All language subtitles for ボイスドラマ「妄想感傷代償連盟」

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Original subtitles

子供の頃に読んだ絵本

お姫様は悪い魔女に

命を落とす呪いをかけられた。

死の眠りから目覚めるには、

あるものが必要だった。

それは、

運命の相手からの

永遠は。

痴漢キス、

それは

私の憧れの愛の形だった。

ゆずきくん待って、

待っててば、

早く来い。

地方置いてくぞ。

きくんはいつも掛けっ子で一番だった。

結月くんの夢はサッカー選手だったから、

私はいつも

大好きな結月君を追いかけていた。

それでね、先生が怒って飛び出しちゃって。

誰が謝りに行くか

って話し合いになっちゃったの。

院長が嫌だって言うから、英語係が寄る

べき。

それとも、授業態度の問題だから、風紀

インゴよる。

その話、いつまで続くの。

俺、この後、友達と遊び行くんだよね。

あ。

ごめん。

ゆずきくん

早くしろよ。

パチ。

私の名

前はポチじゃない。

結月くんは名前で呼んでくれなくなった。

私と結月くんは幼

なじみなのに、

今は

ただこうやって

キスをするだけ

じゃ、

もう帰ってうん。

また来週ね。

私の目

見てくれなかった。

私の名前は。

檜原1,000穂。

雪の積もりやすい田舎の一貫校に通う

高校二年生。

私は

幼なじみのヒーラギ。

ゆずきくんが大好きだった。

大学生になった結月君とは

週に一度しか会えない。

もっと会いたい

けど、

会う理由がない。

結月くんは

私のことがこれっぽっちも好きじゃない

から、

私たちは両思いじゃないのに、キスをす

るだけの関係になってしまった。

また雪だ。

私たちがこうなってしまったのは、

誇りみたいな、雪が降りしきる日だった。

俺、

次の試合からレギュラーなんだ。

本当ずっと練習してきたもんね。

プロ選手への第一歩だ。

試合、絶対見に来いよな。

絶対応援しに行く

やったね。

レギュラーなんて

すごいよ、尊敬しちゃう。

小さな頃の私は

元気いっぱいで、

優しくて、誇らしくて、

笑うとエクボができる。

かわいい。

結月くんが

とっても好きだった。

おい、そっちは道路だから気をつけろよ。

嬉しくて、ゆずきくんのこと追い抜い

ちゃった

そうだ。

お祝いしなきゃだね。

何がいいかな。

そうだな。

鉄派。

危ない。

あれから何度もこの夢を見る。

地獄のような夢

拭えない。

過去、

これさえなかったら。

結月くんからだ。

結月くんが。

れは、結月くんが友達と遊んでいる最中に

貧血で倒れてしまったという知らせだった。

築月君、大丈夫。

騒がしいな。

大したことないって言ってるのにあっても、

でも

苦しいところはない。

気持ち悪くなってない。

今のところはな、

早くしろよ。

ポチ

終わったら、さっさと帰る。

眠いんだよ。

結月くんの体は

いつも死と隣り合わせ、

心臓が弱く、

いつその鼓動が途切れてもおかしくなか

った。

昔はあんなに元気で

かけっ子も一番だったのに、

危ない

結月

なんで

騒がしいな。

耳元で

私をかばった結月くんは、

瀕死の重傷を負ってしまった。

私の腕の中の体は

止めどなく血が溢れ、

腐った果実のようにもろくなっていた。

夜通し続いた手術の甲斐なく、

結月くんの意識が戻ることはなかった。

結月くんが

私を助けてくれた。

その時の私は、

戸惑いと落ち着きが混ざり合った不思議

な気持ちの中にいた。

目に映るのは、

涙を静かに流す人。

体に頬を寄せる人、

動かない手をつかんでいる人。

子供のようにダダをこねる人。

たくさんの人に囲まれて、

白いベッドに美しく眠る。

結月くんは

絵本で見たお姫様みたい。

気づいたら、私は

結月くんにキ

スをしていた。

好きだよ。

永遠に好き。

を取り戻す音。

唇の先から

熱が戻

っていくのを

感じた。

顔を話す

と、閉じていたまぶたがゆっくりと動いた。

地方

柚木君。

ゆずきくん。

よかった。

やめろよ。

暑苦しいって。

私のキスで、結月くんは目覚めた。

ありえない光景だった。

大人たちは奇跡を起こしたと、

私たちをもてはやした

けれど、それは

奇跡

という名の呪いだったのだ。

結月か。

