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（高木美枝子たかぎ みえこ）
私の欲しかったもの

うっ 嫌っ あっ…

触らんで

ハア ハア…

（入店音）

（妹尾槙雄せのお まきお）
どうしたん？　ほっぺた

えーっと たな…

あっ ちゃうわ 高木やんな

（美枝子）関係ないやろ

（槙雄）え？

顔 知ってるやつ おったら
いちいち声かけんの？

（槙雄）うーん… 高木は？

（美枝子）なんで 聞き返すねん

やって んな泣きながら
歩いてたら気になるやん

（美枝子）泣いてない

えっ なら なんで
ほっぺた 押さえとるん？

痛いん？

（美枝子）触んな

何なん？

（槙雄）さ…

分かった　触らへん

ほら 見してみ

むっちゃ赤いやんか

ちょっと腫れてるやん

家 帰ったら冷やすから

（槙雄）そう

（槙雄）送ったろか？
（美枝子）要らん　男と関わりたない

（槙雄）
じゃあ 女やったらいいってこと？

（槙雄）それかゲイやったら
（美枝子）ちゃう

送らんでええって

（槙雄）なあ

ほっぺ 誰にやられたん？

親父おやじ？

（美枝子）なんで？

（槙雄）
お前 家 こっちやないやろ

は？　なんで 家 知ってんの？

（槙雄）いや 家は知らんけど

この辺やったら
俺と小学校 一緒のはずやん

引っ越してきたとかあるやろ

（槙雄）あっ そうなん？

例えやん

（槙雄）え… じゃあ
今 これ どこ 向かってるん？

（美枝子）先輩んち

なあ 先輩って１人暮らし？

（美枝子）まあ
（槙雄）えっ やったら俺も行きたい

はあ？　アホなん？

えっ なんで？

カッコええやん １人暮らし

んっ タバコ 吸いたかったら
吸ってええよ

いや 持ってへんし

吸うわけないやろ

お前 ウワサ いろいろあるけど
いい子ちゃんやな

（美枝子）妹尾みたいなガキに
言われたないわ

あっ クラス ちゃうのに
知っててくれたん？

妹尾槙雄やろ？　知ってるわ

結構 目立っとるやん 学校で

（槙雄）
うーん… 別にそうでもないけど

これ…

やったん 彼氏やねん

何か…

変なことされそうになって

拒否ったら殴られた

男って…

みんな ああなんかな？

おかしいんは うちなんかな？

（槙雄）んなわけあるか

そいつ 全然 いい男とちゃうぞ

え？　えっ あっ…

（美枝子のすすり泣き）
（槙雄）あ… えっと…

こ… 怖かったな　うん

別れたい

（槙雄）うん　別れろ 別れろ

あ… まあ 好きやったんなら
つらいかもやけど

そもそも
別に好きとかじゃなくて…

（槙雄）はあ？

何か…

先輩の紹介で成り行きっていうか

（はなをすする音）

（泣き声）

ほら

ん？　嫌いやった？

ちゃう

一番 好きなもんが
出てきたから ビビった

（槙雄）フフッ 柿ピーが？

ハハハッ 変なやつやな

んっ

俺も食お

（携帯電話の振動音）

（美枝子）んっ あ…

よう　ほっぺ 大丈夫なん？

（美枝子）まあね
（槙雄）そうか

（美枝子）…ってか

この間のこと 誰にも言わんでよ

（槙雄）ん？　この間って…
泣いたことか？

泣いてへん

（生徒）おっ マッキー おはよう

（生徒）おお マッキー
（槙雄）おお おはよう

…ってかさ 昨日の
サンガの試合 見た？

（槙雄）見てへん
（生徒）いや

（生徒）
あのサンガ ヤバかったよ

（生徒）シュート バーンいってたで
（槙雄）ほんまに？

（生徒）シュート バーンいってたで
