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Original subtitles

・~

(ナレーター)

この世に人間が現れる はるか前>

ドロドロと溶岩のように

漂い流れておりました>

4つの大陸ができました>

とうしょうしんしゅう

東勝神洲の一部に山がありました>

かかざん

何万年たったことでしょう>

不思議な石が生まれました>

まるで霊魂でも

宿っているかのようでした>

(叫び声)

・『モンキー・マジック』

・~

・~

・~

てんじく

万巻の経を求めて 天竺への旅に

さんぞうほうし

出た 三蔵法師と その一行>

こよい

とある寒村の

むらおさ

村長の屋敷であります>

深い悲しみに打ち沈んでおります>

今を去ること1年前>

はいみん

正体不明の妖怪に

さらわれたというのです>

はっかい

(八戒)ほんじゃ あれかい

娘さんは 妖怪に

食われちまったんだべかね?

(一観)

いいえ 生きているのは確かです

ごじょう

(悟浄)えっ?

(一観)つい せんだっても・

あめふ

やま

妖怪の住む雨降り山で・

村のきこりが 海明の

悲しそうな歌声を聞いたそうです

うち

(紅玉)家を恋しがって

毎日 泣いているかと思うと

ふびん

娘が不憫で…

ごくう

(悟空)…で なぜ

娘さん 助けに行かねえんだい?

村の若い衆が

次々と出かけたんですが

目玉をくりぬかれたり

首の骨を折られたりで

このごろでは おじけづいて

誰も その気になってくれません

(三蔵法師)ご心痛 お察しします

弟子たちに命じて

早速 退治させましょう

(悟浄)また始まったよ

お師匠さまの安請け合いが

お師匠さん ちょっと

人使いが荒いんじゃないですか?

お前たちには 人の不幸を

助ける気がないのですか!

そうやって すぐ怒るんだから

命令するほうは楽ですけどもね

実行するのは我々ですよ

(八戒)そう そうですよ

ご褒美でも いただけるんだったら

これまた 話は別ですけどね

(一観)あの…

無事に取り戻してくれた方には・

娘を差し上げることに

なっておるのですが…

今 何て言った?

(一観)

ですから 海明を差し上げると…

(八戒)アハハハッ… それを

早めに言ってくださいよ 本当に

そうですか あっ

ちょっと待って ちょっと待って

重要な問題が

ひとつだけ残ってるんです

ちょっと話は固くなるんですが

質問させていただきます

娘さんの

器量なんでございますけどね…

これ 八戒!

えっ? いいじゃないですか

人違いするといけないから

念のために聞いてるんですから

いやいや

親の口から言うのも何ですが

海明は 村一番の器量よしで…

(八戒)ストップでございます

ストップでございます

皆まで言うな はい!

娘さんは この八戒が 無事に

見事に救い出してご覧に入れます

私 行きます

ばか

ふざけるな 馬鹿!

(悟浄)人事問題は お師匠さまの

権利やろう

そうだよ

八戒 お前には

妙な下心があるようですね

決まってんじゃねえか

下心?

下心と おっしゃいましたですか?

アハハッ… お師匠さま

そんなもの 全くございませんよ

まず大事なことは

村一番の美女を救い出すには・

まず美男が ふさわしいだろう

第一 絵になるからでございます

さて そこで この一行の中で・

誰が いちばん美男ということに

なりますっていうと

これは フフッ… 私の口からは・

非常に申し上げにくいと

いうことでございますので

ご了解いただきたいんで

ございます

(悟浄)あほか お前は

(八戒)何だ?

まあまあ まあまあ

いいじゃねえかよ

八戒 言いにくいだろうけど

言っちゃいな

言いたかったんだろう?

言いますか

言いたかったんじゃねえか

言いましょうかね

それじゃ申し上げましょう

どうぞ

まあ

お師匠さま これは坊主ですから

つるつるでございますからね

はい これは 一応 外すと

ごめんなさいね

(笑い声)

ここで残る3人

かっぱ

この3人の中で この河童

これは もう問題外でございます

(悟浄)なにぃ?

やすもん

人のこと 安物みたいに言うな!

(八戒)なんだ? この野郎

2人とも!

おい 悟浄!

言わせときゃいいじゃねえか

本当のこと言ってんだから

(悟浄)腹立つじゃないか

腹立てたって しょうがねえ

生まれつき そうなんだから

はい 1等 決めろ 1等

はい 1等 決めます

はい おまちどおさまでした

さあ 残るは 猿と豚でございます

ハハハッ… この猿と豚

2つの顔が今 並びました

この並んだ顔 もう 見比べて

お分かりでございますね?