うるさい。

近寄るな。

文句が。

あんならり返してみろよ

なんだよその顔。

何もしないのは。

俺が死ぬからか。

俺はそんなにかわいそうか。

違う。

そうじゃない、

そう思ってるんだろ。

どうしちゃったの。

周りの奴らが楽しそうに生きていくの。

俺はどんな目で見てればいい。

あいつらの

俺を見る目も違うものになった。

あれは、

かわいそうなものを見る目だ。

いろんなものを一変に取り上げられて。

俺はどうすれば

こんな気持ちになるなら、

死んだ方がマシだった。

やめて。

そんなこと言わないで、

お前のせいだ

全部。

お前の

結月くんは命を保つことができたが、

体には自己の後遺症が残っていた。

それは、彼が夢を諦め、

心根を屈折させるのに10分な重りにな

った。

結月君。

元気。

元気なわけないだろ。

最悪だよ。

そうだよね。

ごめん

話って。

何。

お前なんかもう会いたくない。

そう伝えたかった。

どうして。

だって、私がいないと、

お前の顔が大嫌いで憎らしいんだよ。

見てるとムカムカしてくる。

そんな。

だから、

お前の顔なんて見たくもないけど、

週に一回だけだ。

俺の家に来て

すぐ帰るだけ。

もう犬みたいに後を付け回すのはやめて

くれよな。

私たち幼

なじみだよね。

幼なじみ。

お前はただの生命維持装置だろ。

嫌なら俺はそれでいいけど、

結月

くん。

わかったらポチ

ポチ

俺を付け回す。

お前にぴったりの名前だろ。

分かったな。

かったじゃあもう帰れよ。

俺が連絡するまで顔を出すな。

うん。

それで、結月くんが満足

するなら。

死にたいなんて言わなくなるなら、

私はそれでよかった。

大丈夫。

私の力で結月くんを生かすことができる。

大好きな結月くんは

私から離れない。

私たちはこうして、

幼馴染の関係から

大きく変わってしまった。

結月くん。

あのね、

行ったか。

他の生徒に見られるところだったね。

ドキドキしちゃった。

もう行くから

大丈夫。

辛くない授業始まるぞ。

気をつけてね

今日は結月くんと外で喋れたから

いい日だ。

中学と高校は一緒だったから、

学校の中ですれ違ったり、

時々調子を崩してしまう結月くんを

助けに行ったりすることがあった。

結月君、

最近楽しそうだね。

そうでもない。

大学生になってから、かな。

伸び伸びしてる。

墓地に会うことが減ったからだろ。

そっか。

暗い顔すんなよ。

ごめん。

怒ってる。

怒ってないよ。

結月くんが大学に進学してからは、

会える回数が少なくなっていた。

今までと違って、こうして話を聞くこと

でしか大学生の結月君は知ることができ

ない。

俺、これから用事があるから

じゃあ、また来るね。

もうちょっと話したかったな、

裕月君に私、忘れてた。

駅前で買った体にっていう。

私は結月くんの家に戻ることにした。

インターホンを鳴らし、

家に上がらせてもらって、

部屋のドアノブに手を伸ばした。

結月。

ポーチ。

何しに来たんだよ。

結月くんは知らない女の人と一緒にいた。

親しげに、

とても楽しそうに笑っていた。

おい、

それは、

私がしばらく見ていない。

かわいい笑顔だった。

彼が言っていた用事は、

彼女と会うことだった。

私はすっかり忘れていた。

安心しきっていた

結月くんにも普通に恋をする権利があって、

私以外の人に心を寄せることだってあっ

たのだ。

いつか時が経てば、

結月くんの言う嫌いが、

私の思う好きに変わる。

そう

信じていたのに、

こんなに近くにいるのに、

彼の心はとても遠い。

自分に彼の心が向いていないのが、

こんなにも寂しくて悲しい。

なんて、

私の好きはきっと

彼にとって好ましくはないもの。

れがはっきりと分かってしまった。

でも、

諦めたくない。

簡単に捨てるなんて、できない。

私の好きは

そんなに簡単じゃない。

私は

どうすればいいんだろう。

おい

大きろよ。

地方、

ユースキー。

いつまで寝てんだよ。

今日は二人で出かけるって約束したろ

あ、そうだったね。

準備するから。

ちょっと待ってて。

あんまり待たされたら帰るからな。

すぐ準備するから。

で、

今日はどこに行きたいの。

私が決めていいのは、

いつもデートする時は、代わりばんこで

好きなとこに行くって決めてた。

じゃあ、

遊園地がいい

