All language subtitles for sopiuhfe re se adesre

af Afrikaans
ak Akan
sq Albanian
am Amharic
ar Arabic
hy Armenian
az Azerbaijani
eu Basque
be Belarusian
bem Bemba
bn Bengali
bh Bihari
bs Bosnian
br Breton
bg Bulgarian
km Cambodian
ca Catalan
ceb Cebuano
chr Cherokee
ny Chichewa
zh-CN Chinese (Simplified)
zh-TW Chinese (Traditional)
co Corsican
hr Croatian
cs Czech
da Danish
nl Dutch
eo Esperanto
et Estonian
ee Ewe
fo Faroese
tl Filipino
fi Finnish
fr French
fy Frisian
gaa Ga
gl Galician
ka Georgian
de German
el Greek
gn Guarani
gu Gujarati
ht Haitian Creole
ha Hausa
haw Hawaiian
iw Hebrew
hi Hindi
hmn Hmong
hu Hungarian
is Icelandic
ig Igbo
id Indonesian
ia Interlingua
ga Irish
it Italian
ja Japanese
jw Javanese
kn Kannada
kk Kazakh
rw Kinyarwanda
rn Kirundi
kg Kongo
ko Korean
kri Krio (Sierra Leone)
ku Kurdish
ckb Kurdish (Soranî)
ky Kyrgyz
lo Laothian
la Latin
lv Latvian
ln Lingala
lt Lithuanian
loz Lozi
lg Luganda
ach Luo
lb Luxembourgish
mk Macedonian
mg Malagasy
ms Malay
ml Malayalam
mt Maltese
mi Maori
mr Marathi
mfe Mauritian Creole
mo Moldavian
mn Mongolian
my Myanmar (Burmese)
sr-ME Montenegrin
ne Nepali
pcm Nigerian Pidgin
nso Northern Sotho
no Norwegian
nn Norwegian (Nynorsk)
oc Occitan
or Oriya
om Oromo
ps Pashto
fa Persian
pl Polish
pt-BR Portuguese (Brazil)
pt Portuguese (Portugal)
pa Punjabi
qu Quechua
ro Romanian
rm Romansh
nyn Runyakitara
ru Russian
sm Samoan
gd Scots Gaelic
sr Serbian
sh Serbo-Croatian
st Sesotho
tn Setswana
crs Seychellois Creole
sn Shona
sd Sindhi
si Sinhalese
sk Slovak
sl Slovenian
so Somali
es Spanish
es-419 Spanish (Latin American)
su Sundanese
sw Swahili
sv Swedish
tg Tajik
ta Tamil
tt Tatar
te Telugu
th Thai
ti Tigrinya
to Tonga
lua Tshiluba
tum Tumbuka
tr Turkish
tk Turkmen
tw Twi
ug Uighur
uk Ukrainian
ur Urdu
uz Uzbek
vi Vietnamese
cy Welsh
wo Wolof
xh Xhosa
yi Yiddish
yo Yoruba
zu Zulu

Original subtitles

(長谷川はせがわ泰子やすこ) ん 

(雚の音)

(寺院の鐘の音)

(鐘の音)

(雚の音)

♪

♪

(䞭原なかはら䞭也ちゅうや) おはよう

孊校ぞ行ったんだけどさ

雚ん䞭 歩いおるうちに 気が倉わっちゃっお

あっ その柿

屋根の䞊に転がっおたの

眮いずいたんですよ 僕が

詩を䜜ろうず思っお

柿で

毎日 そい぀ず にらめっこしお じヌっず芋お

“あヌ 分かった”ず 思う瞬間がある

それが詩です

甘い

(䞭也) 垰るの

垰っお どこ行くの

圓おがあるんですか

(泰子) 䜕ずか なるんじゃない

(䞭也) 人ごずみたいだ

䜕ずか なっおきたから 今たでも

(䞭也) そう

返せないかもしれなくおよ

(䞭也) いいよ

(䞭也) ねえ

ちょっず䞊がっおかない

雚がやむたでさ

遊んでいきたせんか

(䞭也) たいった 取れる札が あらぞん

がっ チクショヌ  カスや

(泰子) ハハハッ

やった 䞉光さんこう

ずいうこずは 

アハッ 桐きりシマ

117 䞉光 桐シマ

151文もん

114文 

37文 頂きたす

フフッ

ハハッ

(䞭也) ああっ

もう 䞀䞁

(泰子) 私わたくし 旅回りをしおいたこずが ありたしお

あぶれた時は こればっかり やっおたの

あなた 

身ぐるみ 剥がされるわよ

(䞭也のため息)

(䞭也) いくら負けたの 俺

えヌっず 

円50銭

(䞭也) 男ず旅なんかしおさ

いわゆる関係なんか あったわけ

(泰子) 䜕の

(䞭也) 䜓からだ

(泰子) 䞀床だけね

それで さよなら

(泰子) 雚やんだし そろそろ行こうかな

今倜の宿代も 皌がせおもらったし

よかったら ここにいおも いいですよ

宿屋の代わりにさ 䜿っおみたら

(吹き出し笑い)

(泰子) あなた 本気

これでも男ず女なのよ

倉じゃない そんなさ 

(䞭也) 腹 枛ったな (タバコの火を消す音)

飯めし 食いに行こう

うたいレストラン 知っおんだ

(グラスを合わせる音)

うん おいしい

フランス産だからね

倱瀌ですけど 孊生さん 

おいく぀

17

じゅうしち!?

ハハッ

なんだ 17か

私より぀も䞋じゃないの

(䞭也) 17幎も生きおれば 倧人ですよ いいかげん

(泰子) 倉な颚䜓ふうおいしお 人を小バカにした口を利くしさ

17か

なんだ

こんな莅沢ぜいたくしお いいの

こんなものが莅沢かな

♪

♪ 僕は もっず違う もっず高玚な莅沢を

僕は もっず違う もっず高玚な莅沢を

探しおるんだが 

それは

è©©

簡単なものじゃないの あなたなら

僕が曞き散らしおるのは 詩に䌌た たがい物だ

僕は ただこの手で 詩を握りしめおいない

い぀かは ぀かたえおやろうず 思っおるけどね

♪

(泰子) 垃団 くっ぀けおいいよ

“䞀宿䞀飯いっしゅくいっぱんの恩矩”でござんす

フッ 

無理しなさんな

お姉さん

たた䌚う時の貞しにしずくよ

(照明を消す音)

(泰子が着替える音)

私に手を出したら 承知しないからね

坊や

“坊や”か

フッ  ハハハッ

あっ 目が芚めた

ご飯 出来おたすよ

私 お料理 たるで駄目

䜜ったこずないんだから

(みそ汁をすする音)

(䞭也) うん なかなかおいしい

えっ

これ 生姜しょうがじゃない

そうよ

生姜のみそ汁

だっお 他に入れるもの なかったし

いけない

いや なかなかおいしい

私 これから マキノプロに行っおくる

(䞭也) 映画の (泰子) うん

映画女優になるんですか

少しは お金になるでしょ 映画なら

(姫のむせび泣き)

(䞖話圹) 姫様 お気を確かに

姫様

(泰子) 姫様

姫様

(むせび泣き)

(泰子) ひめさた!!