はい!

はい こっちのほうが・

性的魅力に ふんだんに

あふれてるわけでございます

(かみつく音)

いてて…

なぁに

かまれたって平気でございます

平気でございます

さあ これで話は決まりました

さあ 皆さん

お手を拝借ということで よ~っ…

いいかげんになさい!

へっ?

お前は

これから天竺へ行く身ですよ

勝手な振る舞いは許しませぬ

分かってますよ

だからね 美女を助けるでしょう

それで

さかずき

仮祝言の盃をちょっといただいて

それで お師匠さまのお供をして

天竺まで行って

大事なお務めを果たして

それで 帰ってきてから

嫁さんと一緒に暮らすと

こういうことなんですから

全然 問題ないでしょう? 本当に

それじゃ

私 あしたの朝早く たちますので

この辺で ひと足先に

お休みさせていただきます

それじゃ ごめんくださいませ

弟子にも

ピンからキリまでございます

申し遅れました

私 ピン悟空でございます

チェッ… あほか 腐れ豚

(八戒)海明ちゃんって

どんな顔してんだべな

うりざね顔より

俺 どっちかっていうと・

丸顔の ぽちゃっとしたのが

好きなんだけど

それに おっぱいなんかも

ど~んと来てな アハッ…

「おお 海明よ 私は

あなたを助けにまいったのです」

「えっ? あなたは

どなたさまでございます?」

てんぽうげんすい

ちょ

「私か 私は天蓬元帥 猪八戒だ」

「まあ なんという りりしいお方」

「さあ 海明は

あなたのものでございます」

「どうぞ お好きなように」

がばっ… な~んちゅうことに

なってな アハッ…

いつもながらの 八戒の女好き>

凶と出なければいいのですが…>

アッ!

(鼻をぶつける音)

痛い痛い! あいた… アア…

痛~い 痛い痛い…

さいさき

幸先 悪し…

八戒1人で大丈夫でしょうか?

危ないよ

あいつは かまぼこ馬鹿だから

かまぼこ馬鹿?

何ですか? それは

馬鹿が板についてるってこと

(悟浄)相手は

相当 強い妖怪らしいですからね

こてんぱんに

やられるのが落ちでしょう

お前たちは

八戒を見殺しにする気ですか?

だって 1人で行くっつって

聞かねえんだもん

お師匠さんも知ってるでしょう

「私 八戒は・

下心など ございませんので」

くわ

今ごろ 下心が鍬持って歩いてるよ

謙虚な気持ちが 全然 ない

お

たまにはね 痛い目に遭うたほうが

いいんですよ

そう

やはり お前たちにも

行ってもらうことになるでしょう

お~い 妖怪 出てこい!

この八戒さまと尋常に勝負しろ!

何か 「用かい」? な~んちゃって

うん?

・~

あら 怪しいな… こんな山奥に

人が住んでるわけはねえ

あれこそ まさしく妖怪変化だ

行かなきゃなんねえべな

大丈夫だべな? しばらく

やってねえかんな 飛び降りんのは

死んでも助かるように

ひとつ お願いして…

ああ 高いな… ヤーッ!

ちょっと あんた

(なめくじ妖怪)うん?

豚か…

(つばを吐く音)

言ってくれんじゃねえか

めえ

お前こそ この雨降り山の

ぬるぬる妖怪だべ?

(妖怪)それが どうした?

(八戒)聞いて驚くなよ

この八戒さまが

お前を退治に来たのよ

ヤーッ! ほら 見ろ!

うん? 俺に勝てると思うのか

この ぶ男の でぶ野郎

この野郎 俺の自尊心を

ざっくり傷つけやがって

もう勘弁ならねえ!

(殴る音)

あいて!

(噴射音)

(八戒)オオッ…

何だ? オオッ…

何だ これ… 何だよ? これ

おい 何なの? これ

ちょっと ちょっと やめなさいよ

気持ち悪いよ これ 何だ?

おい やめなさいよ

えっ? ちょっと…

あれ?

目が見えなくなってきちゃったよ

白銀の世界だもんな もう

あら ちょっと待て あれ?

体の自由が利かなくなってきたよ

おい あっ… おい あれ?

ちょっと待ちなさいよ

アア… ちょっと…

(妖怪)

よ~く聞け この森は俺の縄張りだ

やつ

勝手に入ってくる奴は

このような ざまにして・

逆さまにして 生き埋めにする

おきて

それが掟だ

(八戒)黙れ この すけこまし!

(妖怪)なんだと?

