All language subtitles for [SubtitleTools.com] Hotarugusa ep02 (848x480 x264 AAC)
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1
00:00:05,640 --> 00:00:09,140
(風早市之進)新しく参った女中か。
(菜々)はい! 菜々と申します。
2
00:00:09,260 --> 00:00:14,680
(佐知)あなたの折り目正しさには
どこか 武家らしさを感じます。
3
00:00:14,780 --> 00:00:16,120
[ 回想 ]
父上!
4
00:00:18,140 --> 00:00:19,600
行ってらっしゃいませ!
5
00:00:24,160 --> 00:00:28,130
私は 赤村の百姓でございます。
6
00:00:28,800 --> 00:00:33,330
お家の勝手向きについての改革案を
まとめたものにございます。
7
00:00:35,010 --> 00:00:39,340
(宮田笙兵衛)風早!
これは読まなかったことにする。
8
00:00:39,340 --> 00:00:42,430
ここに記したことは お家にとって
今すぐにでも なすべきこと…!
9
00:00:42,430 --> 00:00:43,950
口答えするでない!
10
00:00:43,950 --> 00:00:45,850
あの男の入れ知恵ではないか。
11
00:00:46,030 --> 00:00:48,030
(桂木仙之助)轟 平九郎…。
12
00:00:55,860 --> 00:01:00,300
(五月)
これは 父上 安坂長七郎様の守り刀。
13
00:01:00,780 --> 00:01:07,110
どんなことがあっても
武士の娘としての誇りは忘れません。
14
00:01:11,250 --> 00:01:18,130
日本語字幕 Jpsubbers
計時機構 Jean: www.giftedones.net
15
00:01:22,650 --> 00:01:23,850
お待たせいたしました。
16
00:01:26,780 --> 00:01:31,490
風早市之進殿に お取り次ぎ願いたい。
17
00:01:31,860 --> 00:01:33,300
どちら様でございましょう?
18
00:01:35,060 --> 00:01:39,000
轟 平九郎と申す。
19
00:01:47,930 --> 00:01:49,020
どうした?
20
00:01:50,620 --> 00:01:52,010
いえ…。
21
00:01:57,110 --> 00:02:02,730
(佐知)主人が お待ちしております。
お上がりくださいませ。
22
00:02:25,230 --> 00:02:27,000
菜々?
23
00:02:34,250 --> 00:02:35,420
どうかしました?
24
00:02:37,180 --> 00:02:38,430
何でもございません。
25
00:02:40,160 --> 00:02:44,090
あとは私がやりますから 先に休みなさい。
26
00:02:46,800 --> 00:02:48,630
はい。
27
00:02:55,540 --> 00:03:00,270
轟殿と こうして相対するのは
初めてでございますな。
28
00:03:01,580 --> 00:03:05,000
わしも この家の敷居をまたぐのは
初めてだ。
29
00:03:05,600 --> 00:03:10,520
だが 風早家のことなら
ずっと昔から知っておった。
30
00:03:11,270 --> 00:03:14,900
無論 お主のこともな。
31
00:03:21,190 --> 00:03:24,210
≪(佐知)失礼いたします。
32
00:03:44,160 --> 00:03:46,490
失礼いたしました。
33
00:03:52,950 --> 00:03:55,870
評判どおりの美しさだ。
34
00:03:59,130 --> 00:04:01,490
轟殿。
35
00:04:02,890 --> 00:04:07,690
江戸から わざわざ参られたのは
建白書のことでございますか?
36
00:04:09,500 --> 00:04:14,760
ああ。 あの建白書は
実によく練られたものだった。
37
00:04:15,280 --> 00:04:20,200
私が建白書に記したのは
多くの藩士が思うていることです。
38
00:04:20,650 --> 00:04:23,550
多くの藩士だと?
39
00:04:23,550 --> 00:04:25,960
あんな連中が当てになると思うか?
40
00:04:26,230 --> 00:04:28,160
お主だけではないのか?
41
00:04:28,160 --> 00:04:30,620
確かな信念とやらを持っているのは。
42
00:04:30,620 --> 00:04:31,970
私は そうは思いません。
43
00:04:32,770 --> 00:04:35,620
はあ… 若いな~!
44
00:04:36,880 --> 00:04:38,610
世の中を知らぬ。
45
00:04:47,600 --> 00:04:51,700
風早 手を組まぬか?
46
00:04:55,630 --> 00:04:56,670
どういうことでしょう?