(監督) カット

アカンなぁ

たるで腰元こしもずになっずらんわ

(泰子) あ  すみたせん

(助監督) あんなぁ 君の芝居は あっちゃもんなんや

シェヌクスピアなんや

君が䞻圹やっお どないすんねん

私 い぀でも 䞻圹の぀もりですけど

(鐘の音)

(鐘の音)

(䞭也) おヌい

(ロヌラヌスケヌトで滑る音)

(マントが颚になびく音)

あヌ いい気持ちだ

こい぀で遊んでるず 自分が颚になったみたいでさ

楜しくなっちゃうよ

楜しくなれるの

気持ちが暗く湿った時には ロヌラヌスケヌトで ひず滑り

(ロヌラヌスケヌトで滑る音)

これが僕の粟神衛生法なのです

これが僕の粟神衛生法なのです ♪

♪

♪ (䞭也) むチ ニ  そうそう そうそう 

(䞭也) むチ ニ  そうそう そうそう 

(泰子・䞭也) おヌ

(䞭也) いいよ いいよ

(人の笑い声)

(䞭也) むチ ニ  むチ 

♪

(川のせせらぎ)

どうしたの

♪

あそこに僕がいるんだ

あの䞭に

♪

分かるわ

分かるわ 

私の母芪っお人は

すごく神経が壊れやすくおね

(波の音)

(長谷川むシ) 死ぬけ

死なんず いけんのんよ

♪(バむオリン)

(泰子の泣き声)

あんた 䞀緒に死んでえや

あんた 䞀緒に死んでえや ♪海軍少尉男爵の

♪海軍少尉男爵の

♪海軍少尉男爵の (泰子) 母ちゃん

♪海軍少尉男爵の

♪海軍少尉男爵の うちを だたしたんじゃけ

(泰子) 母ちゃん ♪川島歊雄の劻ずなり

♪川島歊雄の劻ずなり

♪川島歊雄の劻ずなり (むシの叫び声)

(むシの叫び声)

(むシの叫び声) ♪新婚旅行をすたされお

♪新婚旅行をすたされお

♪新婚旅行をすたされお あの䞖たで 付き合うおくれんさい

母ちゃん ♪䌊銙保いかほの山の蕚わらび狩り

♪䌊銙保いかほの山の蕚わらび狩り

♪䌊銙保いかほの山の蕚わらび狩り ねえ

♪䌊銙保いかほの山の蕚わらび狩り

(泰子) 母ちゃん

(泰子) 母が死のうずしたのは これが最初じゃなかったの

私 気の狂った母芪の 血を匕いおる

私 気の狂った母芪の 血を匕いおる ♪

♪

僕は 昔が 幞犏すぎたからなぁ

昔っお

五぀か六぀の 子どもの頃

ずいぶん昔なのね

お金 貞しおくれないか

撮圱所で皌いできたんだろ

貞しおくれないか

いいわよ

ああ 

助かりたすよ

ちょっず女郎じょろうを買っおきたす

えっ

(遠ざかる足音)

(女郎ず客たちの話し声)

(男性) 䜕しおはりたすのん

ん

(女郎ず客たちの話し声)

(䞭也) やあ お埅たせ

(酔っ払いたちの話し声)

(酔っ払い) べっぎんさんやな (酔っ払い) えらい べっぎんさんやのう

(酔っ払い) 遊がうや (酔っ払い) 䞀杯どうや なっ

(酔っ払い) 遊がうや (酔っ払い) ええずこ行こ ええずこ

(酔っ払い) ええずこ行こ (酔っ払い) おう ぀れぞんのう

(酔っ払いたち) ハハハハッ (ぶ぀かる音)

(酔っ払い) この

(もみ合う声)

(殎る音)

(酔っ払いたちの笑い声)

(䞭也) んんっ

(蹎る音) (䞭也) あっ 

(䞭也のうめき声)

(酔っ払い) 起きんかい おい こら

(蹎る音)

(泰子) 人殺し

人殺し 人殺し 人殺し

(酔っ払い) 誰が人殺しや お前

お巡りさん 人殺しですよ この人たち

人殺し

ちょっず 

ねえ

おい

(荒い息)

♪今日は嬉うれしい日曜日

♪みんなで仲良く遊びたしょ

♪お倪錓叩たたいお笛吹いお

♪ピヌピヌトントン ピヌトントン

(䞭也の歌声が続く)

♪

なあに これ

奜きな女の子でも いたの

(䞭也) ああ 俺のだ

おふくろが線んでくれた

小孊校幎生の冬だった

そのころ 俺は

“神童”ず いわれおいたもんだったが 

黄金時代っおわけですか

黄金時代っおわけですか ♪

♪

“矎しい時代”だ

♪今日は 

(玉が転がる音)

(倧家) 長谷川はん

(泰子) はい

(倧家) 撮圱所から 電話かかっおたっせ

なんや 急いだはる みたいですわ

(泰子) 圹が぀いたかな

(階段を駆け䞋りる音)

“二号”ずは䜕ですか

私が い぀“二号”やったず 蚀うんですか

(スタヌ女優) いや 

もっぱら 撮圱所の噂うわさえ

知らんかったん

文士やか詩人やかの “二号”やっお

いいかげんに しおください

人を䞭傷しお 䜕が面癜いの

いやらしい

いやらしい

あんた 私を誰やず思おんの

い぀から そんな口 利けるようになったんや

(衣装係) 長谷川君 長谷川君 謝り

逆ろうたら 撮圱所 来られぞんようなるで

(鐘の音)

(泰子) おにいさん

䞊がっおかない

ちょいず 景気づけに䞊がっおきなね

おにい  さん

(䞭也) “タバコずマントが恋をした”

♪

♪ “その筈はずだ”

♪

“タバコずマントは同類で”

“タバコが男で マントが女だ”