(八戒)

たとえ この身は朽ち果てようとも

必ずや海明ちゃんを

救い出してみせっかんな

この おたんこ

(妖怪)海明?

そん

そうよ 俺には 孫悟空という

つえ

強え兄貴がいんだかんな

今に

かたき

きっと 敵 討ってくれっからな

さあ 殺してみろ!

すると お前は

海明が欲しくて ここへ来たのか?

おう そうよ!

なぜ それを早く言わん?

(八戒)えっ?

海明なら 勝手に連れていけ

(八戒)本当?

いいかげん飽きが来て

別れる潮時だと思ってたところよ

お前に渡せば

村まで送る手間が省けて何よりだ

それじゃ 私に 譲って

いただけるんでございますか?

煮るなり焼くなり 好きにしろ

(息を吹く音)

(八戒)あら? あら あら

あら だんだん

やっこくなってきた ほら ほら

あらら…

これは… これは なかなかいいな

これ やってください

どんどん やってください はい

これ いいわ

ああ だんだんはっきり見えてきた

やっぱり 見えねえより

見えたほうがいいなぁ

これ… これ いいや これ いい

ああ きれい

(笑い声)

ああ 良かった!

ウ~ン!

おら 助かったんだべか?

あっ…

ああ いやぁ なんたる幸せ

棚からぼた餅 アハハッ…

それで 海明ちゃんは

どこにいるんでございます?

(妖怪)この谷川を遡っていけば

右側に大きな洞窟がある

(八戒)

うん! いや どうもありがとう

いやぁ あんたって 本当に

親切なんだね どうもありがとう

うわぁ 手が べたべた

ああ 気持ち悪い

おい ちょっと待て

(八戒)えっ?

ひとつだけ忠告しとくがな

海明は面食いだからな

すんなり

OKするかどうか分からんぞ

じゃ 伺いますけど 私の顔って

そんなに ひどいですか?

極端に ひどい

(八戒)あっ…

圧倒的に ひどい

(八戒)あっ…

この世のもんとは思われん

(八戒)あっ…

じゃ 頑張れよ

ああ 俺 傷ついちゃったな…

すっかり自信なくしちゃった

アア…

ああ なんとか 二枚目になる

手だては ねえもんだべかな

あっ そうだ

俺って なんて頭がいいんだべ

フフフッ…

エイッ!

そこつもの

♪(はなうた)

ぽい!

♪ ハイミンちゃんったら

ハイミンちゃん

♪ ギンギラ ギラギラ

ハイミンちゃん

ウフッ…

よっよっ よっよっ…

ああ 懐かしや

かぐわしき女の匂い

海明 私の海明ちゃん アア…

オッ…

(海明)まあ おかえりなさいませ

アア…

どうなさったの?

そんな赤い鼻して

あなたの あまりの美しさに

鼻も ほてっているのです

馬鹿ね 豚みたいな声出して

さっさと お入りなさい

好みのタイプなんだな

ぴったんこなんだな

あら 海明ちゃん きれいな まつげ

フフフフッ…

腰 もんでちょうだい

(八戒)はいはい

まあ いやらしい!

どこ もんでんのよ

昼間っから まったく!

腰でしょう 腰!

はいはい…

ねえ 海明 もしも

村から迎えが来たら どうする?

今更 帰るわけないでしょう

私はね ずっと ここにいるわよ

ああ それじゃ 私も

天竺行きをやめて ここで暮らそう

天竺?

(八戒)えっ? いや こっちの話

今日のあなたは どうかしてるわよ

(八戒)えっ?

もみ方は荒っぽいし 声も変だね

いや そんなことは ないでしょう

ちょっと

今まで どこ行ってたのよ?

え~… そうそう 川へ洗濯へね

(海明)洗濯物 どこなの?

あっ いけない 忘れちゃった

まあ! あれは

私の いちばん大事な着物よ!

ごめんなさい

つい うっかりしちゃって

捜してらっしゃい!

(八戒)弱ったね どうも…

勝ち気な性分なんだな

そこが また かわいいんでないの

つまり 甘えてんのね フフフッ…

あっ これだ これだ

(破ける音)

あらら やっちゃった…

(海明)

まあ なんてこと してくれたの!

この役立たず!

(八戒)すまん すまん 謝ります

(海明)

謝って済むなら 警察は要らないよ

(八戒)そのうち

もっといいの買ってあげっから

だま

ほら また その手で騙す!

もう 絶対 騙されないからね!

そんな怖い顔しないでよ

出ていきなさい!

(八戒)えっ?

それが嫌なら 罰として

ひと晩中 表で粉をひいてなさい

そんな殺生な…

言うとおりにしないと

お仕置きだよ!

