All language subtitles for 光る君へ #37

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Original subtitles

(藤原彰子)母上 内裏に戻ります前に➡

帝へのお土産を 作りとうございます。

(源 倫子)まあ…。

何をお作りになりますの?

藤式部の物語を 美しい冊子にして➡

帝に差し上げようと思っております。

それは 帝もお喜びになられましょう。

(赤染衛門)藤式部。 (まひろ)はい。

左大臣様とあなたは どういうお仲なの?

そういうことも 分からないでもないけれど➡

お方様だけは 傷つけないでくださいね。

♬~

(左衛門の内侍)さすが 左大臣様。 このような美しい紙を こんなにたくさん。

藤式部。 はっ。

光る君が見つけた 若草のような娘の巻は 若草色がよいであろうか?➡

藤壺の宮の藤色であろうか。

中宮様のお好みで どちらでも。

では こちらにいたそう。

(宮の宣旨) このような美しい紙に書かれた文を➡

もらいたいものでございます。

あら 今 何か申しましたかしら。

♬~

♬~

♬~

(大納言の君)まあ 行成様?

(倫子)精を出しておるな。➡

殿からのご褒美である。 皆で分けよ。

父上 ありがとうございます。

(藤原道長)いや 大したものでは。

紙は 藤式部に。

はい。

筆や すずりも 入り用であろう。

ありがたく存じます。

帝が お喜びくださる冊子となるよう 皆 頼みますよ。

(女房たち)はっ。

各巻の清書は 何人かの能書家に依頼された。

♬~

(馬中将の君)お願いいたします。

♬~

帝に献上する「源氏の物語」の冊子は こうして完成した。

いかがした。

中宮様 一度 里に下がることを お許しいただきたく お願い申し上げます。

冊子も出来 これから 内裏に戻るという時に 何故か?

久しぶりに 老いた父と娘の顔を 見てまいりたいと存じまして…。

そなたには 娘がおったな。

十になります。

すまぬ。 私は 今 己のことだけを思い➡

そなたに ひとときでも 我がそばを 離れられては困ると思ったが➡

間違いであった。

娘も さみしい思いをしておるに違いない。

絹と米と菓子を 土産として持ってゆくがよい。

ありがたき幸せにございます。

ただ 内裏に戻る時は 一緒に参れ。

それまでには 必ず戻りますので。

♬~

(福丸)白い米だ! (いと)触るんじゃないよ。

(きぬ)こんな白い米 初めて見た!

(藤原為時)お前の働きのおかげで なんとか 家の者らが食べてゆける。

ありがたいことだ。

私こそ 賢子のことを 父上にお任せしてしまって➡

申し訳なく存じます。

(乙丸)姫様のお帰りにございます。

(賢子)おじじ様 ただいま 戻りました。

しばらく帰れずに ごめんなさいね。

背丈も 随分と伸びたであろう。 まことに。

お帰りなさいませ 母上。 ただいま…。

内裏でのお仕事 ご苦労さまにございます。

いと 水仙をあげる。 まあ! きれい!

てれておるのだ。

気難しいところが 私に よく似ております。

乙丸。

賢子が世話になっているのね。 ありがとう。

(乙丸)お方様…。

泣くでない。

乙丸って 泣いた顔と笑った顔が同じなの。

(いと)たまには ぜいたくもいいわね。 (福丸)おう。

(いと)あんたは帰るのでしょう。

[ 心の声 ] 何だか この家が みすぼらしく思えた。

藤壺の女房の皆は やんごとなき姫様方なのだけど➡

そろって あまりにも奥ゆかしすぎるのよ。

(藤原惟規) みんな それなりに かわいいけどね。

すごい いびきを かいたり 寝言を言ったりするのよ。

お前とて 寝言を言ってるやもしれぬぞ。 そうかもしれませぬ。

(笑い声)

はあ…。

親王様 五十日の儀の時は 左大臣様が 無礼講だと仰せになったら➡

まことに 無礼講になってしまって。

殿方たちは もう すっかり酔っ払って➡

私に絡んできたお方も いらっしゃったのよ。 ホホホホホ。

あ… あの生真面目な大納言 実資様まで➡

女房の袖の中に手を入れたりなさって たまげました。

それは 左大臣様も そうなのでございますか?

左大臣様は それほどでも なかったけれど…。

はあ…。

でも 土御門殿の あのうたげは まことに盛大で➡

お菓子も お料理も 食べ切れないぐらい並んでいたの。

そのたくさんのお菓子を 女房たちが 食べ尽くして➡

殿方はお酒 女房たちは お菓子で。 ハハハハハハ。

我々のような貧しき者には 縁のない話だな。

お菓子は 中宮様からのお土産で 頂いてまいりましたよ。

みんな 食べたでしょう? 賢子も食べた?

姉上 飲み過ぎだよ。

お酒は 殿方だけの楽しみではありませんよ。

(惟規)そうだけど…。

はあ… 中宮様のご出産に立ち会えるなんて➡

これまでで 一番 胸が熱くなったわ。 アハハハ…。

もうよい。 そのくらいにしておけ。

衛門。 はい。

藤式部の姿が見えぬが いかがした? 里に下がりました。

何故だ? 中宮様もご承知なのか?