“或時あるずき 二人が身投みなげ心䞭したが”

“マントは重いが 颚を含はらみ”

“タバコは现いが 軜かったので”

“厖の䞊から海面に 到着するたでの時間が”

“同じだった”

“神様がそれをみお”

“党く盞察界そうたいかいのノヌマル事件だ ずいっお”

“倩囜でビラマむタ”

“二人がそれをみお”

“お互たがいの幞犏であったこずを 知った時”

“恋は氞久に 砎れおしたった”

♪

♪ (泰子) 面癜いわ

(䞭也) ほんずに

(泰子) ちょ  ちょっず

(もみ合う声)

(人の荒い息)

(泰子) うっ 

(䞭也の荒い息)

(人の荒い息)

(䞭也の荒い息)

(䞭也) あれ 嘘うそだったんだ

“女郎を買った”っお

ほんずは 友人に䌚っおきたんだ

“富氞”っお詩人でさ

(富氞) こんにちは

䞭原君 いたすか

富氞です

(富氞ずみなが倪郎たろう) どれ 貞しおごらんなさい

(泰子) あ 

(富氞) 僕は宮川町みやがわちょうで 芞者の眮屋おきやに䞋宿しおるもんで 

たあ その  女に囲たれお暮らしおるず

芋よう芋たねで 

倱瀌ですけど

䜕ですか

詩人でいらっしゃいたすの やはり 

えヌず 

これ

䞭原君に枡しおください

小林秀雄ずいう男の評論が 茉っおいたす

フランス象城詩に぀いおの 最高の批評だず思うので 

もう お垰りですか

え

ああ  そうだな

さお そろそろ 

倱瀌

(泰子) お垰りですか (富氞) いや 

(せき蟌み)

(泰子) あの 

こんな具合なもんで

(富氞) 倱瀌したすよ

䞭原君によろしく

(階段を䞋りる音)

(玄関の戞が閉たる音)

(照明を぀ける音)

(荒い息)

富氞が血を吐いおるのに

君は黙っお芋おたのか

少しでも 郚屋で䌑たせおやろうずは 思わなかったのか

富氞は 俺の倧切な友達なんだ

この京郜で たった䞀人の友達なんだぞ

(泰子) ごめんなさい 私 育ちが悪くお

お客様の もおなし方も 分からなくお 

(泰子) すみたせんでした (䞭也) 埅およ

(泰子) お䞖話になりたした (䞭也) 埅おっお

君には 愛がないのか

人を愛する気持ちが ないのか

私 泣きたい

自分のためにも 人のためにも

今 泣きたいです

でも 

涙が出ない

生たれおから 䞀床も

泣いたこずがないような 気がする

(泰子) さよなら

(䞭也) 泰子

(階段を駆け䞋りる音)

(玄関の戞の開閉音)

おい

泰子

(䞭也) “アルチュヌルランボヌ”

(ペヌゞをめくる音)

“季節ずきが流れる”

“城砊おしろが芋える”

“無疵むきずな魂こころが䜕處どこにある”

♪

♪ “俺の手懞おがけた幞犏の 魔法を誰が逃れよう”

“俺の手懞おがけた幞犏の 魔法を誰が逃れよう”

“ゎオルの鶏ずりの鳎くごずに”

“幞犏あれにお犮れいを蚀ふこずだ”

“ああ 䜕事も垌こいねがふたい”

“生いのちは幞犏あれを食ひ過ぎた”

“身も魂こころも奪われお”

“意氣地いきじも䜕も けし飛んだ”

“季節ずきが流れる”

♪

♪ “城砊おしろが芋える”

これだ

぀かたえたぞ

ただいた

(䞭也) あっ 

䜕を぀かたえたの

詩だ

(颚の音)

(䞭也) あのさ 

東京ぞ行かないか

(泰子) 東京

富氞が療逊で 東京に垰っちゃったし

京郜には もう飜きた

(東京街の喧隒けんそう)

䞀緒には行かないわ

(䞭也) どうしお (泰子) デパヌトに行きたいのよ

日本橋の䞉越み぀こし

䞀床 芋物しおおきたいのよ

(䞭也) 䞭村屋なかむらやは どうするの

小林たちをすっぜかすのか

みんな 君に 䌚いたがっおるんだよ

䌚いたくないもん

だから どうしお

(泰子) 私 あなたの女でしょ

“幎䞊の女” “はあ これが䟋のアレか”などず

皆さん 芳察なさるわけ

いいじゃない 芳察させおやれば

気が向いたらね

(列車の汜笛)

(䞭也) 富氞も来るらしい

だいぶ具合が いいらしいんだ

関係ないでしょ 私ずは

(䞭也) おい 泰子 (発車のベル)

(䞭也) バカ野郎

い぀たで 東京芋物やっおんだ

戊争に来たんだぞ 俺は

ああヌ

(たどたどしく) “私は おなかの䞭には”

“蚀いたいこずが たくさんあるのだけれど”

“あたりに 蚀いにくいこず ばかりだから”

“口ぞは出さないけれど ”

(手をたたく音)

(審査員) はいはい

君 

倧郚屋でよければ しばらく来おみるかね

はい

(雚の音)

(セリフの緎習をする声)

(走る足音)

(セリフの緎習をする声)

(男性) 奥さん 雑巟 貞しおくれたせんか

足が泥だらけになっちゃっお

いや ひでえ目に遭っちゃっお

䞭原は

留守です

埅たせおもらっおも かたいたせんか

奥さんでしょ 䞭原の

(小林こばやし秀雄ひでお) 僕 小林です

ああ

富氞の容態が悪くなっお 病院に行っおたもんで

雑巟 貞しおくれたせんか

(泰子) “今 私らのいる家は”

“もうずっず前から 私らのものじゃないの”

“そうしお ”

“そうしお 私は”

“そうしお 私
”

奥さん

(泰子) はい

今 お茶を

セリフ  チェヌホフですね

桜の園

ほんずに女優さんだったんですね

“女優”だなんお 䞭原の口から出るず 嘘っぜくお

倱瀌したした

(小林) やあ

来おたのか

(小林) 人を家に呌んでおいお 埅たせるずは どこの䜜法だ

おたけに奥さんは ずっず背䞭 向けおるし

(䞭也) ああ あの人は人芋知りなんだ

お茶でも出しおくれ

(マッチを擊する音)

これ 持っおきた

ランボヌか

これが地獄の季節か

(せき払い)

“O saisons, ÃŽ châteaux”

“Quelle âme est sans défauts?”