それ なぁに?

(海明)分かってるくせに

これを振りかけるとね

あんたの体は溶けちゃうんだよ!

やってみる?

(八戒)うわぁ やります やります

大好きなんだ 粉ひき

やりたかったんだ 当然ですよ

おっかねえ女だな 本当に

ああ よいしょ ハァ…

あ~あ…

ああ 色男も楽じゃねえ

本当 調子 狂っちゃうでねえの

(くしゃみ)

ああ しばれるなぁ あ~あ…

八戒!

(悟浄)お~い!

豚ーっ!

ほんまに あほらしいて

尻拭いは いつも わしらやがな

豚ーっ! 豚ーっ!

おい 悟空

これ 八戒の熊手やろう?

あっ!

あの野郎 やられちまったのか

おい どないしよう?

あの豚は 身寄りのねえ豚だ

遺体だけでも

引き取っていかにゃな

熊手さん

豚の死体は どちらにあるの?

あっちだ

(いびき)

・~

(突く音)

あいて!

人さらい妖怪 神妙にしろ!

おう 兄貴 俺だ 俺だ

なにを 気安く!

せいてんたいせい

斉天大聖 孫悟空さまに向かって

兄貴とは何だ!

(八戒)待ってくれ 俺 八戒だよ 俺

(悟浄)ごまかすな!

やれ!

こしゃくな… 死にさらせ!

おい 先輩に向かって何だ!

おい!

野郎!

あっ やめて! 何をするのです・

あんた 海明か?

それが どうしたっていうのよ?

よう生きててくれたなぁ

私たち あんたを助けに来たんだよ

大きなお世話よ

えっ?

(八戒)助けてくれよ!

ひきょうもん

(悟浄)こら 卑怯者 待て!

(海明)入ってはなりませぬ!

そうはいかねえんだ

いい子だから そこ どいてくれよ

こちょこちょ こちょこちょ

ああ ちょっと 駄目駄目!

(笑い声)

(悟浄)大丈夫かいな こいつ

アハハッ… ウフ~ン…

ほらね 八戒でしょう

兄弟分の八戒でしょう

ねっ? 兄貴 悟浄

何を言ってやがんだ この野郎

ごまかそうったって

そうは いかねえぞ!

(八戒)暴力は駄目よ!

えちごじし

この越後獅子!

(殴る音)

(笑い声)

あなた! ちょっと…

あなた しっかりして!

あなた 大丈夫?

しっかりして! ねっ?

あっ お化け!

いや これはね

妖怪が豚に化けてるんですよ

いいえ これは主人じゃありません

妖怪だ これは

いいえ 違います

妖怪だっつうのに

違いますってば!

分からねえな

もし 主人なら・

塩をかければ溶けてしまいます

塩?

いいですか

主人は なめくじの化身なんですよ

これ なめくじか これ

(悟浄)ははぁ…

溶けんだろう これ

溶けねえな

溶けへんがな

もっと もっと…

胃のほうからよ

溶かしてったら どうなんだ?

顔なんかも…

しょっぺえ

溶けてきたか?

(八戒)取って 塩 塩

おい 悟空 これは お前

本物かもしれんぞ

えっ?

本物 本物…

ねえ 主人は どこ?

ねえ 教えて 主人は どこなのよ!

海明ちゃんは

私のもんでございます

妖怪から

トレードされたんです 私に

ドラフトにもかけないで

あっという間でした

いやぁ

それは もう本当に僅かな時間で…

はい よろしゅうございます

そういうことでございます

(泣き声)

もう そんな だだこねんと

は

早よう 村 帰りましょうよ

あんたね まだ若いんやから

これから

なんぼでも やり直せるがな

嫌です

私は ここで主人の帰りを待ちます

何を言うとんの

相手は なめくじの妖怪やろう?

妖怪を

愛しちゃいけないんですか?

あんた 誘拐されたんやろう?

(海明)形は誘拐かもしれません

でも 主人は 私を見初めて

とりこ

愛の虜になったんです

ひたむきに まっしぐらに

私を略奪したんです

こんな男らしい愛が

あるでしょうか

偉い!

(悟浄)えっ?

あんたが

そこまで決心してるならよ

何にも言うことねえよ

どうぞ お幸せに!

ありがとう

ほんまに ええのかいな?

海明さんの言うとおりだ

妖怪にだってよ 心はあるよ

愛だってある

俺たち邪魔者は

黙って引き揚げようぜ なっ?

幸せに

(海明)あの… ちょっと

(悟浄)えっ?

村 帰ってくれんのか?