わかった。

全然人がいないね。

貸し切り

みたい。

結月くんが貸し切ってくれたの。

そんなまさか

どれに乗る。

あれがいいあれ。

メリーゴーランドなんで、

結月くんと悪魔に二人乗りだ。

こんなの楽しいか。

景色がぐるっと回って、私たちだけが世

界に取り残されてる感じがする。

子供みたいな。

はしゃぎっぷりだな

ねえ。

最初に会った時のこと覚えてる。

覚えてるよ。

行ってみて。

母親が産婦人会で

父親と一緒に仕事場を見に行ったんだよ。

その時に生まれた赤ちゃんが

地方だよ。

私は覚えてないけどね。

覚えてたら変だろ。

あの頃の俺は小さかったけど、産声を上

げた。

地方が神聖なものを見ているように思っ

たんだ。

自分とは違う生き物がいるんだって。

生まれるって、こういうことなんだって。

生まれた頃から一緒だったから、

本当のお兄ちゃんみたいに慕ってた。

そっか、

結月くんは

私のこと

と思う。

俺は

やっぱり夢子。

それから私はよく夢を見るようになった。

もしかしたら会ったかもしれない夢。

私の理想と妄想を形にした。

都合のいい

甘い毒のような夢だ。

こぼしちゃった。

私は眠るために

母親の薬を勝手に使うようになった

結月君との夢をたくさん見たかったから、

永遠に夢の中にいたい。

この現実は私にとって

夢に潜るための息継ぎ。

そう思うようになっていた

じゃー

ん。

ゆずきくんにお弁当を作ってきました。

地方って料理とかできるんだ。

バカにしないでくれます。

嘘。

嘘。

この夢が覚めなければいいのに。

今の結月くんがいる世界がいい。

この世界だけがいい。

どうした。

何でもない。

あ。

弁当の中身が全部寄ってる。

ちゃぐちゃじゃん。

本当だ。

これは何回目の朝だろう。

何も変わらない。

朝、

まぶたを開けるのが嫌になる。

朝。

窓。

窓の外は

晴れているのに雨が降っている。

まるで夢の中にいるみたいだった

そうだ。

携帯

結月君コロダ。

これは夢じゃない。

夢と違って、

現実の結月くんは好きな人がいて、

私のことが好きじゃない。

好きなのは、私の勝手

永遠に交わらない一方通行。

それでも

行かなきゃ。

きっと私はかわいそうな自分が好きなのだ。

大好きな人を思って、

傷ついて、悲しむ自分が、

この泥のような現状に使っているのが

気持ちいい。

それでも、

結月くんに好きな人がいるのは、

いや、

結月君、来たよ。

墓地。

疲れて。

そうだな。

いつも通りだよ。

そうか

じゃあするね、

私はいつもの通り、

結月くんにキスをする。

唇の先には

私への気持ちはない。

そう分かっているのに、

私には

そうするしかない。

もう大丈夫だ

よかった。

今日はもう帰るね。

逃げるように帰ろうとする私の腕を

結月くんがつかんだ。

これから出かけるんだけど、

付き合ってくれない

嫌なら別のやつに頼む。

全然、

部屋じゃない。

私は驚いてしまった。

結月くんに誘われるなんて思わなかった

から。

結月くんと一緒に訪れたのは、

駅前に新しくできたショッピングモール。

結月くんはずっと黙ったままで、

これからどうするんだろう。

と思いながら、

私はその背を売って歩いていた。

ゆずきくんと出かけるのすごい久しぶり

だね。

そうだな、

これからどこに行くの。

何か欲しいものある。

それを買いに行く。

えっと、

その

何もないの

あ。

違うの。

急に言われたから、何がいいかなって思

って。

肌身離さずつけていられるものがいい。

じゃあ、それで

売ってる場所に行こう。

私は困惑していた。

だって、

結月くんが私に何か買ってくれるなんて、

まるで夢みたい。

ここの雑貨屋さん、前から行ってみたか

ったんだよね。

で、

どれがいいの。

本当にここから選んでいいの。

分かった。

あ、このアンクレット。

でもちょっと大人っぽいかな。

どうかな。

指輪もいいな。

指細くないから、ピンキーリングとか。

他のやつは。

結月くんははしゃぎながら物色している

私を静かに見守っていた。

このネックレス蝶の羽がついてて、素敵。

私に似合うかわからないけど。

じゃあ、

これにする。

ほんと今日はありがとな。

もう帰っていいから。

どういう

こと。

訳がわからなかった。

私は

一人ポツンと取り残された

けど、