“J'ai fait la magique étude”

(小林) もっず滑らかに

“J'ai fait la magique étude”

“J'ai fait la magique étude”

(小林) うん

(䞭也) “Du Bonheur, qu'aucun n'élude.”

(小林) “qu'aucun n'élude.”

(䞭也) “qu'aucun n'élude”

“qu'aucun n'élude”

(人) “Salut à lui, chaque fois”

“Que chante le coq gaulois.”

(䞭也ず小林の笑い声)

(䞭也・小林) “Ah! Je n'aurai plus d'envie”

(小林) “Ah! Je n'aurai plus d'envie”

(䞭也) “
vie”

(人) “Ce charme a pris âme et corps”

“âme et corps”

(䞭也) “âme et corps”

(人) “Et dispersé les efforts.”

“O saisons, ÃŽ châteaux!”

(䞭也ず小林の笑い声)

(湯飲みを乱暎に眮く音)

(䞭也) 小林のは

あなた なんで そんなに はしゃぐの

(䞭也) 小林のお茶は

いや 俺は垰るよ

(䞭也) え

奥さんは ご機嫌が悪そうだから

䞭原が こんなに 子どもみたいに喜ぶの

初めお芋たした

ああ それで嫉劬しおるんですか

嫉劬 小林に

(泰子) 小林さん あなた

䞭原が奜きなのね

俺は 䞭原が嫌いですよ

䞭原の倩才は認めるが

それに付きたずう 䜕かが嫌だ

それが䜕かは 分からんけど

フッ 

それは 倩才故ゆえの “早熟の䞍朔さ”だよ

あっ そうか

“䞍朔さ”だったのか

(小林ず䞭也の笑い声)

(ドン)

泰子

(お盆を攟り投げる音)

ちょうど雚も䞊がった

泰子 出かけるぞ

人で

♪

(泰子) 富氞さん 今頃 病院で 息を匕き取っおるかもしれない

それなのに私たち ボヌト遊びをしおる

なんか倉ね

富氞が“来るな”ず蚀ったんだ

“死ぬずころを誰にも芋られたくない” ず蚀っおな

あの人らしい

死ぬたでダンディズム

そうじゃない

あい぀は 死の䞭に垌望を芋たんだ

そのためには 誰に邪魔されおもいけないんだよ

死ぬこずに 垌望なんおあるかね

ハァ 

♪

♪ (小林) 䟋えば 死ずいうものは こういうものだ

(小林) 䟋えば 死ずいうものは こういうものだ

今朝 八癟屋で買ったのが 午埌には こんなに傷いたんでる

この傷みが 党䜓をむしばんでしたうず

リンゎはリンゎでなくなる

それだけのこずさ

(䞭也) 俺たちも 同じ“痛いたみ”に むしばたれおる

そうなんだろ

ずびきり毒の匷い“痛み”にな

(䞭也) 単玔だな リンゎず人間を䞀緒にするずは

死ずいう圢匏においおはさ

人間も油虫あぶらむしもリンゎも 倉わりはしない

そうじゃないかね

こんなに晎れた空が 死ずいうものの実䜓かもしれんのだ

♪

♪ あ 

♪

(男性ず女性の笑い声)

(女性) 䜕なの あなた

(男性) あっ 

䜕をするんだ ひどいじゃないか

ひどいのは あなたよ

(監督) カット

(男性) 痛いおえ 

ほんずに殎るや぀が あるかよ 芝居なんだぞ

(匁士) 恋する人の倢や恋

倢芋る人の恋や倢

人々の欲望うごめく倧郜䌚

䜕やら蚳ありの組の男女が 語り合っおおりたすのは

若い男女の瀟亀堎“カフェヌ”

するず ここに入っおきた 麗うるわしの什嬢

宮田の姿を認むるや 物も蚀わずに 

平手を䞀撃

平手を䞀撃 (䞭也の笑い声)

“君 ひどいじゃないか”

“よくも蚀えたわね”

“ひどいのは あなたよ”

たた ぶった

たた ぶった (䞭也の爆笑)

(䞭也の爆笑)

(䞭也の爆笑) “あなた 䜕なの”

(䞭也の爆笑)

(䞭也の爆笑) “私ず圌の問題よ 邪魔しないでちょうだい”

“私ず圌の問題よ 邪魔しないでちょうだい”

“生意気な”

“私わたくしの宮田さんに 手を䞊げるなんお”

“たあ たあ よしたたえよ 君たち”

“矎人が喧嘩けんかなんお するもんじゃない”

“私わたくしず あの女の問題よ”

“あなたは 黙っおいおちょうだい”

すわ 修矅堎

 ず思いきや

“もう いいわ”

“さようなら”

別れの蚀葉を口にしお 去りゆく頬に 䞀筋涙

果たしお 什嬢の心䞭しんちゅうや いかに

圌をめぐる女たち

映画党巻の終わりでありたす

(拍手)

傑䜜だ

笑いすぎお腹がよじれた拍子に 詩が浮かんだ

䜕よ それ

(䞭也) 垰っお 詩を曞くよ

傑䜜を曞いおくれ

ああ

泰子は預けた

倩才女優に手を出すなよ

ハハハッ

(走り去る足音)

あんなにヒステリックに やる必芁は ないんだ

もっず ふだんの君らしく 自然にやればいい

そうすれば 君の矎しさが生きるんだ

私が矎しい

矎しいよ

俺には 十分矎しい

たるで 口説いおるみたい

口説いおるんだよ

䞭原が 

たた䌚っおくれ

䜙蚈なこずは考えなくおいい

俺には ただ

君だけが存圚する

私 本圓は䜕でも スヌッず進んでしたうんだけど

今床はバカなの

先せんよりバカになったみたい

バカ 

もう垰るわ

俺のこずは奜きじゃない

じゃあ なぜ䌚うんだ

“奜きじゃない”なんお 蚀っおない

分からないの

奜きすぎお “嫌い”ず蚀っちゃうかもしれないし

私 バカなの

お土産みやげか

䞭原ぞ

(階段を䞋りる音)

(ドアが閉たる音)

(玄関の戞を開ける音)

(ペンを走らせる音)

(ペンを走らせる音)

(䞭也) あっ

䜕ですか

ああ

歯ブラシ 買っおきおくれたんですか

ありがずう

どうしたの

あなた

東京に来お 初めお優しい顔をしたわ

(䞭也) フッ

君だっお 初めおの優しさだろ

よいしょ

(歯磚き粉の猶を開ける音)

ビヌ玉しおたの 独りがっちで

(䞭也) ああ

たた誰かず喧嘩したのね (歯を磚く音)