いや

あんたは ここにいたほうがいいよ

豚の化け物 忘れてますけど…

豚…

あれ… あれが いたよ

どうも すいません

あんなの

いなきゃいないで済むんだけどな

アア…

お前たちは

自分の役目を忘れたのですか!

そんなに頭ごなしに

どならないでくださいよ

(悟浄)これには

ちゃんとした訳があるんですから

どんな訳があるというのです?

妖怪は逃げたんでしょう?

海明は無事だったんでしょう?

そのとおりですよ

それなら なぜ

連れて帰ってこなかったんですか

海明さんが帰りたくないって

言ってるんですよ!

そんな馬鹿な…

(悟浄)いや それほんまなんですよ

せっかく

妖怪と仲良う暮らしてるから

そっとしといてって

そう言わはったんですよ

冗談じゃない!

海明が そんなことを言うもんか!

この耳で

ちゃんと おいら 聞いたんだよ!

(紅玉)ああ とても信じられません

大体

人間が妖怪と一緒に暮らすなんて

とんでもない話です!

ちょっと ちょっと

もういっぺん

言ってもらいましょうか

重大発言ですよ

聞き捨てなりませんな!

何ですか? その目つきは

お師匠さん ちょっと

言わせてもらいますけどもね

悟空も八戒もね 私も

みんな 妖怪出身ですよ

その私らがね 人間である

お師匠さんと一緒に旅をしてる

これが

どこが とんでもない話ですか?

それと これとは話が違います

ほう どこが どう違うのか

説明してもらいましょうか

人間が正しくて 妖怪が間違ってる

人間が上等で 妖怪が下等

人間がきれいで 妖怪が汚い

お師匠さん もしね こういう

差別的偏見を持ってんのやったら

私は もう許せませんよ

そうだよ

人間だろうが 妖怪だろうが

愛し合ってれば美しいんだ

猿が分かって 人間

そのくらいのこと 分かんねえのか

(泣き声)

悟空よ

何だよ? うるせえな

とにかく

海明を ここへ連れてきなさい

親御さんたちの前で 直接 本人の

気持ちを確かめる必要があります

もういっぺん行けってんですか?

ご苦労だが そうしてください

お願いします

(紅玉)娘を連れてきてください

フン… 真っ平だ

私も堪忍してもらいますわ

妖怪が怖いんですね

ふざけるな!

俺を誰だと思ってんだ?

斉天大聖 孫悟空に

怖いものなんか…

こ… 怖いのは これだけだから…

ハハッ… 駄目 駄目

あの… 海明さんは

すぐに連れてまいります

あっという間でございますから

はい

悟浄 早くしろ

(うめき声)

俺も この輪っかさえなけりゃ

あんな くそ坊主の

言いなりにならなくて済むんだ!

ほんまに

そやけど 人間っちゅうのは・

ずる賢い動物やな おい

本当だよ 身勝手でよ

疑い深くてよ 勝手でよ!

本当 でたらめもいいとこだ!

悟空 こうなったらな

わしらで何か作ったろうやないか

組合だ 組合!

おう

妖怪をなめるな!

なめるな!

待遇改善 要求!

ボーナスを出せ!

・ お~い 海明 話があるんだ

度々 お邪魔して すんませんな

悪いね

海明! 海明!

海明 トイレ?

こっちかな? 海明!

おい 悟空 どうも留守らしいぞ

近所で聞くか

…んなもん あるか

まったく 世話の焼ける女だ

わしは もう帰りとうなってきたわ

そうは いかねえぞ

こうなったら 意地でも あの女

捜し出して 引っ張ってってやる

(口笛)

ほっ!

お~い 兄貴! 何ぞ見えるか?

あっ 見える 見える!

10里ほど先にな

なめくじ形の天幕が1つ

天幕?

きんとんうん

俺はな 斗雲で行くから

お前 歩いてこい

お~い 待ってくれ!

あほ! 自分ばっかり楽しやがって

ほんまに… おい!

(赤ん坊の泣き声)

(妖怪)よしよしよし

もうすぐよ よいしょ

もうすぐだからね よしよし

とと

おいしい お魚

もうすぐだからね もうちょっとよ

よいしょ

あなた!

は… 海明!

こんな所で何してるの?

あの… お魚 焼いています

(海明)そんなこと分かってるわよ

どういうことか

説明しろって言ってるの!

あの… これ

ひと口に言うのは 極めて…

その赤ん坊は何なの?

ちょっと預かってるだけです

黙って家を空けるなんて

ひどいじゃないの!

いや あんたが

村へ帰ったと思ったからね

まあ 薄情な人!

