All language subtitles for ひまわり 第008話 第01章 出るクイは打たれるの？.日文

「君が跳んだ
水たまりへと」

「街の翳が」

「雪崩れてゆくよ」

「手のひらの上に」

「太陽を乗せて」

「心の暗がり照らし出しておくれ」

「Ｄｒｅａｍｉｎｇ　Ｇｉｒｌ　Ｄｒｅａｍｉｎｇ　Ｇｉｒｌ」

「雨上がりの少女」

「Ｄｒｅａｍｉｎｇ　Ｇｉｒｌ　君と」

「めぐり逢えた」

「素敵な奇跡」

「Ｄｒｅａｍｉｎｇ　Ｇｉｒｌ」

(リキ)
「善は急げ」「うまいものは宵に食え」

そう言ったかどうかは分かりませんが

うららばあさん
一世一代のわがままを通して

東京に行くことになりました

(みどり) 忘れ物ねえか？
(うらら) ああ。　後　頼んだぞい。

もっとも当てになんねから　牧場のことは
全部　組合と篠原さんに頼んであっけどね。

何　語ってんの？　こやって　２人で
送りに来たんでねえの。

分がってる。
ありがとさんでした。

母ちゃん…。
(あづさ) 恥ずかしいんだよ。

分かってっけど　こだ急に…。

(あづさ) みどり。
(みどり) そりゃ　近くにいたのに

あんまし　面倒　見らんねかったし。　とても
うちの社宅じゃ引き取れねっけっど

何だか　娘失格て言われたみてえで。

(のぞみ) 叔母ちゃん　大丈夫だよ。
東京行っても　仲よくやるから。

うん。　たまには　電話
よこすように言ってない。

じゃあね。
(みどり) また来らしな。

元気でね。
元気でな。

母ちゃん　向こうの人と
仲よくしらしよ。

おばあちゃん！
叔母ちゃん　手ぇ振ってるよ。

私　ゆんべ　寝違えちまったから。

母ちゃん！
母ちゃん　元気でない！　母ちゃん！

望んだこととはいえ　旅立ちは　いつも
切ないものがあります。

さらば　福島。　あばよ　ふるさと

(達也) 出来たぜ　ばあちゃん。
(薫乃) あっ　そう。

じゃあ　次　お芋むいてちょうだい。

えっ！？　いいかげんにしてよ！
俺　受験生なんだぜ。

何　言ってるの。

あなたの部屋　昨日　掃除したら
教科書　ホコリかぶってたわよ。

はい。　むいてちょうだい。
掃除しなくていいって言ってんのに。

あっ…。　嫌ね。

洗ってからにしないと
ベチャベチャになっちゃうでしょ。

早く　洗ってよ。

えらい入れ込んでるけどさ
一体　何が出来んの？

えっ？　アハハ。

舌平目のオランデーズソースに
かきのフローレンス風。

それから　洋梨のコンポート。

どうしちゃったの？
そんなの　作ったことないじゃん。

初めて　お迎えするのよ。
ごちそうしなきゃ。

うまそうだけどさ

こんなの　福島のばあちゃん
喜ばねえよ。

そうかしら？
そうだよ。　だったらさ

ばあちゃんの得意な　ちらし寿司の方が
よっぽどいいって。

あら～　ちらしなんて
福島だって作るじゃないの。

え～っと　オランデーズソースは
卵黄をスクランブル…。　スクランブル？

かき混ぜる。
おっ　さすが受験生！

う～ん　フフフ　え～っと…。
ふ～ん　なるほど　ヘヘヘ。

最初に　ガツンと
食らわせようってわけね！

早く　お芋むいてちょうだいよ。
だろ？　「私は　こんなに料理がうまい。

私は　こんなに都会的。
田舎から出てきた　ああたより

一枚も二枚も　うわてですのよ。
ホッホッホ…」。

な～に？　それ。　早く！
女って怖えからな。

そうです。　女は怖いのです。
そして　その女が

このうちに　もう一人
増えるのであります

(弥市) あっ　先生！　先日は　どうも。

あっ　どうですか？　サユリちゃん。
おかげさんで　すっかり。

うん？
ああ。　母です。　さっき　福島から。

ああ…。
長沼うららです。

あっ　東京見物ですかい？
そりゃ　いいや。

いや。　今日から　南田のうちさ
住むことになりました。

以後　お見知りおきを…。　ない？

あっ　いや…。　そりゃ　こちらこそ。

あの…　長沼うららです。

長沼うららです。　ハハハ。

リキ　ただいま～！
(あづさ) ただいま～！

あららら…　かわいいこと。
あ～　いい子だったね。

お母様
ようこそ　いらっしゃいました。

お世話さまになります。

いいえ。　大船に乗った気持ちでと
申しましたでしょう。

今日からは　ここが　お母様の家だと
どうぞ　お思いになって

ゆっくりなさってくださいね。

よろしぐ　お願えします。
アハハハ。

