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1
00:00:01,668 --> 00:00:03,420
1944年6月
2
00:00:07,257 --> 00:00:11,636
指揮官は戦死
弾薬も底をつき始める
3
00:00:12,429 --> 00:00:17,142
独軍の激しい反撃に遭い
退却を願い出る軍曹
4
00:00:20,687 --> 00:00:24,524
だが戦略上
その陣地は失えない
5
00:00:24,524 --> 00:00:27,444
上官の指示は明瞭だった
6
00:00:28,445 --> 00:00:29,779
“退却は却下〟
7
00:00:30,739 --> 00:00:33,033
“死を覚悟せよ〟
8
00:00:38,580 --> 00:00:40,790
1944年6月6日
9
00:00:41,082 --> 00:00:44,085
連合軍が
ノルマンディーに上陸
10
00:00:44,169 --> 00:00:46,296
西からの進攻が始まる
11
00:00:51,760 --> 00:00:56,973
対するナチスも
命懸けの防戦を試みる
12
00:01:00,852 --> 00:01:02,520
Dデイは死闘だった
13
00:01:04,731 --> 00:01:07,233
負けられない戦いが続く
14
00:01:16,367 --> 00:01:18,620
1944年6月5日
15
00:01:17,994 --> 00:01:21,706
{\an8}Dデイ前日
16
00:01:19,579 --> 00:01:21,706
イギリス海峡上空
17
00:01:28,880 --> 00:01:34,677
米軍ギャビン准将は
第82空挺師団の降下兵と共に
18
00:01:34,761 --> 00:01:38,181
C47輸送機で飛行していた
19
00:01:47,816 --> 00:01:53,530
地形を確認しようと
フランスの海岸に目を凝らす
20
00:01:57,700 --> 00:02:00,120
海岸線を確認した時——
21
00:02:01,121 --> 00:02:03,540
輸送機は雲に入った
22
00:02:09,212 --> 00:02:13,842
独軍の煙幕を疑った彼は
すぐに時計を確認
23
00:02:14,342 --> 00:02:16,010
視界を遮られた今——
24
00:02:16,094 --> 00:02:20,056
降下地点の見極めは
時間だけが頼りだ
25
00:02:23,726 --> 00:02:27,355
何百もの米軍機が
イギリスを発ち
26
00:02:27,355 --> 00:02:29,732
西から接近していた
27
00:02:29,816 --> 00:02:35,280
降下時間は半島に入って
きっかり8分30秒後
28
00:02:35,280 --> 00:02:39,909
目視が不可能な中
正確な降下は困難を伴う
29
00:02:39,993 --> 00:02:43,663
判断が遅れれば
海へ落下する
30
00:02:46,124 --> 00:02:47,917
6月5日が過ぎ——
31
00:02:48,001 --> 00:02:53,381
ナチスの支配を打ち破るべく
進撃が始まった
32
00:02:54,757 --> 00:02:59,137
ギャビンらは初陣を担うべく
準備を行う
33
00:03:00,889 --> 00:03:05,059
{\an8}連合軍は数千人の
空挺隊員を派遣
34
00:03:05,560 --> 00:03:07,437
{\an8}夜間に降下し
35
00:03:07,437 --> 00:03:11,566
{\an8}独軍を倒して 要所を 確保する計画だ
36
00:03:11,566 --> 00:03:15,737
{\an8}攻め込む友軍のため
妨害工作を行う
37
00:03:15,737 --> 00:03:20,575
{\an8}独軍の邪魔をするのが
彼らの任務だった
38
00:03:17,030 --> 00:03:20,575
ミズーリ工科大学
J・C・マクマナス博士
39
00:03:21,576 --> 00:03:27,457
だが独軍ロンメル元帥は
空挺攻撃を予測していた
40
00:03:28,666 --> 00:03:33,671
{\an8}海岸へ援軍を送ることを
彼は想定していた
41
00:03:29,792 --> 00:03:33,379
軍事史学者
ペーター・リーブ博士
42
00:03:33,755 --> 00:03:37,175
でも後方に
敵が降り立ったら?
43
00:03:37,175 --> 00:03:39,969
独軍の補給線は寸断され
44
00:03:40,470 --> 00:03:44,474
海岸で戦う部隊は
餓死してしまう
45
00:03:45,850 --> 00:03:48,686
空挺攻撃をかく乱するため
46
00:03:48,895 --> 00:03:52,482
独軍は一面を浸水させた
47
00:03:52,899 --> 00:03:55,860
何千もの仕掛け地雷も設置
48
00:03:55,944 --> 00:03:57,237
元帥の名から——
49
00:03:57,237 --> 00:04:01,449
“ロンメルのアスパラガス〟
と呼ばれた
50
00:04:02,283 --> 00:04:06,579
約3メートルの杭くいを
何本も地面に立て——
51
00:04:06,913 --> 00:04:10,667
ワイヤで結び
上に地雷を設置する
52
00:04:10,667 --> 00:04:15,588
この一帯に着陸しようとする
グライダーを
53
00:04:15,672 --> 00:04:18,007
爆破するのが目的だ
54
00:04:18,549 --> 00:04:21,552
ロンメルが自慢するには
55
00:04:21,761 --> 00:04:26,224
1個軍団で
90万もの杭を立てたという
56
00:04:27,433 --> 00:04:31,437
連合軍の偵察機は
降下予定の地点に
57
00:04:31,521 --> 00:04:34,274
林立する杭を確認した
58
00:04:35,650 --> 00:04:37,402
それを受けて——
59
00:04:37,402 --> 00:04:41,864
空挺攻撃を撤回することも
検討された
60
00:04:42,407 --> 00:04:47,620
結局 障害物を避けるため 降下地点を変更した
61
00:04:58,756 --> 00:05:03,177
フランス上空で
ギャビンは降下態勢に入る
62
00:05:03,761 --> 00:05:05,179
降下準備!
63
00:05:05,805 --> 00:05:06,973
起立!
64
00:05:09,267 --> 00:05:12,687
通常は降下長が
担当する指示を——
65
00:05:13,354 --> 00:05:18,985
准将自らが務め
降下時の要点を教え込む
66
00:05:22,363 --> 00:05:23,656
点呼始め!