47
00:04:57,210 --> 00:05:00,950
家柄がいいだけで 高い俸禄をかすめ取り➡
48
00:05:00,950 --> 00:05:04,110
能のない者が お家のかじ取りをする。
49
00:05:04,110 --> 00:05:07,910
そのような ばかげた古い仕組みを
わしは心底 憎んでおる。
50
00:05:09,410 --> 00:05:10,640
お主も同じであろう。
51
00:05:15,820 --> 00:05:18,860
お主の父は 執政まで勤め上げた。
52
00:05:18,860 --> 00:05:24,810
だが 家柄さえ良ければ まだまだ
上り詰めることができたであろうに。
53
00:05:24,810 --> 00:05:28,520
私には憎しみなどございません。
54
00:05:29,070 --> 00:05:33,190
父がそうであったように
我がなすべきことをなすだけです。
55
00:05:33,190 --> 00:05:34,430
あんな紙切れで➡
56
00:05:34,430 --> 00:05:36,740
世の中が変えられると
誠に思うておるのか?
57
00:05:37,970 --> 00:05:43,520
正しいやり方で 事を進めなければ
世の中は変わりません。
58
00:05:44,210 --> 00:05:49,160
不当なやり方で世の中を変えても
不当なものがはびこるだけです。
59
00:05:59,230 --> 00:06:03,440
それは わしのことを申しておるのか?
60
00:06:12,300 --> 00:06:14,030
よいか?
61
00:06:20,290 --> 00:06:25,480
人には それぞれ
生まれ持った才覚というものがある。
62
00:06:25,480 --> 00:06:28,830
力のある者が世の中を動かし➡
63
00:06:28,830 --> 00:06:33,520
富を欲しいままにするのは
当たり前のことであろうが。
64
00:06:33,520 --> 00:06:38,030
そのために 困窮するのは
その高い俸禄を得るご重臣方ではない!
65
00:06:38,460 --> 00:06:44,760
日々 懸命に勤めに励む
下々の者たちです。
66
00:06:50,830 --> 00:06:54,010
風早家の者は 皆 同じだな。
67
00:06:56,920 --> 00:07:00,350
話は終わりだ。
68
00:07:00,350 --> 00:07:02,350
邪魔をした。
69
00:07:13,220 --> 00:07:15,770
わしとお主は
同じ穴のむじなだ。
70
00:07:18,100 --> 00:07:20,840
お主も
いずれ わしの前に屈服する日が来る。
71
00:07:25,240 --> 00:07:26,790
それを覚えておけ。
72
00:08:13,380 --> 00:08:16,490
あの男が…。
73
00:08:53,810 --> 00:08:56,540
(仙之助)お代替わりとはなりましたが➡
74
00:08:56,540 --> 00:09:01,350
やはり 実権は大殿が握ったままですね。
75
00:09:04,060 --> 00:09:07,040
実は 建白書のことだが…。
76
00:09:08,970 --> 00:09:10,490
お奉行から 突き返された。
77
00:09:11,260 --> 00:09:15,250
誠ですか? やはり あの男が…。➡
78
00:09:16,600 --> 00:09:21,560
もしかすると
建白書の内容が あやつの耳に入り➡
79
00:09:21,560 --> 00:09:23,020
握り潰されたのかも。
80
00:09:25,590 --> 00:09:28,930
(宇野清次郎)やはり
若殿に じか談判するしかないのでは…。
81
00:09:28,930 --> 00:09:33,740
(益田源三郎)しかし 轟は 大殿同様
若殿にも取り入ってるやもしれませぬ!
82
00:09:38,370 --> 00:09:42,000
市之進殿のお父上が
執政を勤められていたころは➡
83
00:09:42,000 --> 00:09:43,610
お家も安定していたと聞きます。
84
00:09:43,910 --> 00:09:48,590
市之進殿が 若殿のお側役になれば
お家も変わろうものを…。
85
00:10:00,090 --> 00:10:05,040
[ 回想 ]
轟 平九郎と申す。
86
00:10:10,630 --> 00:10:12,260
(甚兵衛)精が出るな。
87
00:10:12,910 --> 00:10:15,030
お帰りなさい。
88
00:10:16,510 --> 00:10:21,520
旦那様は 今晩も遅くなるそうじゃ。
89
00:10:21,920 --> 00:10:24,030
そうですか。
90
00:10:25,600 --> 00:10:32,320
いやあ お城は
何やら 新しく召し抱えられた➡
91
00:10:32,320 --> 00:10:35,880
剣の指南役様の話で持ちきりだった。
92
00:10:35,880 --> 00:10:38,730
剣の指南役?
93
00:10:39,130 --> 00:10:44,270
うわさだが 大勢の相手を…。
94
00:10:45,820 --> 00:10:50,110
あっという間に倒されたそうだ。
95
00:10:53,930 --> 00:10:58,220
あの… その指南役とは
何というお方でしょう?