しーっ! 大きな声 出さないで

(海明)死ぬまで お前を

離さないって言ったの 誰なの?

奴隷になって お前に尽くすって

言ったの どこの誰なのよ 本当に

(赤ん坊の泣き声)

よしよし よしよし よしよし

(悲鳴)

(妻)誰なの? この人

(妖怪)いいから 中へ入ってなさい

(海明)あんたこそ 何なのよ?

(妻)私は この子の母親だよ

(海明)

まあ うちの人の… ごめんなさい

お初に お目にかかります

私 嫁の海明と申します

(妻)何言ってんの? この人

(妖怪)知らん 知らん

(海明)ねえ

ちょっと ちゃんと紹介してよ

あなたの お母さまでしょう?

(妻)おふざけじゃないよ

私の亭主だよ この人

まあ ずうずうしい ばばあ!

(妻)ああ 分かった

あんただね?

うちの亭主をたぶらかしたのは

たぶらかす・

(妻)人間のくせにね

なめくじの男 取るなんて

生意気だよ とっとと出ていきな!

あなた!

めかけ

さては 妾を囲ってたのね

こんな百貫でぶの

どこがいいのよ 本当に!

(妻)百貫でぶ・

(海明)ええ

妾は あんたじゃないか

私は れっきとした本妻だよ

子供が3人もいるんだからね

(海明)うん?

あなた 二重結婚してたのね

私を裏切ったのね!

実に もう 何というか… 面目ない

うちの亭主はね あんたに愛想を

尽かして舞い戻ってきたんだよ

さんざん いじめられたって

今まで泣いてたんだよ

悔し~い!

あっ!

(妻)危ない!

いくわよ!

(妖怪)塩だ…

逃げろ!

(妻)早く お入り 早く お入り!

(海明)

殺してやる! 皆殺しにしてやる!

もう原爆以上の恐怖であります>

人間を馬鹿にしやがって!

私のこと 何だと思ってんのよ!

溶けてしまえ! 小さくなれ

小さくなれ どんどん小さくなれ!

ちくしょう

ハハハハッ… ざまあみろ!

ハハハハッ… ああ

なくなっていく なくなっていく!

(風の音)

(笑い声)

やめろ! ウワッ!

ちょっと やめろっつうんだ!

何すんだ? 離せ!

溶けろ 溶けろ!

(口笛)

・ 助けて! 何にも見えない!

・ ねえ 助けて!

これじゃ

まるで結婚詐欺じゃねえか

すみません

つい 魔が差しまして…

この かわいい子供たちと・

かわいい …とは 決して言えない

女房がいなかったらよ

俺が

真っ先に たたき殺してたとこだ!

命が助かっただけ

ありがてえと思えよ

思います 思います

おまけに 溶けかかった体まで

元に戻していただきまして

ありがとう存じました

お前さん

金輪際 浮気は しないね?

しないとも

人間の女は こりごりだ

しつこくて やきもち焼きで

だんだん態度が でかくなる

しまいには

塩まで使って脅かしながら

雑巾みたいに

こき使いやがるんだから

(泣き声)

・(海明)いや いや いや いや!

出して 出して ねえ!

なるほどな

ほ

惚れた男に隠し妻があったか

まあ ようある話やな

この際 諦めて 帰りなさい

・ 諦めるもんか!

親が泣いとるんやで

ちっとは わしらの顔も立ててえな

・ 私はね

なめくじ妖怪が好きなの

・ 人間の世界とは

縁を切ったんだから!

あんたの気持ちも分かるけどもな

そら そうや なにも人間がな

妖怪を愛しては

いかんっちゅうことは ないもんな

そやけどもな

肝心の相手が嫌がっとるがな

・ そんなはずないわよ!

(悟浄)ああ そう

そんなに妖怪がええのやったら

わしが相手になったろうか?

・ 私はね 面食いなの

あんたなんか真っ平!

何を言うとんねん ほんまに…

しまいに怒るぞ ほんまに!

(八戒)

海明 海明 海明 待ってて 海明

悟空たちに遅れてはならじと

急ぐ八戒です>

早くしろ ほらほら

こけんじゃねえ こけんじゃねえ

こけてる場合じゃねえんだよ

この野郎 本当に腹立つな

早くしろ 早くしろ

よいしょ よいしょ ほら

海明ちゃ~ん!

早く! 頑張れよ 頑張れよ

海明ちゃん 海明ちゃん

待っててよ 待っててよ

♪ 待っててちょうだい

海明ちゃん 海明ちゃん

(男性)おら もう くたびれた

(男性)ここらで ひと休みしようや

ひと休みなんて

休んでる暇なんかねえんだ

ほら 早くしろ 早くしろ!