67
00:05:23,740 --> 00:05:24,615
8番完了
68
00:05:24,699 --> 00:05:26,034
7番完了
69
00:05:28,786 --> 00:05:31,873
ギャビンのモットーは
70
00:05:31,873 --> 00:05:35,376
“降下は先頭に
配給は最後に〟だ
71
00:05:35,460 --> 00:05:38,796
これは言葉どおりの
意味ではなく
72
00:05:38,880 --> 00:05:42,133
{\an8}もっと大きな含みがある
73
00:05:40,048 --> 00:05:43,760
作家
エド・ルジェロ
74
00:05:42,216 --> 00:05:45,887
{\an8}指揮官は率先して
リスクを引き受け
75
00:05:45,887 --> 00:05:48,681
{\an8}恩恵は最後に受けるのだ
76
00:05:50,016 --> 00:05:54,103
雲の中に入ってから
7分が経過した
77
00:05:56,898 --> 00:05:58,483
切れ間から——
78
00:05:59,400 --> 00:06:01,903
地上に目を走らせる
79
00:06:07,742 --> 00:06:12,497
突然 砲火や銃火が 機体を包む夜空に瞬いた
80
00:06:18,127 --> 00:06:22,965
機体に撃ち込まれる
高射砲の音がしたという
81
00:06:23,383 --> 00:06:26,719
輸送機は装甲されておらず
82
00:06:26,803 --> 00:06:31,432
その小石が当たるような音に
隊員は おびえた
83
00:06:31,516 --> 00:06:35,103
一刻も早く
降下する必要がある
84
00:06:36,604 --> 00:06:40,400
やがて操縦士から
ゴーサインが届く
85
00:06:41,859 --> 00:06:42,860
降下!
86
00:06:42,944 --> 00:06:46,864
地上を一瞥いちべつし
ギャビンは飛び降りた
87
00:06:48,866 --> 00:06:53,996
当初 高度180メートルから 降下する予定だった
88
00:06:55,164 --> 00:06:57,458
低い地点から降下すれば
89
00:06:57,542 --> 00:07:01,504
正確に着地でき
素早く隊列を組める
90
00:07:01,504 --> 00:07:07,802
だが この時は混乱のために 低空降下したに過ぎなかった
91
00:07:11,389 --> 00:07:14,475
間一髪で
パラシュートを開き...
92
00:07:17,937 --> 00:07:18,980
何とか着地
93
00:07:19,939 --> 00:07:23,443
牛の鳴き声を聞き
安心したはずだ
94
00:07:23,443 --> 00:07:26,028
地雷原を免れたのだ
95
00:07:26,737 --> 00:07:28,364
無事に成功
96
00:07:28,990 --> 00:07:31,576
だが無事を祝えない者も
97
00:07:32,034 --> 00:07:35,538
当時のパラシュートは
性能が低く
98
00:07:35,538 --> 00:07:37,999
流されることが多かった
99
00:07:38,458 --> 00:07:42,962
避けられずに
火の中に突っ込むような——
100
00:07:42,962 --> 00:07:46,841
悲惨な目に遭う可能性もある
101
00:07:53,097 --> 00:07:56,309
地雷 銃弾
水辺への落下など——
102
00:07:56,309 --> 00:08:00,897
他にも不運に見舞われた
降下兵は多かった
103
00:08:08,154 --> 00:08:08,988
撃て
104
00:08:18,789 --> 00:08:21,083
ギャビンは
パラシュートを外し
105
00:08:21,167 --> 00:08:22,960
辺りを見回す
106
00:08:23,544 --> 00:08:25,379
時計をなくしていた
107
00:08:28,132 --> 00:08:29,759
だが武器は無事だ
108
00:08:30,801 --> 00:08:33,137
茂みから声が聞こえる
109
00:08:33,471 --> 00:08:37,308
敵か味方かの判断は
生死を分ける
110
00:08:39,769 --> 00:08:40,770
“フラッシュ〟
111
00:08:44,190 --> 00:08:45,149
“サンダー〟
112
00:08:46,359 --> 00:08:51,072
口頭での
合言葉のやりとりに加えて
113
00:08:51,072 --> 00:08:54,700
音を立てるクリッカ-も
使われた
114
00:08:54,909 --> 00:08:57,036
1回 鳴らして——
115
00:08:57,036 --> 00:09:00,373
2回 鳴れば 味方の印である
116
00:09:00,373 --> 00:09:03,292
そうでなければ 銃撃開始だ
117
00:09:04,502 --> 00:09:08,172
味方を確認して隊列を整える
118
00:09:09,423 --> 00:09:11,968
だが位置がつかめない
119
00:09:12,510 --> 00:09:17,598
第82空挺師団の多くは
目標を外して着陸した
120
00:09:19,850 --> 00:09:23,145
雲に覆われて
正確に飛行できず
121
00:09:23,229 --> 00:09:26,607
多くの隊員が
降下地点を外していた
122
00:09:29,360 --> 00:09:34,991
夜明け前に ようやく 目印の高架鉄道を発見
123
00:09:37,118 --> 00:09:40,705