96
00:10:59,620 --> 00:11:01,100
確か…。
97
00:11:03,210 --> 00:11:07,010
壇浦五兵衛様とか聞いたが。
98
00:11:07,510 --> 00:11:09,040
[ 回想 ](壇浦五兵衛)このたび
鏑木家では 新たに➡
99
00:11:09,040 --> 00:11:12,200
剣術指南役を召し抱えることとなってな。
100
00:11:16,080 --> 00:11:20,610
それで そのお方のお屋敷は
どちらにあるのでございましょうか?
101
00:11:32,450 --> 00:11:34,390
御免ください。
102
00:11:36,190 --> 00:11:38,640
御免ください!
何用じゃ?
103
00:11:40,730 --> 00:11:43,160
だんご兵衛さん!
104
00:11:43,160 --> 00:11:46,240
おめでとうございます!
だんごの娘御!
105
00:11:49,670 --> 00:11:52,500
そうか お主の名は 菜々と申すのか。
106
00:11:52,500 --> 00:11:53,750
はい。
107
00:11:53,750 --> 00:11:56,880
で どこの家に仕えておる?
108
00:11:56,880 --> 00:12:02,010
それは… ご迷惑になるので
申し上げられません。
109
00:12:05,800 --> 00:12:06,970
まあ 座られよ。
110
00:12:15,740 --> 00:12:18,000
道場に見入るとは
おかしな女中じゃ。
111
00:12:19,650 --> 00:12:22,980
誠に 剣術ご指南役になられたのですね。
112
00:12:23,300 --> 00:12:25,180
おめでとうございます。
だんご兵衛さん。
113
00:12:25,910 --> 00:12:28,570
わしの名は 壇浦五兵衛じゃ…。
114
00:12:28,570 --> 00:12:32,100
あの 実は…。
分かっておる。
115
00:12:32,100 --> 00:12:34,880
あの折のだんごの代金のことであろう?
116
00:12:34,880 --> 00:12:39,090
それは お役目を頂いて まだ間がないゆえ
後日 必ず!
117
00:12:39,680 --> 00:12:41,920
だんごのお代は結構です。
118
00:12:42,310 --> 00:12:45,300
本日は
お頼みしたいことがあって参りました。
119
00:12:46,520 --> 00:12:50,230
世話になったお主の頼みじゃ。
何だって聞くぞ! 何じゃ?
120
00:12:51,480 --> 00:12:56,070
私に 剣術を教えていただきたいのです。
121
00:12:56,620 --> 00:12:57,700
剣術?
122
00:12:59,340 --> 00:13:00,780
お願いします。
123
00:13:02,780 --> 00:13:08,030
お主… 一体 自分が何を言っているか
分かっておるのか?
124
00:13:08,710 --> 00:13:10,020
はい。
125
00:13:13,100 --> 00:13:16,000
何故 そのようなことを?
126
00:13:19,330 --> 00:13:25,650
自分でも… まだ よく分からないのです。
127
00:13:25,650 --> 00:13:32,380
でも いつか 必ず
役に立つ日が来る気がしてなりません。
128
00:13:32,760 --> 00:13:34,990
女子に教える剣術などない。
129
00:13:37,240 --> 00:13:41,180
殿方に剣ができるのならば
女子にでも できるはず。
130
00:13:43,560 --> 00:13:46,290
だんご60本分 ご指南ください。
131
00:13:48,510 --> 00:13:51,970
引き受けてくださるまで
私は ここを動きません。
132
00:14:04,220 --> 00:14:07,750
ならば分からせよう。 剣とは何かを。
133
00:14:36,030 --> 00:14:37,310
ええいっ!
134
00:14:44,590 --> 00:14:50,460
剣とは人を斬るものではない。
己の弱さを斬るものだ。
135
00:14:52,310 --> 00:14:55,520
分かったら とっとと帰るがよい。
136
00:14:56,710 --> 00:15:00,040
木刀を お貸しください。
137
00:15:00,040 --> 00:15:00,930
何を言っておる?
138
00:15:03,500 --> 00:15:05,480
お願いします。
139
00:15:16,930 --> 00:15:20,360
[ 心の声 ]
父上… 母上…。
140
00:15:23,410 --> 00:15:28,400
[ 回想 ](秀平)その男が お前の父親を陥れ
切腹に追い込んだ。
141
00:15:54,400 --> 00:15:55,620
[ 回想 ]
轟…。
142
00:16:00,560 --> 00:16:01,890
[ 回想 ]
平九郎と申す。
143
00:16:08,300 --> 00:16:10,230
(五兵衛)菜々殿。
144
00:16:16,390 --> 00:16:18,750
お主 剣を握ったことは?