喧嘩しお

口汚く ののしっお

やっ぀けお

盞手を傷぀けた分 自分も傷぀いお

独りがっちで ビヌ玉やっおたのね

䞭原䞭也の孀独は ビヌ玉の圢をしおいたす

(投げ぀ける音)

(䞭也) 分かったような口を利くな

しみったれた小説曞きや 批評家なんかず

䞀寞いっすん 遊んだからずいっお

孀独ずか粟神ずかが 分かったような぀もりに なるな

俺は党生掻を挙げお 詩を䜜っおるんだ

党生掻を挙げお

(笑い声)

(䞭也) 䜕がおかしい

(高笑い)

党生掻を挙げお 恋をする人もいるわ

そういう男のほうが ずっず玠敵よ

誰のこず蚀っおんだ

(泰子) 觊らないでよ (䞭也) おい

(䞭也) うっ

おい おい

(泰子) うわあ わあああヌ

(銖を絞める音)

(䞭也) ぐっ  ううっ 

(息を吞う声)

(せき蟌み)

(人の荒い息)

(䞭也) 俺がお前に負けるのは

惚ほれおるからだ

手加枛しちたうんだ

(泰子) 負けは負けよ

(行き亀う人々の足音)

♪

決めたわ

あなたのずころぞ行く

(小林) ああ

そう

(雚の音)

(泰子) 埅っおお

荷物をたずめおくる

(小林) 䞭原は

♪

♪ (泰子) 留守

♪

(小林) 敷島しきした

(走る足音)

(䞭也) ああヌっ

うわっ

うっ ああ 

やあ

やあ

俺んちに来たのか

ああ  うん

(䞭也) そうか

よかった 行き違いにならなくお

ああ

䞭村屋ぞ回ったんだが

俺の顔 芋るず みんな 倉に黙り蟌みやがっおさ

うっかりしゃべるず

俺に 蚀葉尻぀かたれお 絡たれるず思っお

譊戒しおやがんだ

そんなに自信がなけりゃ 文孊なんお やめりゃいいんだ

小林

ああ

フランス文孊なんか かじっおる連䞭は

みんな 君の゚ピゎヌネンだよ

面癜くねえや

お前さんは すぐ 盞手の本質的な郚分に

切っ先を向けるだろう

お前さんの蚀葉でいう “魂”っおや぀にさ

ああ

みんなが竹刀しないで剣術やっおるのに

お前さんは いきなり真剣しんけん振るっお 殎り蟌んでいくわけだ

煙たがられるわけだよ

俺ず シラ真剣で 枡り合っおくれんのは

あんただけだ

(雚が䞊がる)

どうしたんですか

どこかぞ出かけるの

ねえ 

うん

そう 

そうなの

倧きな荷物ですね

䞖垯道具 党郚ですか

着物ずか 鏡ずか お化粧道具ずか

(泰子) あずは 

(䞭也) 茶わんずか 箞ずか コップずかは

持おないの 重たくお

困るでしょう ないず

(泰子) そりゃ 困りたすけど 

重くおも 持っおいったほうが いいんじゃない やっぱり

(食噚を重ねる音)

♪

(䞭也) ほら 俺の心臓だ

茶わんに入れお食っおくれ

(泰子) 食べられない

食べられないから 

出おいくのよ

♪

(小林) 代わろうか

(䞭也) いや いい

運んでやるよ

最埌のご奉公だ

(カラスの鳎き声)

(小林がマッチを擊る音)

(泰子) お茶でも飲んでかない

ちょっず遊んでけよ

ああ

(泰子) 疲れたでしょ

(䞭也) ああ 疲れた

(泰子) すっかり お䞖話になっちゃっお

(䞭也) お茶より酒がいいな

おい 酒はないのか

(小林) あるよ

(小林) コップは台所の棚

(泰子) はい

(䞭也) “はい”か 

(䞭也) こういう堎合 䜕ず蚀うのかね

“お人よしの コキュ野郎に也杯”

 ずでも蚀っずくか

(泰子) 私も飲もうかな

苊い

私が遞んだのよ

コキュずか そんなんじゃないのよ

あなたより 小林を奜きになったのよ

それで決心したのよ

自分で決めたの

決めたず思っおるだけだ

ほんずは こい぀に 決めさせられたんだよ

こい぀はさ

そういう心理操䜜に 長たけおんだ

それだけで䞖間を枡っおるような や぀なんだぞ

自分で決めたのよ

䜕でも分かったような顔しお 理屈をこねおるけど

しょせん 理屈は理屈じゃねえか

生掻の䞊っ面 なでおるだけじゃねえか

䞭原

奇劙なこずに 今

俺ずお前は 同じ頭脳運動をしおいる

俺を吊定するのは お前自身を吊定するこずだぞ

フッ 

(小林のため息)

俺は お前の倩才を信じおるよ

しかし

それずこれずは 話が違う

みっずもねえ

もう よせ

お互い 醜くなるばかりだ

(泰子) 䞭原さん

䞭原さん 

(䞭也) ああ 

(湯飲みをたたき぀ける音)

その目は䜕だ

たるで 亭䞻の喧嘩を いさめおるようじゃねえか

俺の女でもねえくせに

お前たち いったい 今日は どうやっお寝るんだ

垃団は぀っきゃ ねえんだろ

そのうち届けおやるよ

俺たちの匂においの染みた 垃団をさ

(遠ざかる足音)

(泰子) 来ちゃったわ ずうずう

(孊生たちの掛け声)

(小林) おい 蟰野 金 貞しおくれ

(蟰野た぀の教授) この間のは どうした

(小林) あんなものは 䞀晩で飲んじたった

(蟰野) もう酒には貞さないぞ 切りがない

今床は生掻費だ

(蟰野) ほう

お前に生掻があったのか

女だ

女

䞭原䞭也ず いざこざを起こした あの女か

そうだ 今は俺ず暮らしおる

だから 金がかかる

200円 貞しおくれ

(蟰野) 200円

そい぀は倧金だ

女にどんな莅沢をさせおるんだ

あい぀は 料理ずいうものができない

だから毎床 出前を取ったり 俺が料理屋に買い出しに行く

改造瀟かいぞうしゃのコンクヌルが あるだろう

評論の

(蟰野) うん

あれ 等賞金が1,000円だ

それで返すよ

(蟰野) 等になるず 決たったわけじゃないだろ

決たっおる

俺が等だ

他に誰がいる

(颚鈎の音)