だが湿地を
越える必要があった
124
00:09:42,707 --> 00:09:48,296
しかも米軍に気づいた独軍が
攻撃を仕掛けてきた
125
00:09:55,261 --> 00:09:57,888
独軍の集中攻撃に遭い——
126
00:09:58,681 --> 00:10:01,100
部隊は湿地へ逃れる
127
00:10:07,315 --> 00:10:09,525
1944年6月6日
128
00:10:09,942 --> 00:10:11,652
フランス ノルマンディー
129
00:10:12,069 --> 00:10:15,281
敵陣の背後に降下して数時間
130
00:10:15,740 --> 00:10:20,745
米軍第82空挺師団の准将
ジェームズ・ギャビンは
131
00:10:21,287 --> 00:10:25,207
湿地の先にある
高架鉄道を目指すが
132
00:10:25,291 --> 00:10:27,251
一斉攻撃に遭う
133
00:10:33,090 --> 00:10:36,344
武器がぬれないよう
苦労して進む
134
00:10:41,098 --> 00:10:44,226
無事に湿地を渡りきると
135
00:10:44,810 --> 00:10:46,562
空が白んできた
136
00:10:57,948 --> 00:11:03,537
湿地を越え 朝になる頃 遠くで銃声がした
137
00:11:10,294 --> 00:11:12,838
{\an8}第505空挺歩兵連隊だ
138
00:11:12,088 --> 00:11:15,883
作家
エド・ルジェロ
139
00:11:12,922 --> 00:11:16,175
{\an8}ギャビンが
過去に指揮していた
140
00:11:17,551 --> 00:11:19,261
ドーラン中尉は——
141
00:11:19,553 --> 00:11:25,017
指揮するA中隊と共に
正確な位置に降下していた
142
00:11:25,101 --> 00:11:28,145
そして30分ほどで
状況を確認し
143
00:11:28,229 --> 00:11:31,774
9割の隊員と
予定どおり出発した
144
00:11:32,817 --> 00:11:37,571
ドーランに続き
ギャビンも目標を発見した
145
00:11:38,030 --> 00:11:40,241
ラ・フィエール橋頭堡きょうとうほだ
146
00:11:40,658 --> 00:11:44,620
建物が小さな石橋と
土手道に寄り添う
147
00:11:44,870 --> 00:11:48,082
2本しかない橋の1本だ
148
00:11:49,417 --> 00:11:53,212
目標には
シェフ・デュ・ポン橋と
149
00:11:53,963 --> 00:11:57,216
サント・メール・
エグリーズも含まれる
150
00:11:57,216 --> 00:12:01,554
海岸へ向かう独軍を退け
これらを確保して
151
00:12:01,554 --> 00:12:04,890
上陸中の
ユタ・ビーチを守るのだ
152
00:12:11,147 --> 00:12:13,315
ドーランたちは——
153
00:12:13,399 --> 00:12:18,320
建物周辺の独軍狙撃手と
機関銃手の一掃に成功
154
00:12:22,116 --> 00:12:25,995
ラ・フィエール橋頭堡の
確保は目前だ
155
00:12:25,995 --> 00:12:31,459
ギャビンの部隊は
シェフ・デュ・ポン橋へ向かう
156
00:12:36,213 --> 00:12:40,134
次にドーランは
建物内の独軍を狙う
157
00:12:44,013 --> 00:12:46,140
バズーカが火を噴く
158
00:12:58,986 --> 00:13:02,656
ついに独軍の残兵が
姿を見せた
159
00:13:04,658 --> 00:13:06,494
武器を没収する
160
00:13:12,917 --> 00:13:14,585
建物を攻略し——
161
00:13:14,585 --> 00:13:19,048
ラ・フィエール橋頭堡の
確保に成功した
162
00:13:20,132 --> 00:13:25,346
{\an8}ドーランの部隊は
建物の東側に塹壕ざんごうを掘り
163
00:13:25,805 --> 00:13:28,849
{\an8}地雷を埋め
バリケードを築く
164
00:13:30,267 --> 00:13:35,189
{\an8}その一方で第507及び
第508空挺歩兵連隊が
165
00:13:35,189 --> 00:13:37,858
{\an8}川を渡り
西側に移動した
166
00:13:38,150 --> 00:13:41,529
{\an8}確保の次は
防衛が課題となる
167
00:13:41,320 --> 00:13:45,074
ミズーリ工科大学
J・C・マクマナス博士
168
00:13:41,612 --> 00:13:47,618
{\an8}独軍の反撃は必至だと
誰もが思ったはずだ
169
00:13:51,622 --> 00:13:53,999
6月6日の未明
170
00:13:54,083 --> 00:13:57,545
独軍は深刻な打撃を
被っていた
171
00:13:57,545 --> 00:13:58,587
伏せろ
172
00:14:04,134 --> 00:14:08,472
独軍第91師団長の
ファリー少将は
173
00:14:08,597 --> 00:14:11,559
レンヌから帰営していた
174
00:14:13,018 --> 00:14:16,730
米軍の降下兵が
その車を狙い撃つ
175
00:14:34,248 --> 00:14:36,083
止まれ!
176
00:14:38,252 --> 00:14:40,921
手を上げろ!
177
00:14:45,551 --> 00:14:46,343
よせ!