結月くんの不可解な行動の理由は

すぐに分かってしまった。

それは、

後日に結月くんの家に足を運んだ時だった。

家から出てきたのは、

結月くんと一緒にいた彼女。

自信に満ちた表情で、

道行く人が振り返るぐらい、

とても綺麗な見た目をしていた。

そういうことか、

通り過ぎる彼女の首元には、

蝶が羽ばたいていた。

おせえよ

ねえ。

聞いてもいい。

何。

この間の買い物。

あれ。

結月くんの好きな子にあげるためだったの。

そうだよ。

だったら、なんで最初から

素直に言ったら、ついてきてくれた。

多分、

俺はお前に選んでほしかったんだよ。

どういうこと。

恥ずかしいから。

ああいうやり方しかできなかったけど、

俺にとって、頼れる異性がお前だけだっ

たから、

どういうものがいいのか参考にしたかった。

結月くん

とでも言うと思ったか。

お前が部屋に戻ってきたせいで彼女なん

じゃないかって勘違いされたんだよ。

そうじゃないって説明するためには、あ

あするしかなかった。

お前がついてくるのは当然だろ。

めんどくさい。

用事増やしやがって、

ま、自分に買ってもらえるって勘違いし

てた。

お前の顔が面白かったから良かったけど、

腹をこらえるのが大変だったよ。

ひどいは。

ひどいのはその面だろ。

被害者ずらしやがって

ムカムカするんだよ。

お前が俺に一瞬でも期待すんのがたまら

なく、うざったい。

ひどいよ。

柚月か。

もう帰れよ。

これで満足だろ。

この人は。

もう

私の知ってる結月くんじゃない、

私の好きな結月くんじゃない。

すべてが間違ってる。

私の中で保っていたものが、

音を立てて崩れていくのを

体の底

から感じた。

悪かった。

謝って、

今謝ったろ。

そんなのじゃ

足りない。

ポチのくせに、わがまま言うなよ。

もう一度

私とデートしてよ。

好きな人の代わりでもいいから、

私とちゃんとデートして、

分かった。

でも、

こうなってしまったのは全部私のせい。

私が責任を取らなければいけない。

私はまた

夢の中で結月くんと会った。

そこには、私の好きな結月くんがいた。

今日はどこに行く。

またメリーゴーランド。

たまには別のにしないか

うん。

どうしたんだよ。

地方。

思い詰めた顔してるぞ

ねえ。

聞いてもいい。

あなたは本当の結月くんなの。

どうかな。

もし

間違いが起きてなかったら、

事故に遭いかけた私を

結月くんがかばってなかったら。

あなたはそんなふうに

あの頃のままの結月組んでいた。

もしかしたらね。

でも、

そうしたら地方が変わっていたかもしれ

ない。

助からなかったかもしれない。

そう。

もっと

ユキ。

窓。

窓。

窓から見える景色は真

っ白で、

起きたばかりの目にはとてもしみた。

あの日も

こんな風に雪が降ってた。

ホコリみたいな。

雪ど

ど。

どこに行くんだよ。

さあ、

どこでしょ。

ふざけてんなら帰るぞ。

デートするって約束でしょ。

ああ。

懐かしい。

この辺り。

昔遊んだよね。

覚えてない。

嘘だ。

覚えていたくない。

あの時のこと。

楽しくなかったの。

こんなの何がデートだよ

ね。

え。

言ってよ。

楽しくない。

忘れたい。

今でも後悔してる。

あの日お前と遊んでなければ、

お前が幼なじみじゃなければって。

やっぱりあなたは結月くんじゃない。

これが今の俺だよ。

違う。

結月くんはもっと優しかった。

目がキラキラしてた。

私の憧れの好きな人だった。

だから、それはお前のせいだ。

じゃあ戻って、

あの頃に

無理だよ。

どうして

ふざけてんのか。

無理に決まってるだろ。

今までのこと全部なかったことに。

なんて

そんなのお前だ。

って分かってるだろう。

だから、もう

俺に付きまとうなよ。

でも、

そしたら、結月くんは

俺は別に死んでもいいよ。

嫌だ。

俺は嫌じゃない。

今の方が嫌だ。

どうして

どうしてそんなこと言うの。

柚月くんがいなかったら、私

な。

俺はこの先どうなるんだよ。

俺はいつになったら自由になれる。

死なずに生きてるのは。

自由じゃないの。

自由じゃないんだよ。

今の状況は。

俺は生きてるんじゃなくて、生かされて

るだけ。

だから、

自分の意思で生きてるわけじゃないんだ。

俺の感じる痛みは、お前がいれば消える

けど、また再発してまた消えて、