（槙雄）ほんまに？
（生徒）もう
すごいで もう

（槙雄）見てへんわ
（生徒）見な損するわ

（生徒）もう あれは ヤバい
（槙雄）やってもうた

彼氏とは別れられたんか？

（美枝子）一応ね

（槙雄）うん　もめんかったか？

（美枝子）うーん… まあ

（槙雄）うん　よかったな

まあ すぐ
次の彼氏 できるんとちゃう？

（美枝子）
いや 一生 おらんでええ

一生？

私 苦手なんよ　ああいう…

（槙雄）ん？

触られたり ベタベタされんの

（槙雄）ふーん

しかし 一生って極端な

お前 あれやな
彼氏のせいで 男 嫌いになった？

それだけとちゃう

（階段を上る音）

（ドアが閉まる音）

（美枝子）ハア…

（高木薫かおる）よいしょ

んっ よいしょ

ハア ハア ハア ハア…

あ… 起こした？

（美枝子）水

（薫）あれ？

よいしょ

ハア…

えっ　ここで終わり？

んな殺生な
もう はよ 次の巻 貸してよ

もう ここまでしか持ってへんし

ええっ じゃ はよ買こうてよ

自分で買いや

（槙雄）そんなん
小遣い すぐなくなるやん

バイトしたら？

バイトか　ええな

美枝子も一緒にしいひん？

（美枝子）うち？
（槙雄）うん

（美枝子）うち？
（槙雄）うん
（萌）妹尾君
次 移動やで

（萌）妹尾君
次 移動やで

（百合香）妹尾君の教科書
持ってきたし はよ行こ

ありがとう

よいしょ

（槙雄）ほなね
（美枝子）ああ ほな

人の教科書…

聞きたいことあんねんけど

（美枝子）何？

妹尾君と つきあってんの？

つきあってないけど

（百合香）ほんま？
（美枝子）うん

やったら
あんまし仲良くせんとって

妹尾のこと好きな子
いっぱい おるんやから

（百合香）せや

（美枝子）
そんなん 私の自由やと思うけど

（萌・百合香）はあ？

（萌）ちょっ… 待ちいや

何なん？

ちょっと

（美枝子）何か…

マッキーと仲良くせんとってって
言われてんねんけど

（槙雄）誰に？
（美枝子）あの３人に

（槙雄）３人？

（美枝子）うん　あの…
教科書 持ってきてくれた子

（槙雄）ああ

（美枝子）
ほんま ウザかったんやけど

（槙雄）ハハハハッ

俺も今日
クラスのやつに聞かれたで

高木と つきあってんのかって

（美枝子）しょうもな

（槙雄）…っていうか
そいつ お前に気があんねん

“あいつ 男嫌いやで”って
言うとったけどな

みんな 好きやな そういう話

恋愛とかに必死すぎ

相変わらず冷めとるな

でも 俺 美枝子のそういうとこ
気に入っとんで

学校の人ら 幼すぎって思うもん

まあ みんな ええやつやけど

マッキーは 見た目と違ちごて
子供らしさ ないよな

（槙雄）うーん…
俺 大人が好きやからなあ

まあ それが子供なんやろけど

はよ大人になりたいわ

（美枝子）マッキーとやったら―

男とか女とか考えずに
一緒におれる

この形が続けば―

いつか終わるもんも
終わらんようになるんやろか

（尾崎）ふーん… 高１ね

一応 聞いときたいんやけど
君ら カップルじゃないん？

違います　その予定もありません

（尾崎）じゃあ シフト
合わせたりせんで ええんやね

はい 全然

（尾崎）それじゃ 初めは
２人一緒に仕事 覚えてもらうから

明日から来てもらおか

（美枝子・槙雄）はい
（尾崎）フフッ

君 人の顔 覚えるの 得意なん？

（美枝子）はい

この商売 向いてんで

（美枝子）ほんまですか？
ありがとうございます

（槙雄）ほんまに？
（尾崎）わしの後輩たちやからな