178
00:14:47,511 --> 00:14:52,141
ファリー少将が
闇討ちに遭ったことで
179
00:14:52,141 --> 00:14:56,979
独軍は思うように
防衛戦を操れなくなった
180
00:14:56,979 --> 00:15:01,567
{\an8}連合軍が上陸し
一刻を争う事態なのに
181
00:14:58,898 --> 00:15:02,693
軍事史学者
ペーター・リーブ博士
182
00:15:01,650 --> 00:15:06,405
{\an8}これで あらゆる対応が 遅れることになる
183
00:15:06,947 --> 00:15:11,160
米軍の降下地点が
散らばったのも災いした
184
00:15:11,160 --> 00:15:13,454
報告が相次ぐ
185
00:15:13,454 --> 00:15:16,665
“空挺部隊が出現〟
“こちらにも〟と
186
00:15:16,957 --> 00:15:21,712
そのため 上陸作戦を 把握しづらくなった
187
00:15:22,713 --> 00:15:26,300
だが午後には
防御態勢を立て直す
188
00:15:26,717 --> 00:15:31,805
独軍司令部は
第1057擲弾てきだん兵連隊と併せて
189
00:15:31,889 --> 00:15:37,645
第100戦車転換訓練大隊を
ラ・フィエール橋に送った
190
00:15:38,520 --> 00:15:41,649
独軍が橋頭堡に迫ってくる
191
00:15:47,571 --> 00:15:50,658
東側でも銃撃が報告されたが
192
00:15:50,658 --> 00:15:54,161
独軍の攻撃規模は
分かりかねた
193
00:15:55,955 --> 00:16:01,085
部隊は司令部でさえ
無線を持っていなかったのだ
194
00:16:01,085 --> 00:16:04,213
降下時に紛失していた
195
00:16:05,172 --> 00:16:09,134
その時点では
伝令を介して交信していた
196
00:16:09,551 --> 00:16:12,471
南北戦争並みに時代遅れだ
197
00:16:12,805 --> 00:16:18,018
複数の部隊が
遠くない場所で戦いながら
198
00:16:18,102 --> 00:16:21,522
1キロ先の状況も
把握していない
199
00:16:27,778 --> 00:16:33,617
ドーランの部下は 東側に 退却してくる味方を発見
200
00:16:35,160 --> 00:16:38,706
だが援護するには
武器が足りない
201
00:16:41,792 --> 00:16:44,670
その瞬間を独軍の砲撃が襲う
202
00:16:51,677 --> 00:16:54,179
米軍は援護に奔走する
203
00:16:56,473 --> 00:16:58,350
砲撃が途切れ——
204
00:16:58,642 --> 00:17:03,313
3両の戦車が
米軍に向かって前進してきた
205
00:17:08,110 --> 00:17:12,990
1944年6月6日
仏サント・メール・エグリーズ
206
00:17:14,116 --> 00:17:17,286
米軍第82空挺師団の部隊は
207
00:17:17,286 --> 00:17:22,791
確保した橋頭堡から
駆逐されつつあった
208
00:17:25,836 --> 00:17:28,047
独軍の戦車が接近し——
209
00:17:30,632 --> 00:17:33,010
橋の手前で停止した
210
00:17:33,844 --> 00:17:37,222
指揮官が確認のため姿を現す
211
00:17:41,810 --> 00:17:45,856
米軍は機関銃の
一斉射撃で迎え撃つ
212
00:17:47,274 --> 00:17:50,611
見事に命中し
指揮官を倒した
213
00:17:52,154 --> 00:17:56,492
橋の近くに現れたのは
米軍バズーカ・チーム
214
00:17:58,202 --> 00:18:03,165
バズーカは空挺部隊にとって
欠かせない装備だ
215
00:18:03,165 --> 00:18:07,169
部隊には
軽装備歩兵しかいない
216
00:18:07,169 --> 00:18:10,547
{\an8}戦車を倒し
劣勢を巻き返せる——
217
00:18:07,252 --> 00:18:10,547
ミズーリ工科大学
J・C・マクマナス博士
218
00:18:10,839 --> 00:18:13,217
{\an8}唯一の武器となる
219
00:18:15,219 --> 00:18:19,973
ピーターソン1等兵と
ハイム2等兵が攻撃を開始
220
00:18:23,060 --> 00:18:24,436
2人態勢だ
221
00:18:24,520 --> 00:18:28,899
{\an8}1人がバズーカを担ぎ
照準を定めたら
222
00:18:26,355 --> 00:18:30,192
作家
エド・ルジェロ
223
00:18:28,982 --> 00:18:31,026
{\an8}もう1人が装填そうてんする
224
00:18:35,030 --> 00:18:37,783
独軍の戦車も負けじと応戦
225
00:18:38,367 --> 00:18:43,372
わずか50メートル先の戦車に
命を狙われながら
226
00:18:43,372 --> 00:18:46,792
隠れもせずに発射を繰り返す
227
00:18:46,792 --> 00:18:51,463
ピーターソンの勇気は
称賛に値する
228
00:18:52,506 --> 00:18:54,466
2人は発射を続け——
229
00:18:56,009 --> 00:18:58,178
1両目を走行不能に
230
00:19:00,180 --> 00:19:04,017
前進して
2両目の戦車に撃ち込み——
231
00:19:05,435 --> 00:19:07,354
何とか炎上させた
232
00:19:17,406 --> 00:19:19,741
3両目が近づくが
233
00:19:19,825 --> 00:19:23,412
ロケット弾が切れかけていた
234
00:19:23,787 --> 00:19:27,833
攻撃を防ぐには
撃ち続けるしかない
235
00:19:28,667 --> 00:19:32,504
装填係のハイムが
ロケット弾を捜しに出る
236
00:19:33,463 --> 00:19:35,132
道を突っ切り——
237
00:19:35,799 --> 00:19:38,677
両陣からの銃弾をかわす
238
00:19:39,344 --> 00:19:44,683
バズーカ・チームを捜すが
あるのは降下兵の遺体のみ
239
00:19:49,563 --> 00:19:52,608
必死に捜して
ロケット弾を発見
240
00:19:57,571 --> 00:19:59,239
相棒の元へ急ぐ
241
00:20:07,122 --> 00:20:07,956
完了
242
00:20:09,333 --> 00:20:11,418
2人は攻撃を再開
243
00:20:13,003 --> 00:20:15,547
対戦車砲の援護を得て...
