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(ききょう)光る君の物語 読みました。
引き込まれました!
あんなことを お一人で じっとりと お考えになっていたのかと思うと➡
たまげましたわ。 まひろ様は まことに根がお暗い。
(まひろ)ハハハ…。 根が暗いのは わきまえております。
光る君は そばにいたら ひと言 言ってやりたいような➡
困った男でございますわね。
玉鬘の君に言い寄るところの しつこい嫌らしさなど➡
あきれ果てました。
されど そういう困った男を 物語の主になさって➡
男のうつけぶりを 笑いのめすところなぞ まことに まひろ様らしくって。
フフフフフフ。 ハハハ…。
それだけでは ございません。
まひろ様の漢籍の知識の深さ➡
この世の出来事を 物語に移し替える巧みさ。
どれも お見事でございますわ。
手厳しい ききょう様から そのように お褒めいただいて➡
うれしゅうございます。
私 手厳しいでしょうか?
以前 左大臣様のことを➡
人気も やる気もない人と 仰せになっていましたもの。
ああ… まことに 見る目がございませんでした。
ききょう様のように➡
才気あふれる楽しい方が 藤壺にいらしたら➡
もっと華やかになりますのに。
それはお断りいたします。
私は 亡き皇后 定子様のお身内を お支えするために生きております。
今も 竹三条宮で 脩子内親王様の お世話をしておりますし➡
今日は 敦康親王様のご様子をうかがいに 参りました。
そうでございましたか。
中宮様が ご自身の皇子様を お産みになったあとも➡
まだ敦康様を藤壺にお置きになるのは なぜなのでございましょう。
中宮様が 敦康様を➡
敦成様同様に 大切に お思いに なっているからでございましょう。
そのようなきれい事➡
「源氏の物語」をお書きになった まひろ様とも思えません。
中宮様は そういうお方なのです。
帝も 中宮様をお信じになって 敦康様をお託しになっていると存じます。
そうですか。
私は いかなる世となろうとも➡
皇后 定子様のともし火を 守り続けてまいります。
私の命は そのためにあると思っておりますゆえ。
ところで まひろ様は 何故 「源氏の物語」をお書きになったのですか?
もしかして 左大臣様に お頼まれになったのですか?
帝のお心から 「枕草子」を消してくれと。
亡き定子様の輝きを なきものとするために。
帝のお心をとらえるような物語を 書きたいとは思いました。
私は 腹を立てておりますのよ まひろ様に。
「源氏の物語」を 恨んでおりますの。
♬~
(敦康親王)敦成。 ほれほれ。➡
敦成。 ほれほれ。
(藤原行成)敦康親王様のご元服について 左大臣様に ご相談いたしたく存じます。
(藤原彰子)もう11歳であられますものね。
行成 私は 元服なぞ望まぬ。
元服したら この藤壺を 出てゆかねばならぬではないか。
(行成)されど いつかは ご元服されねばなりませぬ。
私は 敦康様のご元服されたお姿を 見とうございます。
ゆくゆくは 帝になられる敦康様ですゆえ。
ご元服されないまま 帝になることはできませんでしょ?
されど まだ嫌でございます。
(百舌彦)失礼つかまつります!
(藤原道長)いかがいたした?
(百舌彦)このようなものが 敦成親王様のおそばで。
♬~
(行成)いかがされましたか?
敦成様のご寝所の縁の下から これが見つかった。
誰が このような…。
敦成様のご誕生を いまいましく 思うておる者の仕業であろう。
すぐ調べます! うむ。
行成の調べにより 円能という僧が 浮かび上がってきた。
事もあろうに 中宮様 若宮様 左大臣様を 呪詛奉るとは 何事か!
捕らえられた円能は 厳しい尋問により➡
呪詛の依頼者は 伊周の縁者であり➡
伊周と敵対する者を排除する目的であると 証言した。
では こたびの一件につき 意見を述べよ。
中宮様 若宮様 左大臣様を呪詛したる者は 死罪が相当と思われますが➡
まずは 明法博士に調べさせるべきと 存じます。
(藤原公任)円能も還俗させた上で 同じ罪に問うべきであろうと存じます。
(藤原隆家)明法博士の勘申に 従うべきでございましょう。
(藤原実資)同じく。 (藤原道綱)同じく。
(藤原公季)同じく。 (藤原顕光)同じく。
伊周については いかが処すべきか。
明法博士の勘申によれば➡
呪詛の首謀者 実行者は 律の規定によって 死罪とあります。
されど 私は 官位剥奪が相当と考えます。
(一条天皇)そなたが 呪詛されていた というのに 寛大なことだ。
私は ともかく➡
中宮様 敦成親王様が 呪詛されたことは 許し難いことにございます。
されど 厳しい罰を与えることで➡
これ以上 恨みを買うようなことは 避けたく存じます。
伊周については 参内停止が相当と存じます。
伊周は 呪詛には関わっておらぬが…。
公卿たちから白い目で見られる中 参内するのは かえって酷。
伊周のためでございます。
(一条天皇) 伊周は 何故 朕を悩ませるのであろうか。
そなたと敦成は 大事ないか? 何事もございませぬ。
そなたは 敦康がおるゆえに 敦成が狙われておると思うか?
