物しに来ただけなんですけどね。

あ、じゃあ、私預かりましょうか。 何号室ですか?

502号室です。

え?

息子って。

あら、雨。

あ、

し みつけと親しくしていただいてるんですか?

いえ、別に親しくは。

なかなかお嫁さんに来てくれる人がいなくてね。

ご心配ですね。

早坂さんとおっしゃる女医さんがいて、どうかと思ってるんですけど。

あ、夏美さんならよく知ってますけど、無理だと思います。

あ、やっぱりそう。

夏美さん、この間も他の人とお見合いしてましたし。

あ、

失 礼ですけど、あなたをいくつ?

え?

ご結婚の予定とか終わりなの?

あ、いえ、あの... あ、あ、そうだ!

桑野さんにちょうどいい人がいます。 あ、どうなった?

あ、桑野さんのお仕事の相手で、
沢崎さんっていう人がいるんです。 ご存知ですか?

いえ、あの子何も言いませんもの。

長年一緒に仕事してて、すごく信頼し合ってるみたいですよ。

仕事だけの間がだって、もったいないくらい。

あらー。

え、えっと、その方、ちょっとお名前、
何としちゃったか。 え、沢崎さんです。 沢崎さん?

え、おいくつぐらいの方?

濡れてんだ。

ん?

雨やんだみたいですよ。

あら、ほんと。

まったく、この歳になって、息子の嫁探ししてるなんて思ってもいませんでしたよ。

お母さんも大変ですね。 ちょ、ちょっとそこ!

あら!

あ、何やってんだよ!

あ、そうそう、ちょっと待って。

え?

雨が降り出したから、ちょっと雨宿りしてもらってただけです。

これね、もらいもののシャンパン。

あなたにちょうどいいと思って。

はい!

ちょっと、届かないよ。

やべ、怖い。

油断の隙間あったわじゃん。

ちょっと、ちょっとごめんね。

いいこと教えてくれて、ありがとう。

ああ、いいえ。 ちょっと、何を教えたんだ?

もう少し、詳しいことを聞いて。 はい。 けんちゃん、行くよ!

ああ。

はまってるな。

わざわざ、ありがとうございました。

いいえ、ご葬儀には伺えないので、せめておつやに。 大丈夫?

はい。

昨日、桑野が、引き抜きの話を受けろなんて言ったんですよ。

そうですか。

あいつなりに、あたしのこと考えてくれてるのかな。

総崎さん、まだ迷ってらっしゃるみたいですね。

桑野さんがいいって言ってくれたのに、どうもそうみたいです。

あいつ、本音ではどう思ってんだろう。

でも最後には、ご自身で決めることでしょう。

桑野さんがなんて言おうと。

そうですね。

なんか気になって。

引き抜きの話、オッケーすることにしたって言ってみたらどうですか。

で、そのリアクションを見てみるとか。

いいですね、それ。

そうだ。

あたし、沢崎さんに話さなきゃいけないことがあって。

何か?

昨日、桑野さんのお母さんと会ったんですよ。

え?

それで?

なんかあたし、桑野さんのお嫁さん候補にされそうだったんで、 思わず、
沢崎さんのこと推薦しちゃいました。

え?

すいません。

別に謝ることじゃ。

でもあのお母さん、最初は夏美さん狙ってたみたいですね。

あ、そうなんですか。

うん。

でも、よく考えると、桑野さんのことを一番理解してるのは沢崎さんだし、
あたしの推薦って、そうハズレでもないような気もしたりして。

そうね、そうかも。

あ、いや、そんな。

なんだ、そこになるか。 どうだった?

橘様の打ち合わせ。

え?

いや、特に問題なし。

よかった。

あの奥さん、最初に会った時から、ちょっと不安定な感じで、心配だったのよね。

やっぱりそうなんだ。

ん?

えぇ。 いや、今、何話したの?

あ、あ、あ、じゃあ、あたしたちはこれで、
そうね、行きましょうか。 あ、ちょっと。

ま、いいっすね。 あの、昨日、袋に何を教えたの?

ん?

ん。 さ よなら。

今日はありがとうございました。

変な奴ら。 ねえ、お証拠すんだ?

あ、済んだ。

あの、この度は何て言ってるか。

ありがとう。 どうも。

あ、俺も帰るわ。 車で送ろうか?

いや、いいよ。

いいのよ、少しぐらい抜けたって。

申し訳じゃないんだから。

なんか突然2人で車に乗ると変な感じ。

緊張するっていうか。

だから嫌だった。

この先、200mを右折してください。

右折?

違うだろ。 まっすぐだろ。 え、本当?

この先に新しい道ができたの。

こいつはまだ知らないらしい。

この先、100mを右折してください。

嘘つき。

新しい道ができたんだ。

この間の現場はこの近くだったの?