145
00:16:20,650 --> 00:16:22,300
いえ…。
146
00:16:22,300 --> 00:16:25,130
それなのに 一度見ただけで
わしの剣さばきを覚えたのか?
147
00:16:27,430 --> 00:16:28,710
はい。
148
00:16:28,710 --> 00:16:33,320
お主には 人の動きを見ただけで
自分の体に写す不思議な力があるようだ。
149
00:16:37,000 --> 00:16:39,380
もう一度聞く。
150
00:16:39,380 --> 00:16:40,540
何故 剣を?
151
00:16:48,440 --> 00:16:49,780
仇がおります。
152
00:16:51,030 --> 00:16:53,020
仇…。
153
00:16:53,020 --> 00:16:54,810
それ以上は申し上げられません。
154
00:16:58,790 --> 00:16:59,490
分かった。
155
00:17:10,650 --> 00:17:12,020
ええいっ!
156
00:17:16,910 --> 00:17:18,270
まずは「突き」から覚えよ。
157
00:17:19,470 --> 00:17:21,480
捨て身でなければ 強き者は倒せぬ。➡
158
00:17:22,150 --> 00:17:24,250
やってみよ。
159
00:17:36,690 --> 00:17:40,830
やあっ! やあっ! やあっ!
160
00:17:45,770 --> 00:17:47,530
(仙之助)菜々さん?
161
00:17:48,560 --> 00:17:50,900
やはり 菜々さんでしたか!
162
00:17:50,900 --> 00:17:54,290
ほら いつも
市之進殿のもとに参上している➡
163
00:17:54,290 --> 00:17:55,770
桂木仙之助です。
164
00:17:57,240 --> 00:17:58,410
ああ…。
165
00:17:58,410 --> 00:18:00,650
近くまで お送りしますよ。
166
00:18:01,350 --> 00:18:04,000
これも 私が。
167
00:18:09,210 --> 00:18:15,610
先日 ごちそうになった なすの漬物
実に 美味でした!
168
00:18:15,610 --> 00:18:18,040
菜々さんの里でとれたものだとか?
169
00:18:18,040 --> 00:18:21,630
はい。 恐れ入ります。
170
00:18:21,630 --> 00:18:26,020
いつも 朗らかな菜々さんを見ると
気持ちが和みます。
171
00:18:26,020 --> 00:18:29,080
前にいた女中さんなんて
我らが伺うと➡
172
00:18:29,080 --> 00:18:32,490
露骨に嫌な顔をしていましたから。
173
00:18:35,810 --> 00:18:38,020
あの…。
174
00:18:39,740 --> 00:18:40,980
どうしました?
175
00:18:42,170 --> 00:18:45,390
以前に 皆様でお話をされていた➡
176
00:18:45,390 --> 00:18:49,720
轟様というのは
どのような方なのでしょう?
177
00:18:54,840 --> 00:18:57,340
剣呑な男です。
178
00:18:57,340 --> 00:18:59,740
菜々さんは 決して関わらないほうがよい。
179
00:19:03,550 --> 00:19:06,680
それにしても 何故 轟のことを?
180
00:19:08,110 --> 00:19:11,960
いらぬことを申しました。
ここで 結構です。
181
00:19:11,960 --> 00:19:14,560
ありがとうございました。
182
00:19:31,020 --> 00:19:33,000
奥様…。
183
00:19:34,360 --> 00:19:39,140
螢草… しおれてしまったのね。
184
00:19:39,140 --> 00:19:41,060
はい。
185
00:19:41,060 --> 00:19:45,500
たった半日の命とは 誠に儚いものですね。
186
00:19:48,070 --> 00:19:53,600
でも 朝には別の花が開きます。
187
00:19:55,020 --> 00:19:58,540
そうして 命をつないでいくのです。
188
00:20:00,360 --> 00:20:01,880
はい。
189
00:20:29,990 --> 00:20:33,650
(とよ)今日は 奈々と かくれんぼするの。
190
00:20:33,650 --> 00:20:36,000
(正助)私が 必ず 勝ちます!
191
00:20:36,700 --> 00:20:39,170
正助。 とよ。
192
00:20:39,170 --> 00:20:43,720
菜々と仲良くするのはよいが
手習いのほうは しっかりとやっておるのか?
193
00:20:44,370 --> 00:20:45,980
はい!
はい!
194
00:20:45,980 --> 00:20:48,280
2人とも 大層 上達…。
195
00:20:51,820 --> 00:20:54,420
奥様?