244
00:20:24,223 --> 00:20:26,767
3両目の戦車も撃破した
245
00:20:35,859 --> 00:20:37,694
戦車が燃える中——
246
00:20:37,778 --> 00:20:42,074
独軍は ひとまず 来た道を退却した
247
00:20:48,163 --> 00:20:53,001
ギャビンは建物の状況を
確認しに戻る
248
00:20:53,835 --> 00:20:59,591
反撃は必至と判断し
橋の警戒を強化した
249
00:21:00,092 --> 00:21:05,305
彼はシェフ・デュ・ポン橋と
ラ・フィエール橋を往復した
250
00:21:05,389 --> 00:21:09,518
通信状況が悪く
自ら戦況を確認したのだ
251
00:21:09,518 --> 00:21:13,855
行動力あふれる若き指揮官は
戦闘を控え
252
00:21:13,939 --> 00:21:18,986
大混乱の中
戦局を見通そうと必死だった
253
00:21:19,987 --> 00:21:23,323
彼は指揮所CPを道路沿いに設置
254
00:21:23,407 --> 00:21:27,744
2本の橋を行き来して
指揮する態勢を整えた
255
00:21:30,080 --> 00:21:33,041
さらに
ラ・フィエール橋の防御に——
256
00:21:33,125 --> 00:21:36,003
新しい大隊長を任命
257
00:21:36,003 --> 00:21:38,380
前任者は戦死していた
258
00:21:39,423 --> 00:21:43,677
ギャビンは 新大隊長 アレグザンダー中佐と
259
00:21:44,177 --> 00:21:47,097
A中隊のドーラン中尉に告ぐ
260
00:21:47,097 --> 00:21:49,224
“橋を死守せよ〟
261
00:21:54,313 --> 00:21:57,733
ギャビンと
リッジウェイ少将は
262
00:21:57,733 --> 00:22:01,361
たとえ上陸作戦が
失敗だったとしても
263
00:22:01,445 --> 00:22:06,408
第82空挺師団は
反撃に耐え抜くと決めていた
264
00:22:06,408 --> 00:22:10,954
彼らはユタ・ビーチの状況を
知らなかった
265
00:22:11,038 --> 00:22:13,957
考えてもみてほしい
266
00:22:14,041 --> 00:22:18,503
降下から半日の間
ギャビンや指揮官たちは
267
00:22:18,587 --> 00:22:23,050
戦況を知らないまま
命懸けで戦っていたのだ
268
00:22:28,221 --> 00:22:30,932
翌6月7日の朝
269
00:22:31,016 --> 00:22:33,935
独軍は砲撃を再開する
270
00:22:35,437 --> 00:22:40,817
{\an8}圧倒されていた独軍は
すぐに態勢を立て直した
271
00:22:36,563 --> 00:22:40,359
軍事史学者
ペーター・リーブ博士
272
00:22:40,901 --> 00:22:44,404
周辺の緊張は一気に高まり
273
00:22:44,488 --> 00:22:48,450
連合軍を
海まで押し返す勢いだ
274
00:22:49,618 --> 00:22:53,497
ピーターソンとハイムは
再び配置に就く
275
00:22:54,373 --> 00:22:57,000
新たな戦車が接近
276
00:23:05,258 --> 00:23:09,763
バズーカ・チームは
再度 戦車を撃破する
277
00:23:11,598 --> 00:23:15,644
だが今回は歩兵が現れ
応戦してきた
278
00:23:16,311 --> 00:23:20,690
前日との違いは
前線に歩兵が現れたことだ
279
00:23:20,774 --> 00:23:26,196
戦車が破壊されたあとも
独軍は長時間 粘り続けた
280
00:23:31,535 --> 00:23:32,494
猛攻が続き——
281
00:23:35,205 --> 00:23:37,416
兵力を失う米軍
282
00:23:41,420 --> 00:23:44,673
ある小隊を
新規に任されたのが
283
00:23:44,673 --> 00:23:50,595
元金属加工職人で
兄貴分のオーエンズ軍曹だ
284
00:23:50,679 --> 00:23:55,475
オーエンズは壕を出て
向かってくる独軍を銃撃
285
00:24:01,857 --> 00:24:03,859
銃が壊れると
286
00:24:03,859 --> 00:24:08,822
負傷兵から
軽機関銃BARをたぐり寄せ——
287
00:24:09,114 --> 00:24:11,867
一心不乱に撃ち続ける
288
00:24:16,413 --> 00:24:18,415
弾が尽きるまで...
289
00:24:19,666 --> 00:24:24,087
だが独軍の攻撃で
部隊は15人まで減っていた
290
00:24:24,171 --> 00:24:26,548
弾薬も切れそうだ
291
00:24:27,174 --> 00:24:31,344
敵が迫る中
部下が退却を願い出る
292
00:24:32,804 --> 00:24:37,267
だが上長の許可なしに
退却はできない
293
00:24:38,643 --> 00:24:44,024
ドーランに連絡するには
伝令を使うしかなかった
294
00:24:44,024 --> 00:24:49,154
そこで18歳の降下兵
マーフィを送った
295
00:24:49,446 --> 00:24:53,116
マーフィは
兵力と弾薬不足を伝え
296
00:24:53,200 --> 00:24:55,494
退却の許可を求めた
297
00:24:58,121 --> 00:25:00,665
ドーランは返事を書く
298
00:25:18,850 --> 00:25:21,811
マーフィは軍曹の元へ走る
299
00:25:25,565 --> 00:25:30,362
ドーランが書いた返事は
簡潔明瞭だった
300
00:25:30,362 --> 00:25:34,199
“退却は却下
死を覚悟せよ〟
301
00:25:45,168 --> 00:25:49,339
Dデイの翌朝
米軍第82空挺師団は
302
00:25:49,339 --> 00:25:54,719
ユタ・ビーチの13キロ先で
橋の確保に苦戦していた
303
00:25:55,679 --> 00:26:00,225
指揮官は戦死
弾薬も底をつき始める
304
00:26:00,225 --> 00:26:04,479
指示を仰ぐべく
伝令を送るオーエンズ軍曹
305
00:26:05,522 --> 00:26:08,358
その返事は簡潔明瞭だった
306
00:26:08,900 --> 00:26:12,070
“退却は却下
死を覚悟せよ〟
307
00:26:12,070 --> 00:26:16,658
{\an8}これ以上ないほど
分かりやすい命令だ
308
00:26:12,529 --> 00:26:16,324
ミズーリ工科大学