分かりませぬ。
されど 私の敦康様への思いは 変わりませぬ。
まことか。
藤壺で 寂しく過ごしておりました頃から➡
私にとって 敦康様は 闇を照らす光でございました。
その思いは 敦成が生まれましょうとも 変わることはございませぬ。
朕は 敦康も敦成も いとおしく思うておる。
私は お上のお心と共にありたいと 願っております。
♬~
[ 回想 ] (ききょう) 私は いかなる世となろうとも➡
皇后 定子様のともし火を 守り続けてまいります。
私の命は そのためにあると思っておりますゆえ。
(宮の宣旨) 藤式部は いつも月を見ておるのう。
これは お役目ご苦労さまに存じます。
何を思っておるのだ?
その時々でございますけれど➡
今は 皆様は どういうお気持ちで 宮仕えをなさっておられるのかと➡
考えておりました。 そうか…。
そなたは 何のために ここにおる?
帝の御ため 中宮様の御ためにございます。
生きるためであろう?
物語を書くなら 里でも書ける。
ここで書くのは 暮らしのためだと思っておった。
はい。 父には 官職がございませんし➡
弟も まだ六位蔵人で…。
藤式部には 子もおったな。 はい。
うまくいっておらぬのか?
なぜ お分かりになるのですか?
お前のような物語は書けぬが➡
私も それなりに 世のことは学んできたゆえ。
子を思う気持ちは なかなか届かぬようでございます。
夫婦であっても 親子であっても➡
まことに分かり合うことは できぬのではなかろうか…。
さみしいことだが。
今日も よく働いた。
早く休もう。 お休みなさいませ。
一体 どうなっているのだ? 兄上は?
(藤原伊周の呪詛する声)
(呪詛する声)
何をしておる!
(呪詛する声)
(藤原頼通)お呼びでございますか? うむ。
これより 俺と お前が なさねばならぬことは 何だ?
(頼通)え… それは 帝のお力となり➡
朝廷の繁栄と安寧を 図ることにございます。
我らがなすことは 敦成様を 次の東宮に成し奉ること。
そして 一刻も早く ご即位いただくことだ。
本来 お支えする者が しっかりしておれば 帝は どのような方でも構わぬ。
されど 帝のお心を いたずらに 揺さぶるような輩が出てくると➡
朝廷は 混乱を来す。
いかなる時も 我々を信頼してくださる 帝であってほしい。
それは…➡
敦成様だ。
はっ。
家の繁栄のため… ではないぞ。
なすべきは 揺るぎなき力をもって 民のために よき政を行うことだ。
お前も これからは そのことを胸に刻んで動け。
はっ。
3月4日には 臨時の除目が行われ 実資は 大納言に➡
公任と斉信は 権大納言に➡
行成は 権中納言となった。
全て 道長の思いを反映した人事だった。
既に 権中納言であった俊賢を加え➡
これが 後世に言うところの 一条朝の四納言となる。
(頼通)実資様。
頼通も この時 僅か19歳にして 権中納言となった。
権中納言となり こうして お話しできますこと➡
光栄にございます。
父の話を聞くにつけ 私は 実資様を ご尊敬申し上げておりました。
えっ そうなの?
力を尽くしますゆえ どうぞ 諸事ご指南くださいませ。
そうか。 指南されたいか。
ならば 駒牽の上卿の次第を 指南いたそうか。
あるいは 射礼の上卿の次第がよいか…。
どれも 一からやれば大変だ。
今からやるか?
おいおい お願いいたします。
指南とは おいおいするものではない!
精進されよ。
(いと)左少弁へのご任官 おめでとうございます。
(藤原為時)8年ぶりだ…。
やはり 左大臣様の お計らいなのでございましょうか?
内裏でも 土御門殿でも ず~っとご一緒ですものね。
再び アレなんでございましょうか?