海明が取られちゃう 猿と河童に

(一観)行け

(八戒)早く行け

(男性)よし 行くだ

(八戒)よし よ~し!

(八戒)早くだ ほら

海明ちゃん 海明ちゃん

待ってて 海明 海明 待ってて!

(一観)あっ 誰か来るぞ

(男性)出た!

・(悟空・悟浄)

えいほ えいほ えいほ えいほ

えいほ えいほ えいほ えいほ

なんだ 兄貴じゃねえか

しっ! つるされてるのは海明です

うん? あれ?

えいほ えいほ えいほ えいほ

こんなことだろうと思った

あんたの仲間は

海明を助けるふりをして

実は 盗むつもりなんだ

(八戒)まさか そんな…

(一観)だって

海明は つるされてるじゃないか

(八戒)そういえば そうですな

あんたは強盗だ 仲間は強盗だ!

強盗?

なんてこと言うんですか 本当に

大きいですよ 声が 本当に

分かった あれはね

俺らの兄弟分じゃないですよ

なめくじ妖怪が化けとるですね

怖いですね まあ…

よし 十分に近づけてから

退治しましょう

あっ ちらっと こっち見ましたね

伏せてください 伏せてください

ええ 伏せてくださいよ

えいほ えいほ えいほ えいほ

おい 何だ? ありゃ

ああ そういえば

なんか 人の声がせえへんかったか

なめくじ 覚悟!

おう 八戒じゃねえか

(悟浄)どうなっとんねん? これは

ええ?

(八戒)がたがた言うな

この なめくじ野郎が

(悟浄)えっ?

(八戒)やれ!

・~

あっ 海明!

大丈夫か?

海明 どうした? 大丈夫か?

・~

八戒 俺だよ!

何すんだ? 馬鹿野郎

ああ やっぱ悟空か ごめんな

馬鹿野郎!

本当に…

(殴る音)

アアッ!

さあ

こいつらにな 塩かけてごらん

そうだ

なめくじだから塩かけろ!

(八戒)ほ~ら 溶けろ

溶けろ 溶けろ ほら

海明 大丈夫か?

(八戒)ほら もっと かけてごらん

もっと かけて

もっと かけなきゃ駄目だよ

もっと かけなきゃ・

溶けないんだから どんどん

かけんだよ どんどん かけんの

誰に かけてんだ

誰に かけてんだ この野郎!

海明 大丈夫か? うん?

おお もう大丈夫だ

アハハッ… 大丈夫だ

かけろ かけろ もっと かけろ

(男性)まだ溶けんのか?

しぶとい野郎だ

(男性)なめくじめ!

(男性)まだか? おい 溶けねえな

(八戒)そう

もっと かけろ もっと かけろ

もっと どんどん かけろ

(男性)まだ溶けねえのか

(男性)しぶとい奴

ちょっと待て

ちょっと待てよ ちょっと待て

おかしいなぁ

これだけ かけて

溶けねえとなると これは…

・~

ちょんぼしたかな…

(悟浄)痛い痛い 痛い痛い!

痛い! もう 顔中ひりひりして

やけどしてるみたいやわ

悪かった 悪かった

本当に反省してるからね

あっ ご苦労さま

この うすのろ! あいた…

お前はよ 妖怪と仲間の

区別もつかねえのか? 豚

あっ 豚… それ言うんだったら・

兄貴

兄貴たちだって おあいこでしょう

俺のこと 妖怪だと思ってよ

ぼこんと やったじゃないの

お前は妖怪そのものなんだよ

じゃ 何よ?

兄貴たちは何なの? じゃ

俺たちは 人間と妖怪の

ハーフみてえなもんだな

これ! これ

(八戒)はい

内輪もめは もう たくさんです

そうよ そうよ 兄弟 仲良くね

朗らかにいきましょうよ ねっ?

朗らかにできるわけないやろう

人のこと

塩じゃけみたいに扱いやがって!

ところで

お前たちに聞きたいことがある

なぜ 海明さんを

縛り上げたりしたのです?

海明が

言うこと聞かねえからですよ

仮に そうだとしても

相手は若い娘さんですよ

おっとっと…

それが ところが どっこいなんだ

向こうは 恐ろしい じゃじゃ馬よ

世間知らずで

わがままで ずうずうしくて

おまけに 残酷と来てる

あれじゃ なめくじ妖怪だって

縮んで逃げますよ

やっぱりな

(悟浄)お師匠さん わしらね

苦労して あの あばずれを

連れ戻したんですよ

本当ならね ご苦労さんでしたと

褒めてほしいですよ

それが どうですか お師匠さんは

現場のことを知らんから・

文句ばっかり言うてるんですよ

(一観)お坊さま

お祝いのごちそうができたんだ

何でしょうか?