大事ないか?
196
00:20:54,810 --> 00:20:56,320
大事ございません。
197
00:20:57,820 --> 00:21:00,530
季節の変わり目だ。 気をつけなさい。
198
00:21:01,670 --> 00:21:03,480
はい。
199
00:21:03,480 --> 00:21:06,750
皆も気をつけよ。
(正助 とよ)はい!
200
00:21:09,430 --> 00:21:11,920
も~う いいかい?
201
00:21:11,920 --> 00:21:13,750
≪(正助 とよ)ま~だだよ!
202
00:21:15,070 --> 00:21:17,110
も~う いいかい?
203
00:21:17,110 --> 00:21:19,080
≪(正助 とよ)も~う いいよ!
204
00:21:22,220 --> 00:21:24,920
では 見つけに参りますよ~!
205
00:21:25,040 --> 00:21:30,230
坊ちゃま お嬢様 いらっしゃいますか?
206
00:21:51,440 --> 00:21:54,710
見~つけた!
どうして分かったの?
207
00:21:55,060 --> 00:21:58,140
お嬢様のお手玉が ここに落ちていました。
208
00:21:58,140 --> 00:22:00,000
いつも お袖に入れていますものね。
209
00:22:00,730 --> 00:22:03,190
もう お手玉を持っては歩きません!
210
00:22:04,660 --> 00:22:07,520
では 一緒に兄上様を捜しに行きましょう。
211
00:22:08,130 --> 00:22:10,060
はい!
212
00:22:10,240 --> 00:22:15,500
兄上! 兄上~?
213
00:22:16,330 --> 00:22:18,400
坊ちゃま?
214
00:22:19,510 --> 00:22:22,780
いましたか?
いませんね。
215
00:22:22,780 --> 00:22:26,490
坊ちゃま?
兄上~?
216
00:22:26,890 --> 00:22:30,730
坊ちゃま?
兄上~?
217
00:22:30,730 --> 00:22:33,050
坊ちゃま?
218
00:22:34,500 --> 00:22:39,060
これにて 菜々の負けです。
出てらしてくださいませ。
219
00:22:39,060 --> 00:22:40,790
(正助)菜々!
220
00:22:41,780 --> 00:22:44,140
私の勝ちだ!
危のうございます!
221
00:22:44,380 --> 00:22:45,200
それっ!
222
00:22:46,110 --> 00:22:47,140
(とよ)兄上…!
223
00:22:48,240 --> 00:22:49,680
どうだ まいったか?
224
00:22:50,390 --> 00:22:53,990
はい 菜々の負けでございます。
225
00:22:54,800 --> 00:22:58,900
お前たち
そろそろ 手習いを始めましょう。
226
00:22:58,900 --> 00:23:00,490
(正助 とよ)はい!
227
00:23:01,460 --> 00:23:05,210
菜々 ちょっと いいかしら?
はい!
228
00:23:09,110 --> 00:23:14,000
これは 私からの贈り物です。
229
00:23:15,310 --> 00:23:17,490
開けてみて。
230
00:23:33,190 --> 00:23:34,530
これは…。
231
00:23:39,470 --> 00:23:43,250
これなら 螢草を
一年中 見ていられるでしょう。
232
00:23:45,530 --> 00:23:46,790
ありがとうございます!
233
00:23:48,250 --> 00:23:53,270
あなたが 毎日
よく働いてくれている礼です。
234
00:23:54,830 --> 00:23:57,990
大切にいたします。
235
00:23:57,990 --> 00:24:00,000
菜々。
236
00:24:02,200 --> 00:24:05,610
花の命は 儚いけれど➡
237
00:24:05,610 --> 00:24:13,510
でも 精いっぱいに咲いて 実を結び
命をつなぐのが使命です。
238
00:24:15,760 --> 00:24:20,170
女子とは 花と同じ。
239
00:24:28,540 --> 00:24:34,350
あなたの この手も
大切な命を守るためにあるのですよ。
240
00:24:41,750 --> 00:24:45,650
そのことだけは
決して忘れないでちょうだい。
241
00:24:49,840 --> 00:24:50,620
奥様…。
242
00:24:55,000 --> 00:24:56,100
≪(宗太郎)ごめんくださいまし。
243
00:25:00,930 --> 00:25:02,980
ありがとうございます。
244
00:25:14,060 --> 00:25:16,920
宗太郎さん。
245
00:25:18,840 --> 00:25:21,040
青物を持って来た。
246
00:25:21,040 --> 00:25:23,840
ありがとう。
こっちから行こうと思ってたのに…。
247
00:25:23,840 --> 00:25:27,930
いや 実はな 隣村で
かどわかしが あったらしいんだ。
248
00:25:27,930 --> 00:25:31,420
しかも 2件も。
かどわかし?