私からも　よろしくお願いします。

あら。　私の方こそ
よろしくお願いします。

あっ…　フフッ　おばあちゃん同士
仲よくね　やってまいりましょうね。

はい。　フフフ。
アハハハ。

はい。　はいはい。
じゃあ　とにかく　乾杯！

はい。
じゃあ　乾杯！

(一同) 乾杯！

お願いします。
よろしく～。

あ～　おいしい！
本当　よく冷えてる！

アハハハ…　お口に合うかどうか
分かりませんけど　どうぞ

どうぞ　召し上がってください。

これ　おばあちゃんが作ったの？
うん。　まあね。

まあね。
うん？

せめてもの歓迎の気持ちです。
それから　お母様…

お箸　お約束どおり
ご用意しておきました。　フフフ。

すみません。
いえいえ。

じゃ　お母さん　頂きましょう。
どうぞ。

どうしたの？　おばあちゃんから取ってよ。
主役なんだから。

あのない…　私にも
ナイフとフォーグあったら

お借りできねえべか？
はっ？

いや…　箸では　せっかくのソース
食えねがらない。

あ…　あっ…。　いえ…　あの　すみません。

お箸の方が　食べやすいと
思ったもんですから。

ただ今…　今　ちょっと。

(薫乃) アハハハ…　どうぞ。

(うらら) ありがとさんです。　どうも。

うめえ！

バターが　よく利いてるごと。

(達也) 詳しいじゃん。

月に一度ない
乳牛組合のレクリエーションで

「フランス料理食べる会」つうのに
行ってたもんでない。

(達也) ふ～ん。

あら…　こりゃ　本当に　うめえわい。

まあ…　よかった　お口に合って。

初戦は引き分け。

いや　うららばあさんの　うっちゃり勝ち
というところでありましょうか

やっぱり　やってる。
うん。　やる？

うん。　一杯だけ。

はい。

あ～。　疲れたでしょ？　お母さん。
うん。　さすがにね。

寝た？　おばあちゃん。
うん。　ぐっすり。

ベッドで寝ろって言ったのに
絶対　嫌だって　下の布団に…。

フフッ　あれで結構　気ぃ遣ってんのよ。
必死で　強いふりしてるの。

それ見てたら　何だかね
余計　疲れちゃうわ～。

何か　ムチャクチャだったなあ。
うん？

この一週間。　泥棒に始まって

会社では　うちの部の解散騒ぎと
開発部行きの内示。

うん…　プロポーズもあったわよ。
そう。

仕事か結婚か　問題もあったし。
達也の変な女も登場！

うん！　…で　仕上げは
おばあちゃんの仮病と上京ね。

すごいよね。　普通　１週間で
これだけの事件　起こらないよね。

どれも解決してないところが
もっと　すごい。
本当！

解決できそう？　会社の方。
うん。　とにかく　もう迷わない。

「欲しいものは　欲しいって
言わねぐっちゃ」。

春日局に挑戦するわけね？
イエス！

よ～し！　お母さんも
明日から頑張ろっか。　ねっ　乾杯！

乾杯。
ああ　寒い…　ううっ。

今年こそ…。

敵を負かすぞ…。

運動会。

(ひとみ) もう一度　言ってくれる？
はっ？

今　聞こえなかったの。

はい。　私　結婚します。
でも　あの　一生懸命やります。

開発の仕事　やらせてください。

もう一回　言ってくれる？

課長？

耳が悪くなっちゃったのかしら　私。

どうしたの？

私　結婚は延期しません。

もし　それで開発部行きが駄目だと
言われるなら　それは潔く諦めます。

でも　私　頑張ります。　ですから
どうか　開発部へ行かせてください。

そう…　やっと聞こえました。

確認するわね。

南田さんには　仕事を一番に考えてみる
という気持ちはないのね？

違います！　私は　仕事も
結婚…　いえ　家庭も

どちらも　一番に考えたいんです。
じゃあ　言いかえましょう。

南田さんは　仕事のために
何かを諦めてみるという

心意気はないのね？
「心意気」はあります。

でも　それは　何かを諦めるってこととは
別だと思うんです。

心意気の解釈を聞いてるんじゃないの。

あなたに　結婚を延期してでも
仕事をやってみたいという

気概があるのかどうか。
それだけが聞きたいの。

もう一回　聞くわ。
イエスか　ノーで答えて。

結婚は延期しないのね？

はい。

よく分かりました。

課長！

あなたのお返事は承りました。
来週以降の身の振り方については

改めて辞令が下りると思います。

それまでは　今までどおり
営業２部の残務処理を続けてください。

頑張れ　のぞみちゃん！　春日局なんぞに
負けるんじゃありませんぜ！