体に感じる痛みは消えるけど、

心の中の苦しみだけは絶えず残り続けてる。

誰と付き合ったって、

この先きっと俺がおもりになって崩れて

しまう。

端的に言うと、

地獄だよ。

結月くん。

もう

変わりたくても変われないんだ。

そっか

言いたかったのはそれだけ

だったら、もう戻るぞ。

迷ったら戻れなくなる。

私ね。

なんとかして昔の結月くんに戻ってほし

いと思った。

普通の幼なじみに戻りたかった。

普通に好きでいたかった。

だから、

そのためならなんだって。

そう思って今日を迎えた。

だけど、

それは無理なんだね。

おい、

戻るのはそっちじゃないだろう。

私の願いが叶わないなんて、

そんな世界。

もういらない。

バカ。

お前そっちは

来ないで。

いや話し

て。

どこだよ。

ここ。

なんで

追いポチ

動けるか

ダメ。

頭打ったみたい。

血が出てる。

早く病院に行か。

このままだと死んじゃね。

柚木君も私も何言ってんだよ。

クソ。

体が動かない。

死にたいんでしょ。

なら。

いいじゃん。

お前と一緒に死にたくない

お前。

動けるなら、こっちに来て、

俺に

キスしろ。

そしたら、俺は動けるようになって、

助けを呼びに行ける。

いや

ポチ。

嫌だ

わ。

わがまま言うなよ。

本当に死ぬぞ。

いいよ。

私は死のうとしたんだから。

なんで私を助けようとするの。

私のこと嫌いなんでしょ。

そうだよ

けど、

お前が落ちそうになったのを見たら、

体が勝手に動いてたんだよ。

あの時、だって。

そうだ。

お前が車に惹かれるって思ったら、

いても立ってもいられなくなって。

気づいたら動いてた。

ふざけんなよ。

なんなんだよ、お前。

なんて。

俺は。

お前なんかのために

嬉しい

バカかよ。

命一つあげてもいいぐらい

早くしろ。

お前はまだ動けるだろ

じゃあ

私のこと好きって言って。

両思いじゃないキスなんて何の価値もない。

なのに。

それで奇跡が生まれちゃったせいで、

私たちはおかしくなった

言ってよ。

嫌だ。

無理しないよ

ね。

お願い。

だから好きって言ってよ。

ダメだよ。

どうしてもダメなの。

嘘でもいいから。

それでもダ

メ。

どうして

俺の地獄にお前を巻き込みたくない。

俺はあの時

本当は死んでたはずだったんだ。

俺のことなんて気にしない。

で、

お前は生きて

普通の人生を送ってくれよ。

そんなの。

絶対無理だ。

不可能だ。

なんでだよ。

なんで俺のことを嫌わないんだよ。

簡単なことだろ。

嫌う理由が見当たらないな。

私、

生まれてからず

っと結月くんのこと以外考えたことない

もん。

結月くんに冷たくされたのはつらかった

けど、

好きだった結月くんの思い出だけで耐え

られた。

それに、

さっき、結月くんは私のこと

また助けようとしてくれた。

でしょ、

ゆずきくんは変わってない。

あの時の優しい結月君のままなんだ。

お前が言うなら

きっとそうなんだろうな。

離れようとしたけど、

結局離れられないのか。

だから、ちゃんとした関係になりたい。

結月くんに私のこと

好きになってもらいたい。

ダメだ。

一緒に死ねたらって思ったけど、

私、

結月君は見殺しになんてできないよ。

お願い。

私も生きるから、

柚月くんも生きて

死んでもいいなんて言わないで、

私のこと

嫌いでもいいから、

一緒に生きていこうよ。

これからも

ずっと。

その時、

結月くんの目元に一粒の雪が落ちた。

その雪は体の熱に溶けて

水になった。

待ってて、

そっちに行くから、

俺も

そっちに私たち

生まれ変わったみたいに

やり直せるかな。

お前には

奇跡が起こせるんだろう。

そう

だったね。

雪の上が

絵本で見た、

白いベッドに見える

ねえ。

もう一周してもいい

けど。

何。

不満そうなんですけど。

もっとさ、

遊園地らしく、ジェットコースターとか

お化け屋敷とか行けばいいじゃん

なんで。

メリーゴーランドなわけ。

メリーゴーランドは、止まるまでずっと

同じスピードでしょ。

だから、ずっと楽しいわ。

地方が楽しければそれでいいけど、

ゆずきくんとずっと回ってたい

と思います

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