ハハッ…

あの… お祝いは どの部屋かな?

あの… それが…

どうしたのです?

娘は相変わらず あの なめくじの

所へ戻ると言って聞かないのです

あの馬鹿 まだ目が覚めねえのか

なめくじの

一体 どこがいいんだべな

本当に情けない…

(一観)どうか ありがたいお経で・

海明の迷いを

静めてやってくださいまし

(紅玉)お願いいたします

どこにいるのです? 海明さんは

土蔵の中に閉じ込めてあります

分かりました やってみましょう

(読経)

・~

・~

(鳥のさえずり)

(読経)

・~

・~

三蔵さま

私の心は決まりました

なめくじ妖怪のことなど

もう きっぱり忘れます

本当ですか?

本当ですとも

その代わり

三蔵さま 私の夫になってください

何を言うのです? 海明

人間の世界に あなたのような

美しい男がいようとは・

夢にも思いませんでした

いけません!

私は出家の身です

出家だろうと何だろうと

私は

三蔵さまを愛してしまったのです

困ります! 私は天竺へ行って・

万民のための お経を…

いや いや!

万民なんか

どうでもいいじゃありませんか

いけません!

私のために…

離れなさい!

ねえ 三蔵さま 私のためだけに…

お待ちなさい!

好きなの 好きなのよ 三蔵さま

離れなさい! 離しなさい!

いや いや! 死んでも離れません

ご… 悟空! 誰か! 八戒 悟浄!

・ 三蔵さま ねえ 愛してる

・ よ… よしなさい!

離れないと…

・ アアッ! そのようなことは

しては なりませぬ!

あっ! ねえ 三蔵さま!

アア…

お師匠さま どうしたのよ?

いいから 早く逃げるのです

ああ 寒いな

お師匠さま 海明の正体が

やっと分かったんでしょう?

もう ぐずぐすしないで

ねえねえねえ

やっぱりさ 妖怪より

人間のほうが始末悪いでしょう?

あら

みんな どこ行くのよ? 本当に

すずめも

まだ起きてないっちゅうのに

豚が起きるの おかしいですけどね

朝飯だって食ってないのに

あっ 馬 馬!

(悟浄)馬 裏につないでありますよ

・(海明)三蔵さまー!

海明も呼んでるわけだから

出発 出発!

荷物を持ってきなさい!

・ 三蔵さまー!

もう 荷物の準備は

できてるんですよね・

(八戒)そんなに

急がなきゃいけないことも・

ないんじゃないべな 本当に

・~

おい

一体 どうなっちゃってんだ?

(八戒)朝飯どうなってんだ? 朝飯

(悟浄)卑しいことばかり抜かすな

あっ お師匠さん!

ちょっと! 待ってよ!

三蔵さま!

三蔵さまー!

待って 三蔵さま!

待って! ねえ 三蔵さま!

ねえ 愛してるんです! ねえ

ちょっと 逃げないで 三蔵さま!

もう しつこい女だな

男なら何でもいいんだから

(息を吹く音)

三蔵さま!

・~

三蔵さま…

三蔵さま ああ 好き好き

ねえ もう離さないで 三蔵さま

もう なめくじなんか

どうでもいいの あんな薄情な奴

三蔵さまのほうが

よっぽど すてき

本当に私を離さないで

ねえ 突っ立ってないで

何か おっしゃってよ

なんか 急に冷たくなって

さっきと感触が違うみたい

ああ でも 硬くて たくましい体…

さいおう

分からぬもの>

げに恐ろしきは

女の執念でございます>

・『ガンダーラ』

・ そこに行けば

・ どんな夢も かなうというよ

・ 誰もみな行きたがるが

はる

・ 遥かな世界

・ その国の名は ガンダーラ

どこ

・ 何処かにある ユートピア

・ どうしたら行けるのだろう

・ 教えて欲しい

・ In Gandhara, Gandhara

・ They say it was in India

・ Gandhara, Gandhara

・ 愛の国 Gandhara

・ Gandhara, Gandhara

・ They say it was in India

・ Gandhara, Gandhara

・ 愛の国 Gandhara

自由自在と すり替わる>

地震に悩まされている この国は・

大なまずが支配する>

ぱっくり胃袋へ>

大なまずの一騎打ち>

なまずの腹で大フィーバー>

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