249
00:25:31,420 --> 00:25:36,780
ああ。 だから お前が 一人で
赤村に来るのは危ないって思ってな。
250
00:25:37,400 --> 00:25:38,740
わざわざ ごめんなさい。
251
00:25:41,120 --> 00:25:43,270
兄妹同様に育った仲じゃないか。
252
00:25:44,600 --> 00:25:50,510
それに 菜々が
どんな所に住んでるのか見たかったしな。
253
00:25:51,610 --> 00:25:53,250
立派なお屋敷だな。
254
00:25:54,510 --> 00:25:56,180
お屋敷だけじゃないわ。
255
00:25:56,180 --> 00:25:59,230
旦那様も 奥様も 皆 ご立派で。
256
00:26:00,030 --> 00:26:03,990
そうか。 よかった。
257
00:26:05,820 --> 00:26:10,170
でもな 俺は やっぱり 百姓が好きだ。
258
00:26:10,170 --> 00:26:13,370
そりゃあ 畑仕事はきついけど➡
259
00:26:13,370 --> 00:26:18,520
毎年 こうやって たくさんの青物がとれて
みんなに喜んでもらえる。
260
00:26:19,120 --> 00:26:20,020
菜々だって…!
261
00:26:25,770 --> 00:26:30,020
いや…。 じゃあ 帰るな。
262
00:26:31,820 --> 00:26:35,110
うん。 ありがとう。
263
00:26:35,120 --> 00:26:38,360
宗太郎さんも気をつけて。
ああ。
264
00:27:02,450 --> 00:27:04,010
奥様…。
265
00:27:05,770 --> 00:27:11,370
菜々 夕焼けがきれいよ。
さあ こちらへ。
266
00:27:12,630 --> 00:27:14,480
はい。
267
00:27:40,660 --> 00:27:41,860
大事ございませんか?
268
00:27:43,500 --> 00:27:46,020
大事ありません。
269
00:27:57,910 --> 00:27:58,970
奥様…!
270
00:28:05,750 --> 00:28:07,920
奥様!
271
00:28:14,320 --> 00:28:17,550
間違いないのか?
272
00:28:17,550 --> 00:28:19,930
はい。 間違いございません。
273
00:28:39,850 --> 00:28:43,890
菜々…。
母上は?
274
00:28:46,050 --> 00:28:49,760
心配ございません。
おかぜを召されたのでございましょう。
275
00:28:49,920 --> 00:28:52,000
とよ! 大根をおろそう。➡
276
00:28:52,240 --> 00:28:54,980
行くぞ!
(とよ)はい!
277
00:29:05,160 --> 00:29:07,150
≪菜々。
278
00:29:07,980 --> 00:29:11,450
ちと参れ。
はい。
279
00:29:16,170 --> 00:29:21,920
佐知の病は ことのほか重いらしい。
280
00:29:24,750 --> 00:29:28,780
治すには 朝鮮人参が要るらしいのだが➡
281
00:29:28,780 --> 00:29:32,510
高価なもので 今すぐ都合してやれぬのだ。
282
00:29:38,510 --> 00:29:39,950
そこで 頼みがある。
283
00:29:51,600 --> 00:29:57,240
これは 私の父が遺した 天目茶わんだ。
284
00:29:57,610 --> 00:30:01,900
名のある茶人から頂いたそうで
五十両の値打ちがあると聞いておる。
285
00:30:05,570 --> 00:30:11,000
この茶わんを質入れして
人参の代金にいたそうと考えたのだ。
286
00:30:12,210 --> 00:30:15,920
しかし 武家とは不自由なものでな。
287
00:30:15,920 --> 00:30:20,080
表立って
質屋に出入りするわけにはいかぬのだ。
288
00:30:24,300 --> 00:30:26,020
菜々。
289
00:30:26,910 --> 00:30:27,530
はい。
290
00:30:27,890 --> 00:30:32,520
そなたに この茶わんを預ける。
291
00:30:32,520 --> 00:30:34,170
あす 質屋に持って行ってくれぬか?
292
00:30:36,630 --> 00:30:37,610
私が…。
293
00:30:37,860 --> 00:30:42,470
南町の通りの裏に
升屋という質屋がある。
294
00:30:42,470 --> 00:30:45,540
そこで
なんとか 十両ほど借り出してきてくれ。
295
00:30:50,860 --> 00:30:52,950
かしこまりました。
296
00:31:16,040 --> 00:31:17,940
≪(舟)駄目ったら 駄目だ!