J・C・マクマナス博士
309
00:26:16,950 --> 00:26:22,080
橋は部下の命より大切だと
はっきり伝えている
310
00:26:22,080 --> 00:26:24,165
冷酷無比だ
311
00:26:29,129 --> 00:26:31,590
独軍は前進を続ける
312
00:26:36,219 --> 00:26:40,307
小隊の20メートル先まで
迫ってきた
313
00:26:44,728 --> 00:26:47,272
その時 銃声がやんだ
314
00:26:50,942 --> 00:26:54,821
休戦は米軍にとって
好都合だった
315
00:26:54,821 --> 00:26:58,491
兵力の限界を感じており
316
00:26:58,575 --> 00:27:00,952
一息つく必要があった
317
00:27:03,663 --> 00:27:08,043
ドーラン率いる
第505空挺歩兵連隊は
318
00:27:08,043 --> 00:27:13,757
戦車の助けもなく
独軍の反撃を2度も耐えた
319
00:27:16,468 --> 00:27:19,429
独軍でも多数が死傷した
320
00:27:20,430 --> 00:27:26,519
アレグザンダー中佐と
ドーラン中尉は休戦を受諾し
321
00:27:26,603 --> 00:27:29,898
負傷者の手当てを行った
322
00:27:30,106 --> 00:27:34,694
米軍は限界に近いと
独軍が知っていたら
323
00:27:34,778 --> 00:27:37,822
休戦を
持ち出さなかっただろう
324
00:27:38,907 --> 00:27:41,409
サント・メール・
エグリーズと
325
00:27:41,493 --> 00:27:44,746
シェフ・デュ・ポン橋を
得たが
326
00:27:45,038 --> 00:27:48,124
米軍は
ラ・フィエール橋で苦戦
327
00:27:48,958 --> 00:27:54,130
独軍は川の西側を掌握し
米軍を押し返していた
328
00:27:55,757 --> 00:28:02,347
米軍は両岸を押さえたいが
大砲や装甲車両なしに
329
00:28:02,347 --> 00:28:06,518
敵に攻撃を仕掛けるのは
無謀に思えた
330
00:28:06,726 --> 00:28:12,440
代わりにリッジウェイ少将は
ある作戦を思いつく
331
00:28:12,816 --> 00:28:17,195
地元民の案内で
隊員が水没した道を通り
332
00:28:17,195 --> 00:28:19,531
川を西へ越えていた
333
00:28:20,448 --> 00:28:23,451
その先にある果樹園を
334
00:28:23,535 --> 00:28:27,163
アメリカ兵150名が
守っているという
335
00:28:28,456 --> 00:28:33,920
{\an8}リッジウェイは
果樹園の部隊に兵を送る
336
00:28:34,713 --> 00:28:37,132
{\an8}連携が取れ次第 南下し
337
00:28:37,132 --> 00:28:41,302
{\an8}橋の西側にいる独軍を
横から襲うのだ
338
00:28:46,266 --> 00:28:49,060
その任務が託されたのは
339
00:28:49,144 --> 00:28:54,816
第82空挺師団に属する
第325グライダー歩兵連隊だ
340
00:28:56,067 --> 00:29:00,530
大方の降下兵は
降下のために軽装備だ
341
00:29:01,990 --> 00:29:07,203
グライダーなら 空から ジープや対戦車砲を運べる
342
00:29:09,664 --> 00:29:14,544
だが動力を持たないため
けん引の必要がある
343
00:29:20,175 --> 00:29:25,013
装甲もされていないため
敵襲の際には無力だ
344
00:29:26,389 --> 00:29:31,853
第325グライダー歩兵連隊の
11%が上陸作戦で戦死した
345
00:29:31,853 --> 00:29:36,733
重火器 兵士 物資を 敵の背後に補給するのは
346
00:29:36,733 --> 00:29:39,277
危険だが不可欠だった
347
00:29:41,905 --> 00:29:45,992
日没後 リッジウェイは 作戦を開始
348
00:29:49,621 --> 00:29:52,957
第325グライダー歩兵連隊が
349
00:29:53,041 --> 00:29:57,712
ティムズ中佐率いる
果樹園の部隊と合流する
350
00:30:04,260 --> 00:30:09,349
両隊は茂みを通って南下し
橋の西側へ
351
00:30:14,562 --> 00:30:20,151
だがグライダー部隊C中隊が
誤って敵陣に入り込む
352
00:30:29,410 --> 00:30:32,747
瞬く間に
独軍の攻撃にさらされる
353
00:30:33,414 --> 00:30:36,668
圧倒されたC中隊は
退却を開始
354
00:30:41,923 --> 00:30:45,426
しかし小隊の1つが
取り残された
355
00:30:50,348 --> 00:30:54,477
1944年6月9日
フランス ノルマンディー
356
00:30:55,019 --> 00:30:58,940
深夜 第82空挺師団の グライダー部隊が
357
00:30:58,940 --> 00:31:03,862
独軍に側面攻撃を行うため
川の西側を進む
358
00:31:05,530 --> 00:31:08,616
小隊が敵陣に取り残された
359
00:31:10,410 --> 00:31:13,288
デグロッパー1等兵が
進み出る
360
00:31:13,288 --> 00:31:17,417
{\an8}BARが小さく
見えるほどの巨体だ
361
00:31:15,415 --> 00:31:19,252
作家
エド・ルジェロ
362
00:31:17,500 --> 00:31:19,919
{\an8}独軍を引きつける
363
00:31:20,545 --> 00:31:23,798
デグロッパーは
身長180センチ
364
00:31:23,882 --> 00:31:27,385
体重100キロを超える
師団一の大男だ
365
00:31:29,929 --> 00:31:33,600
彼は撃ちながら
グライダー部隊に
366
00:31:33,600 --> 00:31:37,353
茂みの後ろから
援護するよう求める
367
00:31:39,522 --> 00:31:43,610
通常 BARを撃つには 2人態勢で臨む
368
00:31:43,985 --> 00:31:46,946
装填係が補助するのだ
369
00:31:47,238 --> 00:31:49,741
だが相棒は望めない
370
00:31:51,034 --> 00:31:55,496
道の真ん中で
銃弾を一身に引き受ける
371
00:31:57,957 --> 00:32:01,127
弾を浴びながらも諦めない
372
00:32:05,256 --> 00:32:08,801