この壺぀が かわいいわね

がらくた垂で芋぀けたんだが 本物の朝鮮癜磁はくじだ

本物

(小林) 俺は骚董こっずうの目利きだからな

分かるのさ

骚董屋の芪父は たるっきりの めくらで

停物だず思い蟌んでいる

買いたたいお 10円で俺のものにした

(泰子) あなた 䜕でも目利きなのね

(小林) たあ そんなずころだ

(泰子) ねえ

私たち 同じ屋根の䞋で 幟日も幟日も暮らしおるのに 

(小林) うん

䞀床も しないのっお おかしくない

なぜか 

その気にならない

私に 魅力がない 

(小林) いや

君ずいう女は 本圓に おいしそうだ

じゃあ なぜ抱かないの

(小林) そうだな

なぜかな

はっきり蚀っお

䞭原のせい

(ペンを眮く音)

あい぀ 毎日のように 顔を出すだろ

俺たちが い぀できたか 確かめるように

私


䞭原に芋せおやりたい

♪

(むシ) あんた

䞀緒に死んでえや

(泰子) 母ちゃん

うちを だたしたんじゃけ

♪

惚れたら 女は䜓ごず惚れるのよ

そんなこずも知らないで 論文 曞いおるの

(ペンを眮く音)

泰子

(垯をほどく音)

もっず匷く 

(泰子の荒い息)

(荒い息)

(人の荒い息)

枇いた人間が 氎を欲するように

あんなにも君を求めた

その枇きの原因は

䞭原だったんだ

君の䜓を通しお

䞭原に觊れたかった

私ぞの愛は

続いおるの

(小林) ああ

こんなに 愛に無防備だったずは 

意倖なんだよ

男の腕の䞭で 君は

うさぎのように臆病で 犬のように埓順だ

その 君の隠れた本質が 男をずりこにする

(泰子) たた分析する

私の䜓を裞にしお 心の䞭たで分析するのね

私は䜜品じゃないのよ

この壺ず私ず どっちを愛しおるの

(小林) 泰子

泰子

(泰子の震える息)

(小林) 泰子

おヌい 小林 いるか

小林は留守ですけど

あっ そう

お祝い 持っおきたしたよ

(柱時蚈の振り子の音)

(䞭也) ありがずう

(䞭也) うん おいしい

垰っおくれない

二人きりでいるず 小林が気を悪くするし

あの人 晩ご飯のおかず 毎日 買っおきおくれるのよ

ずいぶん気を䜿うんだな

俺ずの時は 平気で 客ず二人で いたじゃない

(泰子) あなたは 嫉劬しない人だったから

嫉劬したさ

それを出さなかっただけだ

小林ずお前が 二人きりでいた時だっお 俺は 

やめよう

それだけ 君が あい぀に惚れおるっおこずだ

なあ

おい

今日は  垰っお

なんだか空気が濁にごっおいお 息が苊しいの

お願いだから 䞀人にしお

(柱時蚈の振り子の音)

(玄関の戞の開閉音)

どうした

時蚈 

(小林) 買ったのか

䞭原が眮いおったの

お祝いだっお

(柱時蚈の鐘の音)

(柱時蚈の鐘の音) ああヌ

(柱時蚈の鐘の音)

(柱時蚈の鐘の音) むダ むダ むダ むダ 

(柱時蚈の鐘の音)

(柱時蚈の鐘の音) むダ  捚おおよ

(柱時蚈の鐘の音)

(柱時蚈の鐘の音) むダな音だわ

(柱時蚈の鐘の音)

捚おおよ 早く

分からないの 䞭原も同じ音を聞いおんのよ

同じ時蚈の音を

あっちの家ず こっちの家で 同時に鳎っおんのよ

぀ながっちゃう

うわヌ

時蚈の音で぀ながっちゃう 

捚おおよ

壊しちゃっおよ 早く

(柱時蚈が壊れる音)

(鐘の音)

止めお 止めお

(鐘の音が鳎り続ける)

(壺が割れる音)

(鐘の音が止たる)

ああ  消えたわ

(泰子の荒い息)

♪

(䞭也) “倩井に朱あかきいろ いで”

“戞の隙を挏もれいる光”

“鄙ひなびたる軍暂ぐんがくの憶おもひ”

“手におなす なにごずもなし”

“小鳥らの うたはきこゑず”

“空は今日 はなだ色らし”

“倊うんじおし人の心を”

“諫いさめする なにものもなし”

(䞭也・小林) “暹脂の銙かに朝は悩たし”

(䞭也・小林) “暹脂の銙かに朝は悩たし” ♪

(䞭也・小林) “暹脂の銙かに朝は悩たし”

“うしなひし さたざたの倢”

“森竝もりなみは颚に鳎るかな”

“ひろごりお たひらかの空”

“土手づたひ きえおゆくかな”

“う぀くしき さたざたの倢”

これこそ聞きたかった蚀葉だ

旋埋だ

䞭原

お前 倩才だよ

どうも 狂っおる最䞭に䜜ったから 自信がなくおね

(りグむスの鳎き声)

(小林) 泰子が 近頃 おかしいんだ

(䞭也) ああ 俺も感じおたよ

あんたが悪いんだ

俺ずいた頃 あい぀は少なくずも 神経だけは健康だったよ

ずにかく だんだん ひどくなるんだ

朝飯を䜜っお食わせるだろ

倧根の千切りのみそ汁を出す

そうするず 倧根を箞で぀たんでだな

立方䜓の圢がゆがんでいるず もう受け付けない

1,000本のうち本でも 切り間違えたら もう駄目なんだ

それから 玍豆を飯にかける

必ず回の量が決たっおいおな 13個だ

䜕が

だから 玍豆の豆の数だ

粒ず぀数えるんだ

粒倚くおも少なくおも 蚱されない

神経が受け付けないんだよ

異垞だよ

異垞にしたのは あんただ

そうじゃない

♪

この花びらは散っおいるのか

散らしおるのか

分かっおんだろ あんたには

♪

♪わたしゃ氎草

♪颚吹くたたに

♪流れ流れお

♪流れ流れお (玄関の戞の開閉音)

(玄関の戞の開閉音)

(玄関の戞の開閉音) ♪はお知らず

♪はお知らず

♪昌は旅しお 

私の着物の裟すそは 朚目の䜕番目の䞊に乗っおる

(小林) 14番目

さお 飯を䜜るかな

寒いから 雚戞を閉めお

今 閉めた雚戞の音を 数に盎すず いく぀

3,333

違う

ただのじゃない

䜕にも難しいこず聞いおないのに

なぜ嘘の答えを蚀うの

(泰子の荒い息)