娘もおりますので 内裏に戻る前に➡

里下がりをしたいと 申したそうにございます。

そうか。

[ 心の声 ] 罪…。

[ 心の声 ] 罰…。

(彰子)藤式部に 戻ってくるよう文を書いておくれ。

はあ…。 藤式部がおらぬと心細い。

宮の宣旨 頼む。

中宮様…。

はあ…。

帰ってきたばかりだというのに もうお召しか。

よほど 中宮様に気に入られておるのだな。

左大臣様にも よくしていただいておるのであろう?

お前が幸せなら 答えずともよい。

父上。 賢子のことでございますが…。

あの子にも そのうち お前の立場は分かろう。

(乙丸)姫様のお帰りにございます。

賢子。➡

母上は 土御門殿にお戻りだ。

一体 何しに帰ってこられたのですか?

内裏や土御門殿での暮らしを 自慢するため?

いとや乙丸も 変な顔してました。

賢子の顔が見たいと思って 帰ってきたのよ。

母上は ここより あちらに おられる方が 楽しいのでしょう?

お前の母は働いて この家を支えてくれておるのだぞ。

では 何故 昨日のようなお話をするのですか?

お菓子を たらふく食べたとか。

母上が 嫡妻ではなかったから➡

私は こんな貧しい家で 暮らさなければならないのでしょう?

(為時)黙らぬか。

私は 宮仕えをしながら 高貴な方々とつながりを持って➡

賢子の役に立てたいと思っているのよ。

うそつき。

母上なんか大嫌い!

賢子!

すっかり嫌われてしまいました。

お前がいない間 あの子の友は 書物であった。

お前によく似ておる。

♬~

彰子は 敦成親王を連れて 内裏の藤壺に戻った。

(敦康親王)中宮様!

長い間 留守をして申し訳ございませぬ。

(敦康親王)弟は?

かわいがってやってくださいませ。

中宮様が 私を かわいがってくださるのなら➡

私も 敦成をかわいがります。

もちろん。 敦康様は 大事な敦康様でございます。

帝のお渡りにございます。

(一条天皇)朕も敦康も さみしかったぞ。

(彰子)恐れ多きお言葉 もったいなく存じます。

うん。

お上。

こちらを献上いたします。

おお… これは美しいのう。

「源氏の物語」か。

三十三帖ございます。➡

後ほど 清涼殿にお届けいたします。

(一条天皇)藤式部。 はっ。

これは そなたの思いつきか?

めっそうもないことにございます。

お上のために このような しつらえにしたいと➡

仰せになりましたのは 中宮様にございます。

ほう…。

表紙も料紙も 中宮様がお選びになり 御手ずから おとじになりました。

彰子 うれしく思うぞ。

(一条天皇)三十三帖か… 大作であるな。

まだ続きがございます。

これで終わりではないの?

光る君の一生は まだ終わってはおりませぬ。

これから どうなるのだ?

今 いろいろと考えております。

それは楽しみである。 大いに励め。 はっ。

そうだ。 藤壺で これを読み上げる会を開いてはどうか?

♬~

(宰相の君)「光る君は 『無骨なことを 言って けなしてしまったかな。➡

物語は 神代から世にあることを 書き記しているといわれているよ。➡

『日本紀』などは ほんの一面にすぎない。➡

物語にこそ 道理にかなった詳しいことが 書いてあるのだろう』と言って…」。

(藤原斉信)今 「日本紀」より 物語を持ち上げたのか?

(藤原公任)帝がお読みになると 分かっていて よく書けたものだ。

(藤原行成)お声が大きゅうございます。

行成 何か気になることでもあるのか?

(行成)いえ… 「源氏の物語」には 時折 ハッとさせられると➡

申しておりました。 (一条天皇)うむ。

女ならではの ものの見方に 漢籍の素養も加わっているゆえか➡

これまでにない物語となっておる。➡

藤式部は 「日本紀」にも精通しておるしな。

先を続けよ。

「人の身の上を…」。

一条天皇が 一目置いたことで まひろの「源氏の物語」は評判を呼び➡

彰子の藤壺を 華やかなものにしていった。

一方 清少納言は 定子の娘 脩子内親王に仕えていた。

(高階光子)このままでは 敦康親王様は 左大臣に追いやられてしまいます。➡

どうなさるのです 伊周殿。

(藤原伊周) 叔母上 敦康様は 帝の第一の皇子。

何より 皇后 定子様がお残しになった ただ一人の皇子にあらせられます。➡

帝のお気持ちが揺らぐことは ありえませぬ。

(源 方理)しかし 最近では 帝も➡

左大臣様にお逆らいにはなれぬと 聞いております。

(源 幾子) 兄上 余計な心配をなさいますな。

帝のお計らいで 殿の位も 元に戻されているのですから。

今は お静かに。

幾子の申すとおりである。

事をせいては 過ちを犯す。

されど このまま じっとしては おられませぬ!