297
00:31:19,170 --> 00:31:21,060
(舟)いまさら来たって遅いんだよ!
298
00:31:21,060 --> 00:31:23,940
そんなこと言わないでくれ。
商売道具なんだよ。
299
00:31:23,940 --> 00:31:26,440
なあ 頼むから返してくれ!
そっちの都合なんか知るか!
300
00:31:26,440 --> 00:31:29,370
頼むよ!
商売の邪魔だ! とっとと帰んな!
301
00:31:29,960 --> 00:31:33,200
頼むよ… 返して…!
二度と来るんじゃねえよ!
302
00:31:42,160 --> 00:31:43,230
いらっしゃい。
303
00:31:51,510 --> 00:31:54,350
ちょっと そのふた。
304
00:32:08,930 --> 00:32:12,940
これで 十両 お借りしたいんです。
305
00:32:13,200 --> 00:32:15,270
貸してごらん。
306
00:32:19,950 --> 00:32:21,680
十両だって?
307
00:32:22,400 --> 00:32:27,020
そんな大金 あんたみたいな小娘が借りて
どうするんだい?
308
00:32:27,020 --> 00:32:29,000
私が借りるんじゃありません。
309
00:32:29,000 --> 00:32:31,590
ご主人様から
お借りするように言われて来たのです。
310
00:32:31,590 --> 00:32:34,970
そうかい。 そりゃ ご苦労なこったね。
311
00:32:34,970 --> 00:32:38,120
まあ せいぜい 一分ってところだね。
312
00:32:38,480 --> 00:32:41,630
そんな…! どうしても十両が要るんです。
313
00:32:41,640 --> 00:32:45,800
奥様が病で
薬を買わなければなりません。
314
00:32:45,800 --> 00:32:46,810
お願いします!
315
00:32:46,810 --> 00:32:49,850
そんなこと
こっちの知ったこっちゃないよ。
316
00:32:49,850 --> 00:32:54,680
とにかく 一分しか出せないよ。
317
00:33:17,450 --> 00:33:20,260
そうですか…。
318
00:33:20,260 --> 00:33:25,120
そんな安物なら
持って帰るのも面倒なので➡
319
00:33:25,120 --> 00:33:28,780
ここで割ったほうが ましですね。
320
00:33:29,400 --> 00:33:31,590
おい…! やめな! こんな上物を!
321
00:33:32,710 --> 00:33:33,720
あっ…。
322
00:33:36,150 --> 00:33:40,390
今… 「上物」って言いましたよね?
323
00:33:43,020 --> 00:33:47,530
分かったよ。 しょうがないね。
じゃあ 一両にしてやるよ。
324
00:33:47,920 --> 00:33:51,250
そんな いんちきをするような店は
信用できません。
325
00:33:51,250 --> 00:33:52,370
ほかに持って行きます。
326
00:33:52,730 --> 00:33:55,510
分かったよ! 十両でいいんだね?
327
00:33:58,580 --> 00:34:00,940
はい! お願いいたします。
328
00:34:02,040 --> 00:34:05,780
じゃあ ちょっと待ってな。
質入れには証文がいるから。
329
00:34:07,490 --> 00:34:09,730
分かりました。
330
00:34:24,940 --> 00:34:29,800
(とよ)兄上… 母上は いつ治りますか?
331
00:34:30,720 --> 00:34:32,500
分からぬ。
332
00:34:32,500 --> 00:34:37,000
毎日 お参りに
行ってるのに…。
333
00:34:37,690 --> 00:34:42,490
よし また神社に行こう。
334
00:34:42,960 --> 00:34:46,490
たくさん祈れば 治るはずだ。
335
00:34:47,150 --> 00:34:49,490
行きましょう。
336
00:34:56,370 --> 00:35:00,010
あんた はったりが利くようだからさ➡
337
00:35:00,180 --> 00:35:05,040
女中奉公するより 商いのほうが
向いてるんじゃないのかい?
338
00:35:05,470 --> 00:35:10,040
お気遣いなく。
私は 今のお屋敷で働くのが好きなんです。
339
00:35:10,350 --> 00:35:12,250
へえ…。
340
00:35:14,190 --> 00:35:19,130
私は 舟っていうんだけど
元は芸者だったのさ。
341
00:35:19,890 --> 00:35:23,320
だけど
この店の旦那に熱心に口説かれてね。
342
00:35:25,060 --> 00:35:28,800
でも 後添えになって
ほどなく旦那が死んじまって。
343
00:35:29,910 --> 00:35:32,730
5年前のことさ。
344
00:35:33,810 --> 00:35:36,660
それから熱心に商売に励んで➡
345
00:35:36,660 --> 00:35:40,740
今じゃ 「升屋のお舟」っていえば
名の通った金貸しさ。
346
00:35:41,490 --> 00:35:45,740
あの… どうして どくろの羽織を
着ているんですか? お骨さん。
347
00:35:45,840 --> 00:35:47,020
えっ? 何だって?