(賢子)アレって何?
母上が書いた物語が 中宮様にお幸せをもたらしたので➡
そのお父上である左大臣様が➡
ご褒美で偉くしてくださったのであろうと 話しておったのだ。
(賢子)左大臣様って 紙を下さった方?
そうだ。 よく覚えておるのう。
左大臣様と母上は どういうお知り合いなの?
母上の才をお認めくださった恩人である。
それで 「アレ」なの?
おじじ様 左少弁へのご任官 おめでとうございました。
うむ…。
はあ… はあ…。
頼通の婿入り先であるが➡
具平親王の一の姫 隆姫女王様はどうだ?
そなたに異存がなければ 進めたい。
(源 倫子)私より 頼通の気持ちを 聞いてやってくださいませ。
あいつの気持ちはよい。
妻は 己の気持ちで決めるものではない。
まあ…。
殿も そういうお心で うちに婿入りされましたの?
そうだ。
男の行く末は 妻で決まるとも申す。
やる気のなかった末っ子の俺が 今日あるは そなたのおかげである。
フフフフフ…。
隆姫女王も そなたのような妻であることを祈ろう。
この話 進めるぞ?
殿。 子供たちのお相手を早めに決めて➡
そのあとは 殿とゆっくり過ごしとうございます。
二人っきりで。
そうか…。
されど まだ 嬉子は3歳であるが…。
ウフフフフ…。
年が明けたら 威子は裳着ですわ。
早いものだな。
あ…。
邪魔をしてよいものかどうか 迷っておった。
父に官職をお授けくださり ありがとうございました。
ああ。 空きが出たゆえ。
お前の娘は いくつになった? 11にございます。
敦康様と同じか。 間もなく裳着であるな。
娘の裳着に 左大臣様から何か一つ 頂けないでしょうか。
ん? ああ 分かった。 考えておく。
お願いいたします。
あっ 裳着を終えたら お前の娘も 藤壺に呼んではどうだ?
お前の娘だ。 さぞかし聡明であろう。 ああ…。
うん。 人気の女房になるやもしれぬ。
亡き定子様の登華殿のように。
ああ お前に人気がない というわけではないぞ。
私は 私の物語に人気があれば よろしいのです。
うん… そうだな。
藤壺の人気者になりそうな女房でしたら いい人がおりますわよ。 ん?
(あかね)藤の花のいい香りがするわ。
(宮の宣旨) 今日より そなたを 和泉式部と呼ぼう。
えっ。
別れた夫の官職は 嫌でございます。
宮式部でお願いします。
私の亡き思い人は 親王様ですので。
文句を言うでない。 今日から そなたは 和泉式部だ。
中宮様の御ために 精いっぱいお仕え申し上げます。
どうぞ よしなにお願いいたします。
(左衛門の内侍) 藤式部が あの人を呼んだのよ。
(馬中将の君)私たちには 才がないから?
才があるのを 2人で ひけらかすのよ。 これから。
敦道親王様との思い出を つづってみました。
あっ お書きになったのね。
「書くことで 己の悲しみを救う」。
まひろ様の あのお言葉がなければ 私は 死んでいたやもしれません。
楽しみに読ませていただきます。
これを書いているうちに➡
まだ生きていたいと 思うようになりました。
書くことで 命が 再び 息づいてまいったのです。
あかね様の命が この中に息づいているのですね。
胸が躍ります。
まひろ様も 「源氏の物語」をお書きになることで➡
ご自分の悲しみを 救われたのでございましょう?
そのような思い入れはありません。
頼まれて書き出した物語ですので。
されど 書いておれば もろもろの憂さは忘れます。
お仕事なのですね。 フフフフ。
お見事ですわ。 お見事でございます。
おしっかり。
ああ… 口惜しゅうございます。
♬~
お先に。
♬~
お見事でございます。 (藤原頼宗)見事にございます。
♬~
(源 俊賢)いや~ ハハハハ… お見事なる飲みっぷりであられます。
ああ よかったな 明子。➡
頼通様が 高松殿にお越しくださって。 (源 明子)まことに。
頼宗は 頼もしい弟ですゆえ。
よかったわね 頼宗。
いやいやいや… 頼通様は 金峯山でも りりしきお姿であった。
頼宗は 遠く及ばぬ。
兄上は 藤壺で大層な人気でした。
(俊賢)それは 内裏でも うわさになっております。
(頼宗)女房たちも 熱いまなざしを。
余計なことを申すな。
(明子)どうか これからも➡
頼宗を お引き立てくださいますよう お願い申し上げます。
それは 父上におっしゃってください。
私に そのような力は ありませぬ。
これからは 頼通様の世でございましょう。
道長様が お若い頃より 道綱様を 大事にされておられますように➡
頼通様も どうぞ 頼宗を 引き立ててやってくださいませ。
ああ 重くなったのう。
さようでございますね。 うむ。
(鈴の音)
(彰子)敦康様。
お許しを。
お立ちくださいませ。➡
よいしょ。
敦康様。
「光る君は 幼心にも ささやかな花や紅葉に添えて➡
藤壺をお慕いする心をお見せになります」。
お呼びでございますか?