(ため息)

分かりましたゆえ もうお黙りを。

(呪詛する声)

≪(いびき)

[ 心の声 ] 「三の宮は まだ幼く ただ 私一人を頼みとしてきたので…」。

≪(悲鳴)

≪(悲鳴)

中宮様…。

今 走っていったの 藤式部? (小少将の君)そのようね。

♬~

いかがした?

男どもが急に…。 刀で脅かされました。

何事だ。

藤式部にございます。

中宮様は お出ましになりませぬように。

しばし待て。

鬼やらへ!

退散なさしめたまへ!

鬼やらへ!

退散なさしめたまへ!

鬼やらへ!

退散なさしめたまへ!

(百舌彦)殿様…。➡

殿様!

ん…。

何事だ。

内裏の藤壺に 盗人が押し入ったそうにございます。

(彰子)わざわざお越しいただき 申し訳ないことにございます。

ご無事で何よりでございます。

大事ありませぬ。

藤式部が駆けつけてくれました。

お前一人が➡

中宮様をお助けまいらせようと 駆けつけたというのは まことか?

ほかの女房たちは 何をしておったのだ?

ご立派なのは 中宮様でございました。

衣を剥ぎ取られた女房たちのために 御自ら袿をお持ちくださって。

上に立つお方の 威厳と慈悲に満ちあふれておいでで➡

胸打たれました。

はあ…。

お前も よくやってくれた。

これからも 中宮様と敦成親王様を よろしく頼む。

敦成親王様は 次の東宮となられるお方ゆえ。

次の…。

ああ… 警固が手薄なことが分かっておって➡

忍び込んだということは ただの賊ではないやもしれぬな。

これよりは 後宮の警固を 一層 厳重にする。

ご苦労であった。

♬~

年が明けると 一条天皇は 伊周に 正二位の位を授けた。

伊周は 道長と同じ位になったのである。

♬~

この度のお取り立て えい慮 まことに かたじけなく存じまする。

大臣にも准じる地位の者として これからも頼む。

私は 第一の皇子におわす 敦康親王様の後見➡

左大臣様は 第二の皇子 敦成親王様のご後見であられます。

どうか くれぐれも よしなにお願い申し上げます。

♬~

(藤原道綱)伊周の正二位は 帝お一人では お決めになれないだろ?

左大臣殿は よく許したよね。

(藤原実資)左大臣殿は 伊周の不満が これ以上 募らぬよう➡

位を高くしてやったのであろう。

それって 何で?

上に立つ者の ゆとりであろう。

ゆとりかあ…。

されど お上の 敦康親王様を次の東宮に というご意志は 相当 お強いな。

大好きだった 皇后 定子様の お子だもんね。

伊周殿が ここまで盛り返すとは 思ってもおらなんだ。

(藤原隆家) 私は 兄とは 一切 関わりございませぬ。

まことか?

とうの昔に 兄は見限りました。

左大臣様を あおるようなことを申す兄に もはや まともな心はありませぬ。

俺も斉信も行成も 道長を支えるつもりだ。

そなたも その心があるか? もちろんにございます。

伊周殿に 何か動きがあれば知らせよ。

よいな。 はっ。

この日 為時は 正五位下に昇った。

どうなってるんだろう 一体。

父上も また官職を頂ける ということなのかな?

さあ?

驚かないんだね。 驚いてるわよ。

そんな顔していないよ。 そう?

早く戻りなさい。

何だよ せっかく教えに来てあげたのに。

今日は おいしいお菓子はないの? ありません。

そう。 では。

♬~

(足音)

藤式部 清少納言殿がお見えです。

(ききょう) お久しゅうございます まひろ様。

ききょう様。

光る君の物語 読みました。

誰が このような…。

そなたと敦成は 大事ないか?

いい人がおりますわよ。 紙を下さった方?

殿とゆっくり過ごしとうございます。

そうなの? 陰陽寮に決めさせよ。

「枕草子」を消してくれと。

お許しを。

お前のせいだ!

次の東宮に成し奉ること。

お先に。 なぜお分かりになるのですか?

平安時代 「源氏物語」のほかにも 華やかな装飾本が作られていました。

白河法皇に献上されたと伝わる 「三十六人家集」。

金や銀がちりばめられ さまざまな色に染められています。

中でも 紫は 高貴な色とされてきました。

この辺りは 「万葉集」の歌にも詠まれ➡

染料になる植物 紫草の 栽培地だったといわれています。

しかし 現在 紫草は 絶滅危惧種となっています。

この地域では 自生種の種をもとに➡

20年以上前から 栽培の普及に取り組んできました。

染料となる紫根は とても貴重なもので➡

文献に記された材料をもとに 古代の紫根染めを再現したところ➡

大変 手間のかかることも分かりました。

貴族たちの憧れの色だった紫。

「源氏物語」には 紫が 度々登場することから➡

「紫の物語」ともいわれたのです。

何かを背負った人の心や➡

亡くなった人の影が見えるという 力があった>

時に 危険に身をさらしながら➡

その力を生かそうとする。➡

そこへ…>

(庄助)六間堀で 小間物問屋を営んでおります➡

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