（槙雄）えっ そうなんですか？

（尾崎）
そう　わしも百万遍ひゃくまんべんなんや

（美枝子）あっ
（槙雄）えっ

（携帯電話の振動音）

（美枝子）お待たせ
（槙雄）うん

なんで そんな きれいなん？

（美枝子）
逆に なんで そんな変なん？

（槙雄）な… 右？　右？　回す？
（美枝子）いや

いや 回さんと外しいな

（槙雄）ん？　右？　あ…

（美枝子）いや ちゃう ちゃう ちゃう
（槙雄）逆や

（美枝子）いや 変やて

（槙雄）外したら取れてまうやん

いや いや 取れてまうやなくて
もう変やもん

（槙雄）変やないよ
（美枝子）変やって

（槙雄）合ってるやん　あ…
（美枝子）外しいな

いや いや いや
最初から やりって

（槙雄）はーい

（美枝子）今日 何するんやろ

（槙雄）せやな

（美枝子）うーん…
（槙雄）なっ

（美枝子）ワクワクするわ
（槙雄）へヘッ

（美枝子）ハハッ
（槙雄）右 緩ない？

（美枝子）えっ 緩い？
（槙雄）うん

（美枝子）そう？
（槙雄）あ… 何かええな

（槙雄）ハハハッ
（美枝子）ええか？

（槙雄）まあ 俺のがええけどな
（美枝子）アハハハッ

（福長永慈ふくなが えいじ）
はじめまして　福長です

（槙雄）どうも

（永慈）ハハッ

ちょ… 店長だけやないの？
この店

んなわけあるか

２人とも 高１なんやろ？

若いなあ

あ… よろしく

（永慈・槙雄）よろしく

（永慈）
妹尾さんと高木さんやんね

何か あだ名とかある？

（槙雄）あだ名？
（永慈）ああ 座って座って

（槙雄）あー 俺 マッキー

（永慈）マッキー
（槙雄）うん　こっちは高木ブー美枝子

（美枝子）ブー 要らん
（槙雄）フフフッ

マッキーと美枝ちゃんか

俺は永慈

永遠の永に慈しむ…

…って
何か自分で言うと恥ずいな

永ちゃん 永やん…

あー…
めんどいから 永慈って呼ぶわ

（美枝子）ちょっ 年上に…
（永慈）おお あ… ええよ 永慈で

こいつ 元ヤンのくせに
妙に気 使いやねん

（美枝子）ちゃうし
（槙雄）イッテ

（美枝子）なんで そんなこと言うん？
（槙雄）イッテ たっ イッテ

仲いいねんな ２人

あ… つきあってるん？

（槙雄）死ぬほど
よく聞かれるけど ちゃうで

ああ そうなんや

（槙雄）なっ 元ヤン
（美枝子）ああ

元ヤン ちゃうって言ってるやんか

元ヤン ちゃうって言ってるやんか
（槙雄）気ぃつけて
気ぃつけて

（槙雄）気ぃつけて
気ぃつけて

（槙雄）気ぃつけて
気ぃつけて
（永慈）元ヤンなんや
（美枝子）変な印象 植えつけんといて

（永慈）元ヤンなんや
（美枝子）変な印象 植えつけんといて

（永慈）元ヤンなんや
（美枝子）変な印象 植えつけんといて
（尾崎）何や
サボっとるんか？

（尾崎）何や
サボっとるんか？

（尾崎）何や
サボっとるんか？
（美枝子・槙雄）すんません

（美枝子・槙雄）すんません

（槙雄）よし

お待たせしました

（美枝子）はーい

（美枝子）永ちゃん これ よろしく
（永慈）はい

（永慈）あっ あと 料理 運べる？
（美枝子）うん

（永慈）これ ２つなんやけど
（美枝子）はい

（永慈）気ぃつけて
（美枝子）はい

（男性客）すんません
（美枝子）あ… 少々お待ちください

（槙雄・美枝子）おお ごめん

（男性客）ありがとう
（槙雄）ありがとうございます

また お越しください

（男性客）うん またね

また

ありがとうございます

（槙雄）あ… うっ お疲れ

（美枝子）ああ 疲れた