膝立ちで
なおも銃撃を続ける
373
00:32:10,887 --> 00:32:14,223
そして ついに その巨体が倒れた
374
00:32:20,396 --> 00:32:24,150
翌朝の報告で
ギャビン准将は
375
00:32:24,150 --> 00:32:27,028
攻撃が失敗したことを知る
376
00:32:27,654 --> 00:32:29,781
残された道はわずか
377
00:32:30,782 --> 00:32:34,494
時と共に
独軍の数は増えていく
378
00:32:36,955 --> 00:32:40,249
彼は橋を渡り
攻撃することを決意
379
00:32:41,918 --> 00:32:46,589
グライダー部隊の
もう1つの大隊を使う
380
00:32:53,763 --> 00:32:59,686
大隊長に作戦を問うと
予想外の答えが返ってきた
381
00:32:59,936 --> 00:33:03,481
大隊長は
指揮官を下りるというのだ
382
00:33:04,399 --> 00:33:06,651
大隊を司る中佐が
383
00:33:06,651 --> 00:33:10,905
{\an8}“具合が悪く
指揮できない〟と言う
384
00:33:06,859 --> 00:33:10,655
ミズーリ工科大学
J・C・マクマナス博士
385
00:33:11,447 --> 00:33:16,119
それを聞いたギャビンは
中佐のことを
386
00:33:16,119 --> 00:33:19,414
“臆病者〟か“不適格〟と
思っただろう
387
00:33:19,414 --> 00:33:21,833
だが罵倒している暇はない
388
00:33:23,918 --> 00:33:27,005
新指揮官を直ちに任命した
389
00:33:30,383 --> 00:33:33,261
通信は途切れているものの
390
00:33:33,261 --> 00:33:37,807
段階的に
海岸から補給が始まっていた
391
00:33:38,516 --> 00:33:40,977
大型銃や戦車も含まれる
392
00:33:42,478 --> 00:33:46,941
ギャビンは攻撃開始を
10時45分に定める
393
00:33:49,402 --> 00:33:54,323
10時30分 砲弾の雨が 独軍に降り注ぎ始めた
394
00:34:03,708 --> 00:34:07,462
グライダー部隊は
出撃に備えるが
395
00:34:07,462 --> 00:34:10,381
ギャビンは予防線を張った
396
00:34:11,299 --> 00:34:16,054
第507空挺歩兵連隊の
レイ大尉を——
397
00:34:16,054 --> 00:34:20,808
攻撃失敗に備えて
待機させたのだ
398
00:34:22,101 --> 00:34:25,396
初陣のうえに
指揮官の変更もあり——
399
00:34:25,730 --> 00:34:31,319
ギャビンはグライダー部隊に
不安を抱いていた
400
00:34:34,697 --> 00:34:39,994
10時40分 グライダー部隊の ソールス大尉と小隊は
401
00:34:40,078 --> 00:34:43,206
橋近くの石垣に
張り付いていた
402
00:34:44,165 --> 00:34:49,921
10時45分 走るソールスを 小隊が間髪入れずに追う
403
00:34:54,217 --> 00:34:57,470
独軍の銃火が襲いかかる
404
00:35:07,146 --> 00:35:12,276
ソールスと隊員約30名は
無事に橋を越えた
405
00:35:12,652 --> 00:35:15,071
だが後続の姿がない
406
00:35:15,071 --> 00:35:17,490
この上ない孤独だ
407
00:35:18,032 --> 00:35:20,159
さて この先どうする?
408
00:35:23,204 --> 00:35:26,749
そこで部隊は二手に分かれた
409
00:35:34,132 --> 00:35:38,594
橋の近くでは
第一陣のソールスの出撃後に
410
00:35:38,970 --> 00:35:42,640
石垣から出た2等兵が
被弾していた
411
00:35:46,477 --> 00:35:49,605
遺体が石垣の開口部を塞ぐ
412
00:35:50,439 --> 00:35:52,942
後ろの隊員は凍り付いた
413
00:35:53,484 --> 00:35:57,238
勇気を出して
遺体を動かすのに
414
00:35:57,238 --> 00:36:00,158
優に10分は かかっただろう
415
00:36:01,951 --> 00:36:05,788
アミノ中尉は
部下を駆り立てるため
416
00:36:06,539 --> 00:36:10,751
“鬼畜どもを蹴散らすぞ〟と
叫んだ
417
00:36:16,007 --> 00:36:20,636
進み出る中尉を
青ざめた部隊が追いかける
418
00:36:23,097 --> 00:36:28,769
しかし倒れた死傷兵や
激しい銃撃に足止めを食らう
419
00:36:39,363 --> 00:36:40,698
遺体に加えて——
420
00:36:42,033 --> 00:36:47,079
降伏するドイツ兵や負傷兵が
前進を阻む
421
00:36:51,918 --> 00:36:56,756
ついに米軍の戦車が
混雑を解消すべく現れた
422
00:36:58,507 --> 00:37:03,804
だが戦車が橋を越える瞬間
爆発音が響く
423
00:37:08,226 --> 00:37:10,228
1944年6月9日
424
00:37:10,686 --> 00:37:13,564
ユタ・ビーチの約13キロ先
425
00:37:14,440 --> 00:37:16,984
米軍の第82空挺師団が
426
00:37:17,318 --> 00:37:21,113
ラ・フィエール橋の確保を
試みて3日
427
00:37:21,197 --> 00:37:23,616
メルデレ川の要所だ
428
00:37:27,828 --> 00:37:30,414
橋は惨状を呈していた
429
00:37:34,043 --> 00:37:37,255
{\an8}地獄のようだったはずだ
430
00:37:34,377 --> 00:37:38,214
ミズーリ工科大学
J・C・マクマナス博士
431
00:37:37,338 --> 00:37:41,259
{\an8}死体や橋の残骸が
あちこちに散らばり
432
00:37:41,259 --> 00:37:45,388
炎上した戦車が
何両も転がっている
433
00:37:53,271 --> 00:37:57,483
ギャビンとリッジウェイは
現状打破へ動く
434
00:37:59,443 --> 00:38:01,737
将官自ら戦闘に加わり——
435
00:38:02,905 --> 00:38:06,826
部下を叱咤して
時に戦場へ押し出した
436
00:38:14,166 --> 00:38:15,751
だが兵は動かない
437
00:38:17,086 --> 00:38:19,213
行け 突撃だ!