348
00:35:47,020 --> 00:35:50,010
背中のどくろは どうして…?
ああ…。
349
00:35:52,080 --> 00:35:53,390
これかい?
350
00:35:54,080 --> 00:35:56,090
はい。
351
00:35:56,090 --> 00:35:58,710
女が質屋をやってると➡
352
00:35:58,710 --> 00:36:02,460
ばかにして 金をふんだくろうってやつが
いっぱい来るんでね。
353
00:36:02,460 --> 00:36:06,510
こっちも命懸けで商売やってるんだと
見せつけるために➡
354
00:36:06,510 --> 00:36:11,490
こんな気味の悪いのを着てるのさ。
そうですか…。
355
00:36:13,790 --> 00:36:16,320
待たせたね。
356
00:36:16,320 --> 00:36:18,000
じゃあ これ。
357
00:36:31,090 --> 00:36:33,360
ありがとうございます お骨さん。
358
00:36:37,090 --> 00:36:40,830
やっぱり 「お骨」って言ったよ。
359
00:36:46,970 --> 00:36:52,000
≪御免! 誰かおるか?
360
00:36:55,800 --> 00:36:58,310
何か 御用でござりましょうか?
361
00:36:58,520 --> 00:37:00,990
隣町で 子どもの かどわかしがあった。
362
00:37:01,560 --> 00:37:02,850
かどわかし?
363
00:37:03,330 --> 00:37:06,290
≪(町役人)こちらにも お子がおられるな。
≪(甚兵衛)あっ はい。
364
00:37:06,290 --> 00:37:09,860
≪(町役人)我らも 念を入れて見回るが
くれぐれも気をつけるように。
365
00:37:10,330 --> 00:37:14,010
承知いたしました。
ご苦労さまでございます。
366
00:37:14,440 --> 00:37:16,060
御免!
367
00:37:41,790 --> 00:37:44,190
甚兵衛さん!
368
00:37:44,500 --> 00:37:47,090
ああ… お前さん。
369
00:37:47,090 --> 00:37:49,070
お子様たちを見かけなかったか?
370
00:37:50,280 --> 00:37:52,090
はい。 どうかされましたか?
371
00:37:52,090 --> 00:37:56,210
お二人で出かけたようなんだけど
見つからないんだ。
372
00:37:56,210 --> 00:38:00,160
「隣町で かどわかしがあった」って
お役人が来たから➡
373
00:38:00,160 --> 00:38:03,470
いや… もう心配でなあ。
374
00:38:04,290 --> 00:38:06,020
いつもの神社は捜しましたか?
375
00:38:07,390 --> 00:38:10,480
いや まだ…。
私は 神社を見てきますから➡
376
00:38:10,480 --> 00:38:13,300
甚兵衛さんは もう一度
近所を捜してきてください。
377
00:38:13,300 --> 00:38:15,470
ああ! 分かった!
378
00:38:40,450 --> 00:38:43,750
坊ちゃま! お嬢様!
379
00:39:31,120 --> 00:39:35,350
どけ! 邪魔だ。
380
00:39:42,160 --> 00:39:44,230
たたき斬るぞ!
381
00:40:05,380 --> 00:40:06,810
やめなさい!
382
00:40:07,560 --> 00:40:08,450
菜々!
383
00:40:13,170 --> 00:40:14,240
何だ? てめえ。
384
00:40:29,050 --> 00:40:29,970
菜々!
385
00:40:50,080 --> 00:40:51,750
菜々 お逃げなさい!
386
00:40:54,280 --> 00:40:56,020
[ 回想 ](五兵衛)まずは
「突き」から覚えよ。➡
387
00:40:56,020 --> 00:40:58,060
捨て身でなければ 強き者は倒せぬ。➡
388
00:40:58,560 --> 00:41:00,240
ええいっ!
389
00:41:20,630 --> 00:41:22,010
菜々…。
390
00:41:35,200 --> 00:41:37,930
母上!
奥様… 奥様! 奥様!
391
00:41:37,930 --> 00:41:41,280
(正助)母上!
奥様! 奥様!
392
00:41:41,280 --> 00:41:44,240
奥様! 奥様!
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