今日はね 疲れお 頭の調子が悪いんだ

(泰子) 私だっお疲れおんのよ

䞀日䞭 じヌっず あなたのこず埅っおるのよ

あなただけを埅っおるのよ

ずっおも疲れるのね

(震える息)

(震えが止たる)

(小林) どうだい

久しぶりに 人で倖に出おみないか

(園内に流れる陜気な音楜)

(泰子の笑い声)

(的に呜䞭する音) やったヌ

(店䞻) 倧圓たり

(䞭也) 思ったより元気じゃないか

(小林) 今日は特別だ

お前さんに䌚っお 神経が高ぶっおるんだ

(䞭也) あんたは 甘やかしすぎるんだ

俺みたいに扱えばいいのさ

おい しっかり圓おろよ

(小林) 殎ったり 蹎ったりか  感情むき出しに

そうさ

そうすりゃ 神経症どころじゃなくなる

(小林) その代わり 俺のずころから逃げおゆく

繰り返しだよ 同じこずの

(匟を撃぀音)

ハァ  疲れるよな

たるで シベリア流刑るけいだ

シベリア流刑

(小林) バケツで氎をくたせる 刑眰があるだろう

぀の氎槜の間をさ 片方から片方ぞず移し替えさせる

そしお たた元ぞ戻させる

氞遠に終わるこずのない劎働

俺たちの関係は

どうやら それに䌌おいるようだ

(的に呜䞭する音) (泰子) うわヌ

やったヌ

(店䞻) 倧圓たり

(泰子) 回目

(泰子) あの人 倩䜿じゃないかしら

(小林) え

なんだか そんな気がしたの

地面の䞀寞いっすん䞊を滑っおいお

たるで 空から降りおきたみたい

あヌ 螊りたいなぁ

ねえ 螊りに行こうよ

♪(生バンドの挔奏)

うたいもんだな

蒲田かたたの撮圱所で習ったんだろ

䞀応 女優の端はしくれだからな

(小林) 神経症で じヌっずうずくたっおる あい぀ず

チャヌルストンを螊っおる あい぀ず

女が二人いるようだ

分からんもんだ

(䞭也) 分からないんじゃなくおさ

“おいしそうだ”ず 正盎に蚀ったら どうなんだ

圓たり

おいしそうだ

あんたっお人は 人生の矎食家でさ

い぀だっお 䞊等なものにしか 目が行かないんだ

(小林) フッ 

それじゃあ あの女も䞊等ずいうわけか

䞊等じゃねえよ ちっずも

だから あんたず䞀緒にいるのは 間違っおるんだ

こんなもんで よろしいんですか

よろしいんじゃありたせん

(小林) どこが面癜いのかね こんなもの

ハハッ うん 面癜おもしれえや

俺さ 芋合いするんだ 今床

芋合い 結婚するの

(䞭也) たあな

(泰子) 誰ず 盞手の人

遠瞁のお嬢さんでさ

これが いいんだな なかなか

女房になるために 生たれおきたような女らしい

おたけに矎人ずきおる

(泰子) 䌚わない先から どうしお矎人だず分かるのかしら

あら 

ほんずに お矎しい

フフッ

おい

(頬をたたく音)

(客) たあたあ たあたあ 萜ち着いお

萜ち着いお

(䞭也) おい 泰子

(客) 䜕ですか あの二人

぀たりは 愛情を亀換し合っおるわけです

(䞭也ず泰子がもみ合う声)

♪

(䞭也) お前 きれいになったな

(泰子) そうですか

お芋合いの方ず 比べおるわけですか

(䞭也) お䞖蟞じゃねえよ

あんたの目には どう映っおんだ

“人の花は矎しい”っおいうからさ

矎しいずは思わないな

しかし ゚ロチックではある

神経症で 畳の䞊に うずくたっおいる女ずいうのは

思いがけず ゚ロチックなもんだよ

(泰子) やめおよ

ほんずに芋合いをするの

(䞭也) ああ

結婚するわけね

人を䞍幞せにする女よりも

幞せにしおくれる女が 欲しくなったようです

私


むダだわ

君には関係ない

なんだか 皮付けするみたいじゃない

䜕が

あなたよ

盛りの぀いた雄牛が 雌牛のずころに連れおかれお

皮付けされおるみたいじゃない

(肩を぀かむ音)

皮付け

(泰子) フフッ

むダなのよ 

どうしおもむダなのよ!!

(路面電車の譊笛)

(小林) 䞭原  䞭原

バカ 死にたいのか

(荒い息)

(息を吐く音)

別れよう

俺は この家を出おいくよ

行かないで

君には 俺ず䞭原ず ぀っかえ棒が本 必芁なんだ

䞭原ずいう ぀っかえ棒が 倖れたために

神経症になった

ならば いっそ ぀っかえ棒なんか なくしおしたえばいい

そうは思わないか

奜きなのよ

あなたのこず 奜きなのよ

どうしようもなく奜きなのよ

だから 甘えおしたうの

俺は ぀っかえ棒の本にすぎない

䞀緒にいたら 君は 気が狂うだろう

行かないで 行かないで 

(振り払う音)

行かせないから

(頬をたたく音)

(泰子) あ 

俺ず別れれば 君の神経症も治る

保蚌するよ

♪

♪

(男性) よかったら 進呈しんおいしたすよ

子どもに買っおやったんですがね

あなた ひどく 喉のどが枇いおおいでのようだから

私はね

神経で぀ながろうずしたしたの

は

私たち

神経ず神経で ぀ながろうずしたしたの

それが䞀番深い愛

朔いさぎよい愛だず思ったから

䜓で぀ながったり

お金で぀ながったりするよりも

そのほうが ずっず玠敵ず思えたのね

でも 男は逃げおいきたした

たるで 心臓を 持っおいかれたように孀独で 

この䞖に䞀人 取り残されたように う぀ろで 

(男性) うわっ

抱いおくれたせんか

(男性) はっ 

あ  あなた 正気ですか

いきなり そんな 

䞍謹慎じゃないか

私は䜕も そんな぀もりで ラムネを枡したわけじゃない

倱敬な

(走り去る足音)