いや 変な人やったな

（美枝子）ん？

変なお客さんやったな

ハハハッ あの人？

すぐ潰れたな

（美枝子）
あー… ゆでダコみたいやったな

（槙雄）まあ かわいらしいっちゃ
かわいらしい…

（美枝子）そやけどなあ

ん？

（槙雄）これちゃう？

（美枝子）えっ？

永慈の車

（美枝子）ほんま？

（槙雄）へヘッ これちゃう？

（槙雄）これちゃう？
（美枝子）マジか

（槙雄）でかない？

（美枝子）こんな でかいの？

（槙雄）絶対 高いやん

（美枝子）ウソやん
（槙雄）へへへヘッ

はよ乗りたいんやけど

（美枝子）席も すごいで

（槙雄）何？　革？
（美枝子）何か革？　レザーか？

（槙雄）フェイクレザー？
ほんま？　ほんまもん？

（美枝子）ほんまもんかな

（槙雄）開ける？　こじあける？

（美枝子）いや いや やめときや

（尾崎）
これ 乾くまで触らんとってな

（槙雄）はい
（美枝子）はーい

（尾崎）よし

よし

ほな 買い出し 行ってくるわ

（槙雄・美枝子）はーい

そや 永慈の車
ランクルっていうやつらしいわ

ええよなあ

（美枝子）また言うてる

俺も原付やめて車 買おうかな

（美枝子）せやったら
免許 取れんの もっと先やんか

あ… そうや
え… どうしよう 美枝子

ランクルやろ？

（美枝子）
何かええな 好きなもんあって

（槙雄）いや 美枝子もあるやろ
好きなもんくらい

（美枝子）え？
（槙雄）ほら 柿ピー １年分とか

（美枝子）
いや 好きやけど要らんわ

（槙雄）ほんまに？
（美枝子）ああ

よう考えてみ

（美枝子）うーん… うん ない

ないんかい

（美枝子）ハハッ
（槙雄）ハハハッ

よし

…ってか
バイト ここで正解やったな

（美枝子）せやな

（槙雄）まかない うまいし
基本 運ぶだけで楽やし

（美枝子）
あと 永ちゃんがいい人やしね

（槙雄）
…ってか すぐ永慈と打ち解けたな

若い男 警戒しとったくせに

（美枝子）そうなんよ

（槙雄）いや テンション高

最初に握手した時も
全然 嫌やと思わんかってな

男子と握手とか 絶対 したないのに

（槙雄）
うーん… 学校のやつらとは―

何か決定的に ちゃうこと
あるんかもよ

結婚しとるとか

（美枝子）
えっ 22で？　早ない？

（槙雄）いや 分からんで

（美枝子）でも 何か こう
ちょっと中性的な感じせん？

（槙雄）うーん… ゲイ… とか？

（美枝子）ああ あり得る

（永慈）今のって…

もしかして 俺のこと？

なんで 分かったん？

（美枝子）えっ ほんまにそうなん？
（永慈）えっ なんで 分かったん？

どこで？　しぐさ？

（美枝子）いや どこって…

さくっと認めたなあ　ハハハッ

今どきの子やから
言うても平気かなって…

（美枝子）何か ごめん

あ… ごめんとかちゃうよ

あの… 自覚したのは最近やし

（槙雄）最近なん？

何か 店長 カッコいいなあって

（槙雄・美枝子）それはやめとけ
（永慈）分かってるって

（永慈）あの… 狙ってるんじゃないから
（槙雄）ハハハッ

おもろいな 永慈って

（美枝子）ほんまやな

言うたん ２人が初めてや

初めて もろたわ

（永慈）何なん それ
（槙雄）フフッ

んっ 柿ピー　食う？

（美枝子）あんた なんで
いつも 柿ピー 持ってんの？

いや 好きやからに気まっとるやろ

ああ もう ちょっとしかないな

よし 手 出し

（美枝子）えっ？

（槙雄）へい へい へい　へい

（槙雄）永慈も手 出し