私、電車で来てたから知らない。

この先、50mを右折してください。

機械と俺とどっちを信用するんだ?

わかった。

まもなく右折です。

ルートが変わりました。

次の信号を右折してください。

ほんさいたら。 ルートが変わりました。

道もあらできてないな。

ふぅ、不思議ね。

どうしてこんな時、あなたに腹が立たないんだろう。

え?

ね、休憩しね。

今日はありがとね。

いや、いや。

おばあちゃんね。

私が友達を連れて行くと、いつも嬉しそうだった。

私ね、引き抜きの話、受けようかと思って。

え?

ああ、そう?

いや、ほら、あれだ。

お前の銃だし。

いいんじゃないか。

銃使ってくる。 なんで知らなかったの?

全然知らなかった。

なった。

時代遅れかな。

いらっしゃいませ。

どうも。

どうも。

いつも。

ねえ、私こう見えても、ボーリングって結構好きなの。

偶然ですね。

俺も最近ハマってんだよ。 そうなの?

今度一緒に行こうか。

いいけど、私って自分より下手な男の人嫌いなのよね。

自慢じゃないけど、俺は200は出せるよ。 本当に?

じゃあ行く?

ちょっと失礼。

彼女がボーリング好きだって人から聞いてさ、 この日のために、
どれだけ練習してきたか。

さすがですね。

なぜそこまで。 スプーンいりませんよね?

いりません。

ポイントカードお持ちじゃないですよね?

ありません。

1,120円になります。

やっぱり、スプーンください。

いらっしゃいませ。

あれ?

まだ返却されてないDVDありますね。

いや、ないですよ。

おかしいな。

ちょっと待ってくださいね。

ありました。

おはようございます。

おはよう。

おはよう。

おはようございます。

おはようございます。 どう かな?

まあ、条件もいいみたいなのでしょうがないか。

でも、あの人なしでやってけんのか。

どうせ、代わりの人間がすぐ来るよ。 そこにいるんですか?

いたら紹介してくださいよ。

確かに。

あ、沢崎さん。

昨日はありがとうございました。

いいえ、あなたの言った通り、
引き抜き受けるつもりだって言ってやりました。 あ、どうでした?

相当動揺してました。

そうですか。 で、どうするんですか?

どうって、受けようと思ってます、この話。 そうなんですか?

やっぱりすごくいい話だし、自分にとってプラスになると思うし、
それに仕事じゃなくてもあいつのそばにいてやることできるから。

ああ。

そういう形もあるかなと思って。

そうですね。

あれ、おいしそう。

別のにしましょう。

そうね。 また立ちくらみですか?

いや、食事してたら、なんか気持ち悪くなって。 吐いたんですか?

ハーク寸前でした。

う ーん。

どうしたんでしょうね。

風邪で応答を伴うことありますけど、
口あげて。 口。 どうしたんですか?

あなたが、自分の都合じゃなくて、あいつの立場で考えるとか、トラブルの処理ぐらいに自分
でしろとか言うからだ。

沢崎さんに、引き抜きの話をOKしろって言ったそうですね。

言いました。

でも、俺が人から喜ばれる家を作り続けるためには、俺の仕事には、
あいつが必要なんです。

なら、行かないでくれって言えばいいじゃないですか。

今更言えるかよ。

ならしょうがないでしょ。

行ってほしくなければ、ちゃんと自分の口で行かないでくれって言う。

どっちかでしょ。

冷たいな。

はぁ?

もしかして、私から沢崎さんに何とか言ってくれとか、そういうことを期待してます?

結構です。 結構です。 仕事だけですか?

え?

もし沢崎さんが転職しても、仕事以外で関わりを持つことはできるじゃないですか。

仕事以外って、具体的に何ですか?

趣味とか?

さよなら。

ちょっと気分悪いな。

たぶんあの人は、あなたのことを好きなんじゃないかと思います。

え?

なに、バカローで。

最近になって突然なのか、ずっと自分の気持ちに気づかないふりをしてきたのか、
それは分かりません。

でも。

ちょっと待ってくださいよ。

あの人、あなたの気持ちを確かめたくて、転職の話をオッケーするって言ったんですよ。

なんでそんなこと分かるんですか?

私がそうしたらって言ったからです。

よっけーなことばっかり。
このままじゃ、あの人転職しちゃいますよ。

自分のことは自分で決着つけてください。

こんな話、するだけでも大サービスなんです。

何言ってんだ。

はい。

ああ、山下さん。

そろそろ、結論を出していただけますでしょうか。

ワールドハウジングの専務も、ぜひあなたにお会いしたいそうです。

じゃあ明日。

はい、10時半にコーヒー店で。

え?