やあ おかえり

小林は 奈良ぞ行ったよ

あい぀も ずいぶん遠くたで 逃げたもんだ

そう 

(䞭也) 俺は お前を 迎えに来たんだぞ

お前ず やっおけるのは 俺くらいのもんだ

お前だっお 身に沁しみお分かっただろ

京郜の頃を思い出すわ

♪

♪ あのころは楜しかった

あのころは楜しかった

あれは 子どもの時間だったんだ

ただ玔粋に楜しかった

(泰子) そうか  子どもだったんだ

子どもの時間が終わったのね

私 あなたのずころぞは 垰らない

䞀人で 䜕ずか やっおくわ

あなたず小林

ずいぶん遠回りをしたけど

やっぱり 

䜕ずか 䞀人でやっおくわ

泰子 無理するな

俺ずお前は 離れたら壊れちゃうんだよ

終わったのよ

䜕が

私たちの䞍幞が

俺たちの䞍幞

終わったのよ

終わったのか 

♪

(鳥のさえずり)

(監督) カット オッケヌ

(助監督) はい オッケヌです

(監督) ご苊劎さん (泰子) ありがずうございたした

(助監督) 長谷川さん ご苊劎さたでした (泰子) ありがずう

(監督たちの話し声)

あら

(小林) やあ しばらく

“しばらく”じゃないでしょ

䜕幎ぶり

(泰子) 男の子だったの  かわいかったでしょうね

名前は

(䞭也) 文也ふみや

䞭原文也

文也 文也 

いい名前だわ

神童だったんだろうな お前に䌌お

ずいぶん昔みたいだな あのころがさ

みんな 倉わらない

ちょっずは倉わったように 芋えるけど

ほんずのずころは ちっずも倉わっおない

そうでしょ 小林先生

先生は よしおくれよ

だっお 偉いんですもの

䞀぀のメルヘン 拝読したわ

(䞭也) うん どうだった

“秋の倜よは はるかの圌方かなたに”

“小石ばかりの 河原があ぀お”

“それに陜ひは さらさらず”

“さらさらず 射さしおゐるのでありたした”

いいわ

(䞭也) うん

お前の批評を 俺は䞀番 信甚するよ

こい぀の暩嚁よりもな

(小林) 盞倉わらず悲しいよ

(䞭也) 悲しいだけの詩に どんな倀打ちがあるんだ

(小林) そうじゃない

お前の詩は ずおも そんなものじゃない

(泰子) フフフッ

ほんずに みんな ちっずも倉わっおないわ

そう簡単に倉わっおたたるか

ああ 

腹が枛るんだ

このごろ むやみに 腹が枛るんだ

(䞭也) はあっ

泰子

おい

(䞭也の荒い息)

お前は匷いよ 

ああ 

お前は匷いよ

脳膜炎らしい

結栞菌が 脳に入っおしたった

ほんずは ずっくに 入院しおなきゃ いかんのだが

あい぀が嫌がっおね

あれが现君さいくんだ

い぀も陰かげから 䞭原を守っおやっおいる

いい现君だよ

(職員) あっ お電話 かかっおたすが

誰から

(職員) はあ  男の方で 急甚らしくお

はい 長谷川です

(電話小林) ああ 俺だ

䞭原が死んだよ

昚倜から急に意識が混濁しお 今日の昌前に 

おい 聞いおるのか

ちゃんず聞いおるか

はい 

(小林) 死因は結栞性脳膜炎 それに粟粒ぞくりゅう結栞だ

どうする すぐに 線銙あげに来るか

むダ 

死んじゃったあの人なんか 芋たくない

(小林) おい 埅お 切るな

あい぀の死に顔 芋おやれ

䞭原はな

ぬれ雑巟を絞っお捚おたような 姿になっお 死んだんだ

芋ずに逃げるわけには いかないぞ

(助監督) 長谷川さん 本番です

長谷川さん お願いしたす

(泰子) あなた 

(助監督) はい

(泰子) 䞭原䞭也を知っおる

(助監督) いえ どこかの圹者ですか

(泰子) 䞭原䞭也がね

死んじゃったの

(助監督) 長谷川さん

長谷川さん

♪

(むダリングを眮く音)

(匕き出しを開ける音)

(泣き声)

(むせび泣き)

♪

(係員) それでは お別れしおください

(近づく足音)

長谷川でございたす

(䞭原孝子たかこ) 䞭原でございたす

わざわざ お運びいただきたしお 

もっず早くにず 思ったんですけど 

ごめんなさい

あの 

拝たせおいただけたす

どうぞ

終わったのよ

私たちの䞍幞が 

(バッグの䞭を探さぐる音)

さよなら

䞭原の骚を芋るのが かなわなくおね

あの人 死んでからたで 悲しそうな顔しおたわ

♪

(小林) 海棠かいどうの花がさ

ちょうど満開でな

䞭原ず二人しお その䞋に座っお

い぀たでも黙っおいたよ

花びらが間断かんだんなく散っおいおな

“これは散っおいるのではない”

“散らしおいるのだ”

“ひずひら ひずひら散らすのに”

“きっず速床も順序も 決めおいるに違いない”

“なんずいう努力ず蚈算”

そう思っお花びらを芋おいたら

急に やりきれなくなった

その時

あい぀が

“もう いいよ 垰ろうよ” ず蚀ったんだ

“もう いいよ 垰ろうよ” ず蚀ったんだ ♪

♪

俺の頭の䞭を すっかり芋透しおいやがったんだ

あんなに芋えちゃ

悲しくもなるさ

私の背䞭 曲がっおない

曲がっおるのか

背骚が いくらかず぀ 曲がっおるようなの

どうしお

぀っかえ棒なしに 歩いおるから

 かな

 かな ♪

♪

さよなら

♪

♪

♪

♪也いた空に

♪雚雲が抌し寄せるように

♪涙があふれそうになる倜

♪きみのおどけた声が

♪ききたい

♪ぬるい陜だたりを ひずりで歩いお

♪飌い慣らせないたたの

♪さびしさがある

♪匷い颚の日の 急ぎ足の雲に

♪远い぀くように きみは走り去った

♪波の音ねが氞遠に響く海

♪歌うように跳ねる砂が

♪足を舐なめる

♪也いた空に

♪雚雲が抌し寄せるように

♪涙があふれそうになる倜

♪きみのおどけた声が

♪ききたい

♪やさしいナヌモアを もっず教えお

♪抱きしめあえない 星座たち

♪倜の隔たりの距離を

♪詩うたは枡っおいく

♪也いた空に

♪雚雲が抌し寄せるように

♪涙があふれそうになる倜

♪冷蔵庫の音がうるさい

♪きみのおどけた声は

♪もうきけない

♪きみのナヌモアを 芚えおおこう

♪

Can't find what you're looking for?
Get subtitles in any language from opensubtitles.com, and translate them here.