（永慈）おう

（永慈）いいの？
（槙雄）うん

（美枝子）私の…

欲しかったもの

♪～

（美枝子）
いやあ やっぱ おいしいわ 柿ピー

（槙雄）うまいやろ
（美枝子）うん うまい

（永慈）渋いな
（槙雄）渋いやろ

（美枝子）おお うまいな

（槙雄）うまいやろ
（美枝子）うん

（永慈）ここで投げんのは？
（美枝子・槙雄）えっ？

（槙雄）いけるかな
（美枝子）いけ… ハハハッ

（永慈）ハハハッ
（槙雄）おい 何だ それ

（美枝子）何？　それ

そこにもある　そこにもある

（槙雄）ご自由に
（永慈）ハハハハッ

（美枝子）おい おい

（永慈）そうや
（美枝子）うまっ

（永慈）俺も…

（美枝子）
何 入ってるの？　それ

市場で あれ
芋けんぴ 買ってきた

（槙雄） えっ マジ？
（美枝子）芋けんぴ？

（美枝子）うち 好き
（槙雄）マジ？

（永慈）そこに売ってるやん

（槙雄）マジやん
（美枝子）えっ マジやん

（槙雄）マジやん　マジやん

（美枝子）ハハハハッ
（永慈）何の遠慮もなしに取るやん

（槙雄）なんで？
（美枝子）だって くれるんやないの？

（永慈）いやいや
（美枝子）やから出したんやろ？

（永慈）いいけど
（美枝子）うまっ

（槙雄）うまい うまい
（美枝子）これもうまいわ

（槙雄）柿ピー…

（美枝子・永慈）ハハハハッ

（美枝子）うわ うま

あんま ピーナッツ
好きじゃないんだよね

（美枝子）えっ めっちゃあるやん
（槙雄）落としたやつでしょ？

（永慈）違う

（槙雄）
…で 何する？　暇なんやけど

（美枝子）せやなあ

（槙雄）永ちゃん 何してんの？
（永慈）え？

何してんねん　何しとんの？

（槙雄）ふだん
（永慈）ふだん？

（永慈）ふだん？

（永慈）いや でも
（槙雄）ギャンブル

（永慈）ギャンブル？
（槙雄）ギャンブルとかせえへんの？

（永慈）ギャンブルしたことないな
（美枝子）ギャンブル？

（永慈）喫茶店とか行くかな

（美枝子）ああ 大人やな

（槙雄）大人やな

（美枝子）いいな うん
（槙雄）大人やな ええな

（永慈）
２人は何してるん？　放課後とか

放課後？　マクドやな

（永慈）マクド？
（美枝子）ああ マクドね

（永慈）何するん？　マクドで

まあ こんなもんや

（永慈）そっか
（美枝子）ダベってるよね

（永慈）
これがポテトになるだけか

（美枝子）ああ そやな　芋けんぴが…

（永慈）芋けんぴが…
（美枝子）うん ポテトやな

（槙雄）手がカスカスや

（永慈）フフフフッ

（美枝子）そういえば 何か…
何したらええの？

（永慈）何が？
（美枝子）次

結構 今 やってるんやけど

（永慈）ああ 何やろね

（美枝子）うん

（永慈）何やろ…
意外といけるんじゃない？

（槙雄）ほんまに？　ウソやん
（美枝子）は？

（永慈）これ…
（槙雄）ちゃんと働いてる？

（美枝子）ハハハッ
（永慈）働いてるわ

（美枝子）
何年ぐらいやってんの？　へへへッ

（永慈）おお
（尾崎）コラ

（槙雄）すんません すんません

（尾崎）完全にサボっとったな
（美枝子）すんません

（美枝子）いや すんません
（槙雄）すんません

（美枝子）いや サボってません

（尾崎）サボっとったな お前
何か 今 何か隠したやん

（槙雄）ハハハッ

（永慈）何 買ってきたんすか？

わさっと… ほら…

お前ら あんまサボってるとな
あの バイト代…

（槙雄）やめ やめ…
（美枝子）やめてください

それは… それはやめてください
お願いします

～♪