敦康親王様の元服の日取りを 陰陽寮に決めさせよ。 は…。
日取りが出たら 帝に すぐ奏上する。 承知いたしました。
その年の6月 頼通と隆姫女王の結婚が決まり➡
続いて 中宮 彰子の懐妊が 明らかになった。
そして 道長は 敦康親王 元服の日取りを告げた。
帝に 元服の延期をお願いしてみます。
中宮様が お戻りの時 ここでお迎えできますように。
元服なさっても ここに いらしてくださって よろしいのですよ。
明るいお顔で お見送りくださいませ。
はい…。
中宮様 どうぞお健やかに 元気なお子をお産みください。
2度目の出産を控え 彰子は 土御門殿に下がった。
(一条天皇)中宮が 子を産むまで 敦康の元服は延期せよ。
は…。 既に 支度は進んでおりますが。
中宮の出産と重なっては 都合が悪かろう。
どちらも無事に進むよう 意を用いております。
左大臣 これは 朕の願いである。
承知つかまつりました。
改めて日時を 陰陽師にはかります。 (一条天皇)よしなに頼む。
ご元服後の敦康様のご在所につきましても お任せくださいませ。
藤壺に ぼやがあり➡
一時的に 敦康親王は 伊周の屋敷に移った。
敦康親王様 脩子内親王様 お久しゅうございます。
(せきこみ)
伊周 いかがいたした?
お気遣いなく。 私は 大丈夫でございます。
近頃 左大臣は 私のことを 邪魔にしている。
中宮様に 皇子が生まれたゆえ 致し方ないが。
敦康様は 私がお守りいたしますゆえ どうかご安心くださいませ。
(藤原道雅)藤壺の火事とて 誰の仕業か分かりませぬな。
≪(伊周のせきこみ)
待たせたな。
敦康様を 帝から引き離し申し上げるのは やめていただきたい。
先例から考えても 次の東宮は➡
帝の第一の皇子 敦康親王様であるべきです。
それを 帝も お望みのはずにございます。
どうか 帝のご意志を 踏みにじらないでくださいませ。
帝のおぼし召しで 参内を許されたにもかかわらず…。
なぜ内裏に参らなかった。
(小声で)お前の… せいだ…。
ん?
何もかも…➡
お前のせいだ!
今後 お前が 政に関わることはない。
下がって養生いたせ。
(呪詛する声)
アハハハハハハ!
(呪詛する声)
アハハハハハハ!
♬~
これから先は 私が お世話申し上げます。
左大臣には 従うな…。
いかがされました? 一日の猶予もならぬ。
左大臣様は ご存じなのか?
「『いつもと違うご様子も この密通のせいだったのだ』」。
賢子と私の仲も いずれ よくなるってこと?
みんな うまくいくよ。
惟規! 惟規!
藤原伊周の身内が関与した呪詛事件。
僧侶 円能の供述調書が残されています。
そこからは 当時の貴族たちが➡
呪詛を行っていた様子が うかがえます。
京都市内の資料館には➡
発掘調査で見つかった➡
平安時代の呪詛に関するものが 展示されています。
おはらいの呪符や 人形代と呼ばれるものです。
名前が書かれているのは➡
呪いが込められたものだと 考えられています。
かつて 長徳の変の折 伊周は 呪詛した罪により➡
弟の隆家と共に それぞれ別の地に左遷されました。
「栄花物語」に 伊周が詠んだとされる歌があります。
国境で隔てられた 須磨と明石は➡
近くて遠い 別の国。
2つの地を➡
離れ離れになった 2人の境遇に➡
重ね合わせています。
その後 都に戻った2人は 対照的な運命をたどり➡
伊周は 再び ちょう落していくことになるのです。
何かを背負った人の心や➡
亡くなった人の影が見えるという 力があった>
お京さん…。 お京さんね?
自分の中で生きているとおびえる➡
いさご屋の若旦那 庄助>
今度は… 臭いも…。
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