438
00:38:19,297 --> 00:38:24,677
ギャビンの頼みは
レイと第507連隊A中隊だ
439
00:38:26,220 --> 00:38:31,767
誤って降下した地点から
レイは隊員を集めてきた
440
00:38:32,018 --> 00:38:35,646
そして ついに 目標地点へ達する
441
00:38:36,147 --> 00:38:38,190
降下兵たるものは
442
00:38:38,274 --> 00:38:40,359
{\an8}“飛べ〟と言われれば
飛ぶ
443
00:38:38,816 --> 00:38:42,653
作家
エド・ルジェロ
444
00:38:40,443 --> 00:38:43,029
{\an8}その根性を買われた
445
00:38:43,779 --> 00:38:47,783
レイ大尉と部隊は
一気になだれ込み
446
00:38:47,992 --> 00:38:49,535
戦いへ突っ込む
447
00:38:50,328 --> 00:38:54,373
はぐれた兵を叱咤激励し
共に前進した
448
00:38:59,420 --> 00:39:05,217
渋る隊員を鼓舞しようと
ブッカー中尉が歩き回る
449
00:39:08,596 --> 00:39:12,224
両脚に被弾しようとも
屈しない
450
00:39:14,393 --> 00:39:17,688
体を引きずりながら
叫び続ける
451
00:39:17,772 --> 00:39:19,940
行け! 進め!
452
00:39:21,776 --> 00:39:24,779
後退する兵士たちを見て
453
00:39:24,779 --> 00:39:27,823
ブッカーは空中に
銃を撃った
454
00:39:27,907 --> 00:39:31,410
“次はお前らを撃つ〟という
脅しだ
455
00:39:35,081 --> 00:39:37,041
修羅場は続く
456
00:39:37,708 --> 00:39:41,128
だが次第に戦局が動き始めた
457
00:39:43,005 --> 00:39:45,216
激しい銃撃戦の中——
458
00:39:46,759 --> 00:39:51,555
アメリカ兵が続々と
橋の反対側へたどり着く
459
00:40:01,649 --> 00:40:05,027
捕虜のドイツ兵が
米軍側に流れ込む
460
00:40:14,453 --> 00:40:18,958
ついに米軍の戦車が
橋を越え始めた
461
00:40:19,166 --> 00:40:21,669
1時間半の猛攻の末——
462
00:40:21,669 --> 00:40:26,424
第82空挺師団は
橋と両岸を掌握した
463
00:40:33,305 --> 00:40:37,643
ギャビンは
橋向こうのコキニー村を訪れ
464
00:40:37,643 --> 00:40:42,189
独軍の力を軽視していたと
実感する
465
00:40:43,691 --> 00:40:44,650
村は全壊
466
00:40:45,443 --> 00:40:49,572
道には兵器の残骸や
死体が並んでいた
467
00:40:56,078 --> 00:41:00,124
ギャビンは進撃してきた道を
見渡し
468
00:41:00,124 --> 00:41:03,794
死んだドイツ将校に
歩み寄った
469
00:41:05,588 --> 00:41:09,925
独軍の布陣が
書いてある地図を取り
470
00:41:10,676 --> 00:41:14,555
また その腕から 時計を拝借した
471
00:41:22,354 --> 00:41:26,525
そして攻撃の代償を
目の当たりにする
472
00:41:27,193 --> 00:41:30,613
米軍降下兵が木に引っかかり
473
00:41:30,613 --> 00:41:34,408
捕虜にされずに
射殺されていた
474
00:41:35,618 --> 00:41:39,747
疲弊しきった体に
闘志が煮えたぎる
475
00:41:45,211 --> 00:41:48,839
第82空挺師団は全目標を確保
476
00:41:49,882 --> 00:41:51,509
サント・メール・エグリーズ
477
00:41:52,468 --> 00:41:54,220
シェフ・デュ・ポン橋
478
00:41:55,804 --> 00:41:57,806
ラ・フィエール橋
479
00:41:58,849 --> 00:42:01,644
ユタ・ビーチの戦車や兵士は
480
00:42:01,644 --> 00:42:07,399
メルデレ川を越え
フランス各地へ進攻が可能に
481
00:42:08,984 --> 00:42:14,740
第82空挺師団は
独軍第1057擲弾兵連隊を撃破
482
00:42:15,157 --> 00:42:17,451
独軍の防御を打ち崩した
483
00:42:18,118 --> 00:42:22,414
通常 空挺部隊は 目標確保が済むと撤退する
484
00:42:22,957 --> 00:42:27,169
だが彼らは兵力を補うため
戦闘を続けた
485
00:42:27,253 --> 00:42:34,260
消耗戦に もつれ込んだため 死傷率は悲惨なほど高く
486
00:42:34,260 --> 00:42:37,805
戦闘は7月を越えても続いた
487
00:42:37,805 --> 00:42:43,435
優秀な部隊を手放し
イギリスに帰す余裕など
488
00:42:43,519 --> 00:42:46,272
連合軍にはなかった
489
00:42:48,983 --> 00:42:55,364
バズーカ・チームで活躍した
ピーターソンとハイムは
490
00:42:55,906 --> 00:42:57,866
橋での奮闘を称たたえられ
491
00:42:57,950 --> 00:43:02,871
レイ大尉と共に
殊勲十字章を受けた
492
00:43:03,581 --> 00:43:08,586
デグロッパー1等兵は
最高位の名誉勲章を受章
493
00:43:09,086 --> 00:43:15,301
死後ではあったが 仲間を 守った勇気を称えられた
494
00:43:15,801 --> 00:43:21,390
ギャビンとリッジウェイは
休養後 直ちに戦列に復帰
495
00:43:22,516 --> 00:43:27,271
ギャビンはオランダで
作戦中に背中を痛めたが
496
00:43:27,271 --> 00:43:29,982
第82空挺師団を率い続け
497
00:43:29,982 --> 00:43:35,696
“降下は先頭に
配給は最後に〟を実践した
498
00:43:39,408 --> 00:43:42,870
{\an8}第82空挺師団は
大陸への道を開いた
499
00:43:43,662 --> 00:43:46,373
{\an8}だが油断はならない
500
00:43:47,833 --> 00:43:52,087
{\an8}ヒトラーに徹底抗戦を
命じられたナチスは
501
00:43:52,671 --> 00:43:56,967
{\an8}要塞ようさいや港を守るために
身を潜めている
502
00:44:00,846 --> 00:44:04,933
{\an8}欧州での大戦は
さらに11ヵ月続く
40086