スワノさんと沢崎さん?

そう、意外といい組み合わせじゃない?

ないな、それは。

あんまり近いところにいると帰ってね。

いや、そういう次元じゃなくて。

うん、そういえば、あなたたちも一応職場連合よね。

あ、そうなるか。

まあ、デートの都合もつけやすいし、便利だよな。

うん。

浮気のチェックもしやすいし。

でも、職場恋愛の良くないところって、別れた後も顔を合わせなきゃいけないところよね。

職場恋愛は職場結婚に発展しない限り、 悲劇に終わるわけだ。
あ、ねえ。 下のことより自分の心配しようね。

分かってるよ。

ああ、なんか地引き網みたいに、ごそっと釣り上げてから、ゆっくりよりどりみどりみたい
な、そういう男選びの方法ってないのかな?

ありません。

冗談よ。

そんな通勤しなくても。

なんか私たちの飲み会って、ミチルさんに男の人ができるかどうかっていう話が多くない?

まあ、なんか頼りないからつい心配しちゃうんだよな。

どうして、そんなに頼りない。

分かった。

もうみんなに頼らない。

これまでごめんね。

幸せになりたいだけなのに。

ケンは私に愛卒化したりしないよね。

あれ?

けんちゃん!

あなたたち、やっぱり!

何だ?

もういい!

どいつもこいつも!

あ、あれ?

はい。 どうした?

今、沙織から聞いたんですけど、佐々木さん、
明日10時半にコーヒー亭で、 ヘッドハントの人と会うらしいです。 なんで?

いや、なんて返事するんだかなと思って。

知るかよ。

違うな。 は

ぁ ー。

はぁー。

は

ぁ ー。

すいません。 少しお待ちいただけますか?

どうぞ。

なに?

なによ。

行くな。

え?

行かないでくれ。 どういうこと?

どういうこと?

すごくいい条件なの。

給料も待遇もいいし、大きい仕事もできる。
それでも行くなっていうの?

だって、あれだよ。

せっかくいいパートナーになったんじゃねえか。 パートナー?

いや、その。

お前はその、優秀だし。

優秀な人ならいくらでもいるでしょ。

俺の設計と、お前の調整能力っていうか。

そのコラボレーションが、その、相乗効果的に、クリエイティブな力になってさ。

意味わかんない。

分かりやすく言うとな。

俺が起こしたトラブルを、文句もなしに処理してくれるのは、お前しかいないんだよ。

ベタベタしたり、メソメソしたりしないしさ。

男とか女とか意識しないで、仕事だけで付き合える。

そういうさ、便利で、都合のいい奴は、
お前しかいないんだよ。 そういうこと?

いや、だからその。 もう分かった。

バカバカしい。

要するに今まで通り、ずっと仕事のパートナーでいればいいんでしょ?

あの、お前がどうしてもそうしたいって言うなら。

確かに私はあなたの作る家が好きだし、よそに行けばあなたの作る家ともお別れ。

しょうがない。

あなたのどうしようもない性格に、我慢してあげてもいいわ。

ただし、仕事上の付き合いだけよ。

いいわね。

そっちは、そういうなら。

これからも、いい仲間でいましょうね。

ああ、そうしよう。

じゃああの人、待たせたままだから。

よし。

どうせ今日は断るつもりだったんだけどね。

え?

そうですか。

まあ、そこまで言われたら、突き放すわけにもいかないし。

いろんな意味で。

いろんな意味でね。

あなたにはそのことをお伝えしたくて。

それじゃあまた。

失礼いたします。 失 礼 いた します。

こんにちは。 こんにちは。 おかげんでも?

いえ、今日は早坂先生にお聞きしたいことがありまして。
何でしょう?

え っとあの沢崎さんっていう人ご存じですか?

ええ。 どんな方なんですか?

あの沢崎さんは桑野さんとは結婚されないと思います。

え?

桑野さんとは仕事だけって決めたみたいです。

はぁ、そうなんですか。

では、よろしくお願いします。

素敵な家にしてくださいね。

桑野のお尻を叩いて、必ずご期待にお応えします。

楽しみにしてください。

私たちこれから結婚記念日の旅行に行ってきます。
あら、いいですね。

それじゃ。

いやぁ、しかしあの夫婦どうやって仲直りさせたんですか?

奥さんに話を聞いたらね、ご主人が明日が結婚記念日だっていうのを忘れてるのに腹を立てて
たの。

で、ご主人にそのことをこっそり耳打ちしてあげただけ。

さすがです。

女心を理解するのも、いい家を作るためには必要よ。

分業体制だ。

それは任せるよ。

女心を理解するのを放棄したんじゃ、当分結婚できないな。

当分じゃないわ。

永遠に。